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『Horizon Forbidden West』をプレイして泣きそうになった

※重度のネタバレを含みます

数年前に『Horizon Zero Dawn』を購入したものの、そこまでハマらず途中までプレイして放置していた。久しぶりに触ってみると存外面白く、ストーリーに引き込まれ数日でクリアしてしまった。
 
普段あまりゲームを買わない私にとって、続編である『Horizon Forbidden West』は決して安くはなかったが、購入することに対しては何の躊躇いもなかった。
 
2作目は楽しみではあったが、自分の期待が高いので怖くもあった。実際にプレイすると、それは私の想像以上に続編であった。

新規ユーザーへの間口を広げることなど、ほとんど考えていないであろうストーリーであったり、数年ぶりに遊ぶ人に対してなんの説明もない用語やキャラクターで溢れていた。
 
もちろんゲームとしての完成度も高い。前作と比べてファストトラベルや移動用のオーバーライドの仕様は改善されており、システム面の細かい改善が広く深い世界への没入感をより高めていたと思う。
 
クエストをこなしストーリーが進むたびに、私はSFやアドベンチャー、そのような類の非日常が本当に好きなんだと実感させられた。

ゲームでそれほど大きな感情を抱くのは、友達の家で徹夜で『The Last of Us』をクリアした時以来だ。
 
そしてストーリーも佳境に入り、ガイアとヘファイストスを融合する為にGEMINIへ向かうシーン。為すべきことを為すために死線へ向かう彼らに思わず涙が溢れそうになり、誰かが死んでしまったら私はきっと泣いてしまうのだろうと思った。
 
それぐらい熱中していたので、メインストーリーが終わってしまうのが寂しく、その時点で目につく限りのサイドクエスト・サブクエスト、ほとんどの野営地・機械炉をクリアしていた。私はどれだけ強い敵でもスパイクスローワーが3発あれば倒せてしまうほど強くなっていた。
 
しかしヴァールは死んだ。
私の力では避けることができない死だった。
 
涙は出ず、ただ茫然としていた。
ほどなくしてPS5の電源を消した。
 
1日経った。
所詮ゲームだ。
今日、私はヴァールの死と向き合わなくてはならない。

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