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【用語】防風柵(ぼうふうさく)

防風柵とは、風を防ぐ柵です。

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幌別・岩尾別台地は、知床連山から吹き下ろす風で、植物は育ちにくい地形なのです。

一年を通して強い風が吹き下ろす草地などで木を育てるため、防風柵の設置も行っています。

強い風が吹く厳しい環境の中では、ただ木を植えてもなかなか育ちません。風を止め、雪をためる防風柵を設置して、苗木の生長を助けています。

場所によっては強風のため、積雪0cmの地区もあります。すると地面深くまで凍ってしまい、植物が育たないのです(ただしササはしぶといです)

雪をあえて積もらせることで、雪のお布団をつくり、春まで温度を保つのです。


積雪地では道路のわきに防雪柵がついていることがあります。あの防雪柵には雪を溜めるものと、道路にためずに遠くに雪を飛ばすものとがあります。





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防鹿柵と防風柵を組み合わせた柵もあります



 豊かな森を目指すために、試行錯誤を繰り返しながら場所毎に異なる様々な環境に合わせた手法で日々の作業を進めています。



設置して数年

設置して数年、植樹木があるのかすらわからない冬景色ですが、


2021年の様子。柵のまわりはモサモサに。

20年ほどで柵の高さを越えるほどに成長しました。これが防風柵の成果です。柵がない時代、ここに植樹しても育たなかった苗が、柵を立てることで苗が成長し始めたのです。

さて、写真のはしにはササが写っていますね。
この地区は、
強風で雪が飛ばされる
→ササが雪に埋もれない程度
→冬にえさがなくて困っているシカが食べにくる
ということで、広葉樹は育っていません。

なお、2022年春には、シカが嫌うと考えられていた「アカエゾマツ」もシカにかじられるという衝撃のニュースが入っております。
まだ被害は少ないのですが、針葉樹も食べられてしまうようなことになれば大変なことです。



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