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#連載小説
フォーティエイト つぶし駒掛け その3
「つぶし駒掛け……だ」
つぶやくように告げるリョウ。
日頃の研鑽がつい出てしまう。 彼女は、仲間内で男女四十八手の権威なのだ。
しかし、智史とそういう間柄になる前は理論のみの権威であった。
「つぶし駒掛け……?」
「この体位の……名前……」
腰が密着し、そのまま横へと軽くグラインドされる。
「あう……」
「へえ、バックっていうだけなのかと思ってたら……いろいろ名前があるんだ」
「い、今までだってい
フォーティエイト つぶし駒掛け その2
※ これはフィクションです。 実在の人物、事件、団体などとは関係ありません。
一刻ほど前に、制服から着替える暇もなく後ろから抱きすくめられたリョウ。
体臭で智史《ともふみ》だとわかっていたから大声も出さず、抵抗もそれほどしなかったが、それをいいことにショーツを取り去られた。
「やっ……やめろ!」
やめる様子はない。
少し前までは初心《うぶ》な青年だと思っていたのに、男はこうも変わってしまうものか