私だって転生したい!(5)|「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」
「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」は、ラノベ作家を目指す少女・きぃちゃんと、その友人の日常を描いたゆるゆる物語である!!
---✌---
●きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。
●桃ちゃん:いい子。
●青ちゃん:不思議ちゃん。
---✌---
前回までのあらすじ:「異世界転生ものに挑戦しようと思う!」ときぃちゃん。「どんな職業の人が転生すると面白くなるだろう?」と頭をひねる3人だが……!
桃 職業……職業……どんな職業の人が転生すると面白くなるかなぁ……。
き あー……うー……きたきたぁ!ラノベの神、降臨!!
桃 おー!
き 指圧師ってどうかね、指圧師!
桃 指圧……マッサージをする人ってこと?
き そうそう!青ちゃん、どう思う?
青 グー。
桃 おーっ!青ちゃんが親指立ててる!それで、どんなお話になるの?
き んー……転生後、なんだかんだあって指圧の技術が認められる。そしてマッサージ店を開業するところから本編が始まるって感じかな。
桃 ふむふむ。
き 指圧の技術はバッチリ!でも、なにしろ異世界だからね。苦労は絶えないわけよ。
桃 苦労?
き 例えば……スライムがやって来てさ、「えっ……えっ!?どこを揉めと!?」とか。
桃 間違いなく戸惑うね、それ。あんまり力をこめると、なんかぶしゃってなりそうだし……。
き あるいは、オークが来てね。筋肉がぶ厚すぎてなかなか凝りがほぐれなかったり。
桃 確かに堅そう。
き しまいにはドラゴンまで来て、「おっ、お客さん!気持ちいいからって火吹くのは止めてぇー!燃える!!」なんて。
桃 面白―い!
き とまぁ、そんな感じでいろんなお客さんがやって来て……彼らの悩みを聞いたり、そこからちょっとしたトラブルを解決したりしていく話かな。
青 マンネリを防ぐために、時々イベントを挟むのがいいと思う。
き イベント?
青 国一番の指圧師を決める大会に参加するとか。
き なーる!いいね、それ!苦心の末、主人公は優勝するわけだね。で、王様から国家指圧師の称号を与えられ、さらに、王宮に仕えてほしいと依頼を受ける。
桃 おー!
き しかし主人公は爽やかに微笑んで、「とても名誉なことですけど……この親指はみんなの笑顔のために使いたいので」とサムズアップ。
桃 アハッ!主人公っぽーい!
青 「それ以来、主人公のマッサージ店に、ちょいちょい王様がお忍びでやって来るようになった」って展開だと私の好み。
き その案、いただき!
桃 こうやって考えてみると、指圧師さんってすごいねぇ。異世界でも大活躍だ!
き 本当になぁ!……ん。待てよ……バトル展開にもっていくのもアリだな。
桃 バトル!?
き うん、つまり……暴力がすべてを支配する世界。善良なる人びとは悪に怯えて暮らしていた。主人公は意を決する。彼に必要なのは、悪を打ち破る力である。やがて、指圧師ならではの知識に、異世界の魔術を組み合わせることで……暗殺拳が完成!それは、秘孔を突くことで人体を内部から破壊する恐ろしい拳法であった!!
桃 ……敵が「ひでぶっ!!」って言いながら破裂する拳法じゃないよね?
き イエース!よくわかったね。
桃 誰だってわかるよ!それ、バトルマンガの金字塔だよ!!最早古典といっても過言ではない名作だよ!!
き アハハ、冗談だよ。やっぱ、パクリはいけないね。
桃 パクリすぎてて、最早パクリにすらなってないよ……。
き えっ?ってことは逆にアリ?
桃 ナシだよ!!
転生者「オレはもう死んでいる!!」
明日も見逃すな!!(毎日更新中)
---✌---
フォローする?
サンキュー・ストロベリーマッチ!!