JKだし、青春部活ものを書いてみっか!(5)|「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」
「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」は、ラノベ作家を目指す少女・きぃちゃんと、その友人の日常を描いたゆるゆる物語である!!
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●きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。
●桃ちゃん:いい子。
●青ちゃん:不思議ちゃん。
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前回までのあらすじ:「青春部活ものもアリだよな!」ときぃちゃん。あれこれアイデアを出す3人だが……今度は青ちゃんが口を開く!
青 私も思いついた。
桃 おー、青ちゃん!なになに、教えて!
青 うん。「オジサン研究部」。
桃 オジサン……お爺さん?
青 ううん、中年オヤジの方。時に脂ぎっていて、時にバーコード。そしてまた時にはムッツリいやらしく……。
桃 わかった!青ちゃん、もう十分わかったから!!
青 うん。そのオジサンを研究する部活。
き ほぉ!具体的にはどんな感じになんの?
青 ほら、リアリティ・ショウってあるでしょ。「テラハハウス」とか「あいのり」とか。
き あー、ハイハイ!参加者のリアルな姿を覗き見する番組だ!
青 そう。あんな風に、いろいろなオジサンのリアルな言動をこっそり撮影して、それを部室で見るの。
き おー!
青 映像を見ながら、女子高生たちがクイズ形式でオジサンの行動を予想したり、なぜその行動を取ったのか、みんなで議論したり……。
き なるほど!まさにオジサンの研究だ!
青 「試しにオジサンの前に1万円札を落として頂戴。反応が気になるわ」なんて実験もしたり。
き 実験って面白いなぁ!
青 他にも……「電車の中で、向かいの席にミニスカートの女子高生が座った時、果たしてスカートの中を覗き込もうとするか?」なんて。
き そりゃ、覗くっしょ!覗いちゃうね!
青 じゃあ……「車内にその女子高生とオジサンしかいなくて、間もなく女子高生は居眠りしてしまう。果たしてオジサンの行動は?」とか。
き ヤバい……そりゃヤバイって!!嫌な予感がプンプンするー!
青 あとは……「街で、パパ活する女子高生に声をかけられた時の反応は?」とか。
き ふんふん!
青 最初は戸惑ったり、断ったりするオジサンが多いと思うけど、「途中で『オジサン……私、オジサンみたいな人、マジでタイプなんだよね。お金なんていらないから……ね』なんて言ってみたらどうなるか?」とか。
き キッツー!耐えられるオジサンいんのかねぇ?……あっ!わかったぞ、青ちゃん!その話、部員の中に金持ちの子がいて、その子が大量のエキストラを雇ったり、ドローンを飛ばして撮影したりしてるって設定っしょ!「けいおん」のムギちゃんみたいな!
青 うん、そう。
き いいねぇ!まさに部活ものって感じだ!!
桃 ……えっと、盛り上がってるところ申しわけないんだけどね。
き ん?桃ちゃん、どしたの?
桃 なんでオジサンを研究するの?
き ……えっ?
桃 ……あれ?
き あー、改まって訊かれると難しいけど……まぁ、「華道、茶道、書道、オジサン道」は大和撫子のたしなみって言うからなぁ。
桃 ……それ、どこの世界線?
き あー、何て言うか……青ちゃん、説明頼む!
青 うん。……私たちはいま高校生だけど、やがて社会に出る日がくる。
桃 うっ、うん。……なんか急にマジメな話になったね。
青 その時、絶対に避けて通れないものがあるよね。それは……?
桃 ……えっ、えっと……オジサン?
青 そう。オジサン。
き 桃ちゃん、そこまではいいよね?
桃 えっ?あっ、うん。確かにオジサンはどこにでもいるよね……。
青 そのオジサンと出会った時……戦うにしろ、取り入るにしろ、陥れるにしろ、弄ぶにしろ、むしり取るにしろ、夢を見せてあげるにしろ……オジサンに精通しておいて損はない。
き そうそう、それ!「学べよ、乙女!オジサン道!!」ってわけよ。
桃 えっと……全体的にわかったような、わからないような感じだけど……なるほど。そういうことかぁ!オーライ、オーライ!オジサン、サイコー!
き いや、最高ではないかなぁ。
桃 ……オジサン、サイテー!!
青 それもどうだろう?
桃 ……よし、私もオジサン研究しよっと!
オジサンはサイコーじゃないんだー!
かと言ってサイテーでもないー!!
明日も見逃すな!!(毎日更新中)
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