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JKだし、青春部活ものを書いてみっか!(5)|「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」

「きぃちゃんはラノベ作家になりたい。」は、ラノベ作家を目指す少女・きぃちゃんと、その友人の日常を描いたゆるゆる物語である!!

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●きぃちゃん:ラノベ作家志望のJK2。アホな子。

●桃ちゃん:いい子。

●青ちゃん:不思議ちゃん。

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前回までのあらすじ:「青春部活ものもアリだよな!」ときぃちゃん。あれこれアイデアを出す3人だが……今度は青ちゃんが口を開く!

※前回はこちら!



 私も思いついた。

 おー、青ちゃん!なになに、教えて!

 うん。「オジサン研究部」。

 オジサン……お爺さん?

 ううん、中年オヤジの方。時に脂ぎっていて、時にバーコード。そしてまた時にはムッツリいやらしく……。

 わかった!青ちゃん、もう十分わかったから!!

 うん。そのオジサンを研究する部活。

 ほぉ!具体的にはどんな感じになんの?

 ほら、リアリティ・ショウってあるでしょ。「テラハハウス」とか「あいのり」とか。

 あー、ハイハイ!参加者のリアルな姿を覗き見する番組だ!

 そう。あんな風に、いろいろなオジサンのリアルな言動をこっそり撮影して、それを部室で見るの。

 おー!

 映像を見ながら、女子高生たちがクイズ形式でオジサンの行動を予想したり、なぜその行動を取ったのか、みんなで議論したり……。

 なるほど!まさにオジサンの研究だ!

 「試しにオジサンの前に1万円札を落として頂戴。反応が気になるわ」なんて実験もしたり。

 実験って面白いなぁ!

 他にも……「電車の中で、向かいの席にミニスカートの女子高生が座った時、果たしてスカートの中を覗き込もうとするか?」なんて。

 そりゃ、覗くっしょ!覗いちゃうね!

 じゃあ……「車内にその女子高生とオジサンしかいなくて、間もなく女子高生は居眠りしてしまう。果たしてオジサンの行動は?」とか。

 ヤバい……そりゃヤバイって!!嫌な予感がプンプンするー!

 あとは……「街で、パパ活する女子高生に声をかけられた時の反応は?」とか。

 ふんふん!

 最初は戸惑ったり、断ったりするオジサンが多いと思うけど、「途中で『オジサン……私、オジサンみたいな人、マジでタイプなんだよね。お金なんていらないから……ね』なんて言ってみたらどうなるか?」とか。

 キッツー!耐えられるオジサンいんのかねぇ?……あっ!わかったぞ、青ちゃん!その話、部員の中に金持ちの子がいて、その子が大量のエキストラを雇ったり、ドローンを飛ばして撮影したりしてるって設定っしょ!「けいおん」のムギちゃんみたいな!

 うん、そう。

 いいねぇ!まさに部活ものって感じだ!!

 ……えっと、盛り上がってるところ申しわけないんだけどね。

 ん?桃ちゃん、どしたの?

 なんでオジサンを研究するの?

 ……えっ?

 ……あれ?

 あー、改まって訊かれると難しいけど……まぁ、「華道、茶道、書道、オジサン道」は大和撫子のたしなみって言うからなぁ。

 ……それ、どこの世界線?

 あー、何て言うか……青ちゃん、説明頼む!

 うん。……私たちはいま高校生だけど、やがて社会に出る日がくる。

 うっ、うん。……なんか急にマジメな話になったね。

 その時、絶対に避けて通れないものがあるよね。それは……?

 ……えっ、えっと……オジサン?

青 そう。オジサン。

 桃ちゃん、そこまではいいよね?

 えっ?あっ、うん。確かにオジサンはどこにでもいるよね……。

 そのオジサンと出会った時……戦うにしろ、取り入るにしろ、陥れるにしろ、弄ぶにしろ、むしり取るにしろ、夢を見せてあげるにしろ……オジサンに精通しておいて損はない。

 そうそう、それ!「学べよ、乙女!オジサン道!!」ってわけよ。

 えっと……全体的にわかったような、わからないような感じだけど……なるほど。そういうことかぁ!オーライ、オーライ!オジサン、サイコー!

 いや、最高ではないかなぁ。

 ……オジサン、サイテー!!

 それもどうだろう?

 ……よし、私もオジサン研究しよっと!


オジサンはサイコーじゃないんだー!
かと言ってサイテーでもないー!!

明日も見逃すな!!(毎日更新中)


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