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統合失調症体験記 No.7 入院中の日々②

入院中の日々の続きを書いていきます。


①お風呂

入院直前は錯乱状態だったので数日間お風呂に入れていない状態でした。それは、お風呂も監視されているという妄想があったためでもあります。入院してからすぐ症状が少し落ち着いたためか、お風呂に入りたくてしょうがなくなり看護師さんに懇願して主治医の許可をもらいました。入浴に関しては、前回も書きましたが男女決まった曜日があり、男性が入る日でもシャワーだけは浴びれたので無事お風呂に入ることができました。
土日だけ、看護助手さんがお休みなので入れませんでした。
入院した病院のお風呂は寒くて、退院して家で入ったお風呂は最高でした。

②かもめ食堂

共有スペースには、本や漫画が置いてあり、好きに読むことができました。
まだ頭がボーッとする中、何もすることがなかったのでかもめ食堂を手に取り毎日呼んでいました。
毎日手に取ってたので、同じ入院してる人からかもめ食堂の人って最初の頃は呼ばれてました。
なぜ毎日手に取っていたのかというと、文字を呼んでも呼んでも頭に入ってこなかったからです。
なかなか、ページが進みませんでした。
それに、妄想も続いていたのでこの本を手に取ったことには意味がある。私が目に入ったものは、これから起こること。また、これは全世界に発信される。と思っていたせいか宝くじを物語と同じ数買えば当たるんだ。と思ってました。

③同じ病棟の人

同じ病棟の人には私と同じ統合失調症を抱えた人や、様々な病状の人がいました。
解離性同一性障害やうつ病などを患った人だけでなく、どこの病院にいっても原因不明で診断がおりず精神科に来たお兄さん。同じような例ですが、腹痛を1日中訴え、他の病院に救急車で連れてかれたおばあちゃんもいました。
隔離部屋も一部屋あり、病状が安定しない人はその部屋に隔離されていました。

④病棟の人達との出来事


ただ、暴れる人はほとんどおらず、菅田将暉のまちがいさがしを大声で歌って突然怒りだす人、シーツをベッドにくくりつけて自殺しようとする人(閉鎖病棟なので紐類は全て没収されていたためです。)、カラオケでバイオレンスな歌(聞いたこともないすごい気持ち悪い歌でした。後に分かったことですが暴力がひどく精神科に来た人でした。)を歌う人、突然泣き出しマスクで鼻を噛む人。
衝撃的だった人や出来事はこのくらいだったかなと思います。
たぶん、ほとんど人と関わらず病室にいたからかな…とも思いますが、隣のベッドの人とはカーテン越しに毎日いろんなお話をしてました。
意気投合して友達になりましたが、連絡先交換が禁止なのでまたどこかで会いましょうね。とお別れをしました。
でも、中には何度も入院を繰り返す人もいて顔見知り。なんてこともあると聞いて、マスクで鼻を噛んだ人と私達はそうならないように無理しないようにしようね。と話したのはいい思い出です。

⑤スタッフの方達


担当の看護師さんは、ちょっと冷たかったくて、様子を見ないでカーテンを開けてくるのでちょっと嫌でした。それ以外はみんな優しくて、頓服をもらいにいった日に帰り際にわざわざ体調大丈夫?と声をかけてくれたり、なかなか主治医の先生と話せない時にも相談にのってもらいました。退院のときは風邪ひかないでね!と送り出してくれました。
相当忙しい中、気を使ってもらっていたなと感じてます。
そんな看護師さんの他にも看護助手さんが何名かいらっしゃいました。お風呂の時に様子を見てくれていたり、お掃除をしてくれたりしていました。
そんな中で、すぐに名前を覚えて声をかけてくれる看護助手さんが一人いて、病気と戦う中でその人の声がけが救いになったなと思っています。

⑥病棟での過ごし方

基本的に携帯は、主治医の許可がおりれば所定の場所でのみ使用可能でした。なのに、隣の人はベッドでずっと話してて、休みたいのに休めなくて辛かったです。
あとは、自販機があるので好きな飲み物を買って飲めたり、週一回売店に行ってお菓子を買ったりもできました。
他の病院だと院内にコンビニがあってカップ麺も食べれると聞いて羨ましかったです。
主治医の許可がおりれば、外出も可能で、朝行って夕方に帰ってくる外出の練習や一泊お家に帰ってみたりもしました。

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