①ミルキィウェイ-プロジェクトについて ②集落を消滅の危機から救う「自給家族」
2024年1月の100ハブ・・・
<前半>「ミルキィウェイ-プロジェクト」について(瓜坂和昭様)
以前より本ハブの法人メンバーであった大和ハウス工業で、高齢化したニュータウンの再生事業を手掛けた瓜坂和昭さんが退職され、個人としてあらたな事業の取り組みを構想されています。
退職したシニア、何かやりたいけれど、何をしたらいいのか、どんなことができるのか。モヤモヤと思っている方が多くいらっしゃる。一方、猫の手も借りたいという需要もある。こうした需要と供給のマッチングをソーシャルビジネスの枠組みで事業として立ち上げたいという計画の発表をしていただきました。
<後半>「集落を消滅の危機から救う「自給家族」」(一般社団法人押井営農組合 鈴木辰吉様)
牧野先生からのご紹介で、愛知県豊田市の中山間地域で「押井の里・自給家族」の取り組みを展開していらっしゃる、一般社団法人押井営農組合代表理事鈴木辰吉さんにオンラインで発表いただき、ディスカッションを展開しました。
高齢化・過疎の中山間村が一つの家族のようにして、農地を保全し、その村と都市部の若い世代が疑似家族として関わり、銘柄米一俵30000円で購入、都市の子ども世代が農村の親世代に仕送りをすると、親から米や農作物が送られてきて、さらに一緒にご飯を食べたり、農作業をしたりして、農地が保全され、その結果、物質代謝が促されて、自然環境が整えられる、都市部の若い世代も農業と自然環境保護の当事者になる、という新たな関係人口のつくり方です。
鈴木さんは、「一集落の取組みから広域に広げようと画策しており、農の担い手としてアクティブシニアの活躍に期待しています。損も得もしないが、次世代から感謝される営みとしての「農」の環境を、農村RMO「しきしまの家」が実証しようとしているお話をしようと思います。
迎える「超々高齢社会」は、支援が必要な高齢者が多い社会であると同時に、アクティブシニアが溢れる社会。生活に困らず、暇があって、知恵を蓄えた元気老人が、幸せな人生を全うすることで、多くの社会課題が解決できる、わくわくするような社会だと思います。」とおっしゃっていて、前半の瓜坂さんの発表とも響き合うものでした。
ちょうど折しも、今日1月4日日経朝刊1面で「高齢者(65歳以上)の有効求職者数がこの10年で2.2倍になり、60~64歳も含め、それ以下の年代の求職数を抜いた」という記事がありました。働きたい人、働かざるを得ない人、何かやりたい人。もやもやしている人。。。。このような方々に何ができるのか。時間をかけてディスカッションしたいテーマです。