ーexcursion @谷中 未来定番サロンー カフェって何だ?
2023年1月の100ハブ・・・
11月の稲荷湯での回でも銭湯の意義を考えるに、コミュニティの中心であって人々が集うところ、気兼ねなく井戸端会議ができるところ・・・などと考えてまいりますと、「これはカフェだ!」と思いあたり、開催に至りました。
もともと財団では地方再生などに関わってきましたが、コミュニティ・カフェ、〇〇カフェといった場が必ず話題にのぼります。
家でもなく、仕事場でもない、サードプレイス。誰もがある意味でanonymous(無名性)を享受できるところ。
隠れ家的なagile、自分自身でいられる居場所。
コミュニティにおける非常に多くの機能があると思われます。
今回のハブでは、この「カフェ」についてさまざまなゲストをお招きして皆さんとディスカッションしました。
最初に、年初でもありますので本ハブ主宰の牧野篤教授にお話をいただきました。ちょうど「エジプトに公民館kominkanをつくる」プロジェクトから帰国されたばかりで、その辺りのお話、公民館とカフェはは同じではないか?という問いへのご意見、カフェはagileであるというようなお話・・・そしてもちろんご自身でいろいろと関わっていらっしゃるコミュニティとカフェの関係など伺いました。
また、未来定番サロンのオーナーでもある大丸松坂屋百貨店未来定番研究所長の笠井裕子さまに、その狙いとコミュニティとの関係性についてお話しいただきました。
そして、谷中のHAGISOの仕掛け人のHAGI STUDIO代表取締役の宮崎晃吉さんにお話しいただきました。
HPをご覧いただければお分かりと思いますが、築約60年の木造の学生アパートのリノベーションから始まって、アート・文化をベースにしながら谷中のコミュニティづくりに関わっていらっしゃいます。
現在は文化複合施設、飲食店、宿泊施設、建築設計業、教室事業へと事業も展開されています。カフェといえばまずは宮崎さんにお話を聞きたいということでお願いしました。
また、11月の回のメインでお話しいただいたせんとうとまちの栗生はるかさまにも再度お越しいただきました。
銭湯とカフェは似ているではないか?という問いについても話していただきました。また、ちょうど老舗の喫茶店調査も実査されていて、その結果も踏まえて興味深いお話を伺いました。
11月の回に登場いただいたフランスのコミュニティブランディングコンシェルジュのマニグリエ真矢さんも参加いただきました。
カフェといえばフランス。「カフェ」の意味についていろいろとお話を伺いました。
久しぶりにJTB総合研究所執行役員の波潟郁代さまにもご参加いただき、観光・人の動きといった視点から、また地元新潟の地域再生とカフェなどについてのお話を伺いました。
今回HAGI STUDIO宮崎さんをご紹介いただいた伊東史子さまにもディスカッションに加わっていただき、イタリアの都市や建築・デザインに造詣が深く、まちづくりにも幅広いお話を伺いました。
豪華メンバー+ユニークな場+カフェ端会議(これは真矢さんのことば)+懇親会で、この会自体で「カフェって何だ?」を五感で味わえた回でした。