【棚主インタビュー企画第3弾】チョークアーティストの本棚をのぞき見!クレヨンパトニャさん
学生スタッフとして100人の本屋さんに携わっております、海庵と申します。
今回はインタビュー企画第3弾として、チョークアーティストとして活躍されている棚番号95番のクレヨンパトニャさんにお話を伺いました。
1.棚主とは
100人に約30センチ四方の棚1マスを借りていただき、100人がマイクロ書店オーナー(=棚主)になる仕組み。それが「100人の本屋さん」です。
2.クレヨンパトニャさんを知る
〇本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
〇まず初めに、自己紹介をしていただいてもよろしいでしょうか。
はい、チョークアートを嗜む主婦。棚主歴1年の クレヨンパトニャと申します。
〇クレヨンパトニャというお名前がとても気になるのですが、そのお名前の経緯を教えていただけますでしょうか。
知り合いが自分の描いた猫のキャラクターにつけていた名前を譲り受けました。ク レヨンとクレオパトラと猫を組み合わせたものですが、説明しないとわかりにくいのが難点です。
〇ではクレヨンパトニャさんがチョークアートを始められたきっかけを教えていただけますか?
美大では空間デザインを専攻していましたが、趣味でパステルで絵を描いていました。たまたまテレビで黒板にオイルパステルで描くチョ ークアートが紹介されていて実際に習ってみるとオイルパステルが性に合っていました。乾いたチョークのようなパステルより、クレヨンのようなオイルが入っているものの方が表現の自由度が上がり描きやすかったのです。
3.100人の本屋さんを通じて人と関わる
〇続いて、この100人の本屋さんは世田谷に根付いた地域密着型のお店として構えられていますが、クレヨンパトニャさんはこれまで世田谷とはどのような関わりを持たれていたのでしょうか。
元々多摩地域に住んでいて中央沿線文化に馴染んでいたのですが、世田谷出身の主人と結婚して暫くして、親の介護もあり主人の実家である世田谷に住む事になりました。
〇では、100人の本屋さんがきっかけで世田谷とも関わりを持つようになったということでしょうか。
世田谷に引っ越してきてすぐは知合いもいなくて友達もできず。。でも好きな本を通して少しづつ話ができる人が増えていった感じです。
〇100人の本屋さんを通じて人との繋がりが広がっていったんですね。
例えばママ友とか犬友とか、自分の大切なもの好きなものをきっかけにすると友達をつくりやすいですよね。私にとってのそういったきかっけが100人の本屋さんでした。
4.大切な一冊を次の読み手へ
〇吉澤さんとの出会いを教えていただけますか。
私がここを訪れたことが最初の出会いです。お店の前はよく通っていたのですが、なかなか入りにくい雰囲気で(笑)でも思い切ってドアを開け入ってみました。
〇棚主についてのお話を聞いてすぐに棚主になろうと決心されたんでしょうか。
ちょっとした冒険でしたが 家に蔵書が多く、かと言ってBOOKOFFには持って行きたくないですし。。大切な本の価値を分かって受け継い でくれる方がいればお譲りしたいなという思いで始めました。
〇ただ本を売るのではなく、次の読み手を見つけられるのが魅力ですね。
私の棚に置いている寺山修司さん監修の雑誌「ペ ーパームーン」も今は非売品で閲覧のみにしていますが、長く大切にして下さる方を見つけたらお譲りしたいと思ってます。
相手の顔が見えるのも 100人の本屋さんの魅力かなと思います。
寺山修司 他多数(1976)『ペーパームーン』新書館
5.80年代の古本屋さんをイメージした本棚
〇そんなクレヨンパトニャさんの本棚のコンセプトはどのようなものでしょうか。
80年代の古本屋さんのエネルギーが好きです。青春時代に通っていた70~80年代の古本屋さんの棚のイメージです。
〇文学系、美術系の本を取り揃えているクレオパトニャさんですが、その中でもおすすめの一冊を教えていただけますか。
一冊というとやはり寺山修司の「赤糸で縫いとじられた物語」で何回か装丁を変えて出版されていますが、上野紀子の挿絵のものが最高だと思っています。寺山修司のメルヘンですが本を開くとすぐに異次元の空間に連れていってくれます。 寺山修司にしか書けない、寺山修司だとすぐに分かる唯一無二の言葉の数々を是非味わってほしいと思います。
「ひとはだれでも、実際に起こらなかったことを思い出にすることも、 できるものなのです。」 ー 第12話 書物の国のアリス より
寺山修司、上野紀子 イラスト(1979)『赤糸で縫いとじられた物語』新書館
6.新たな棚主へメッセージをどうぞ!
〇では最後に、100人の本屋さんに興味がある方、棚主になるか迷われている方に向けてメッセージをお願いします。
本の好きな方、本のある空間の好きな方、是非お仲間になりましょう!
7.もっと話を聞いてみたい、紹介された本を買いたい方は100人の本屋さんへ!
〇営業時間
月・火 おやすみ
水~日・祝 12:00-17:00
臨時休業につきましてはこちらをご覧ください
〇アクセス
東急世田谷線松陰神社前駅歩いて50歩、ファミマの2F。
鉄道でお越しの場合
下記いずれかの駅で東急世田谷線に乗換、松陰神社前駅下車
東急田園都市線三軒茶屋駅
小田急線豪徳寺駅(世田谷線山下駅へ)
京王線下高井戸駅
バスでお越しの場合
‣渋21・渋22・渋23・渋24・渋26・渋52・反11
松陰神社前バス停下車、松陰神社通り商店街を松陰神社方面へ向かい、踏切超えて50歩ファミマの2F
‣等13
世田谷区民会館前バス停下車、合同庁舎角を東に曲がり、松陰神社通り商店街に出た左角ファミマの2F
1540023 東京都世田谷区若林4-25-14コーナー松陰2F
070-8438-2636