【棚主インタビュー企画第4弾】本が売れるまでの3ステップとは?大原さん
学生スタッフとして100人の本屋さんに携わっております、海庵と申します。
今回はインタビュー企画第4弾として、鳥取にまつわる本を扱われている、棚番号16番の大原さんにお話を伺いました。
1.棚主とは
100人に約30センチ四方の棚1マスを借りていただき、100人がマイクロ書店オーナー(=棚主)になる仕組み。それが「100人の本屋さん」です。
2.「鳥取の本屋さん」になるまで
〇本日はよろしくお願い致します。
宜しくお願いします。
〇初めに自己紹介と棚主歴をお願いします。
はい、大原由佳といいます。仕事はフリーランスの映像ディレクターとアシスタントプロデューサー、映像に関わる何でも屋さんをしています。棚主は去年、BOOKSTOREストレリチアという名前で2021年の9月から始めました。なので棚主歴は丁度1年ですね。
〇ありがとうございます。BOOKSTOREストレリチアという名前を付けられた由来を教えていただけますか。
ストレリチアとは、「極楽鳥花」の学名になります。 その名の通り、 極楽鳥の姿に似た、 カラフルな花です。名前をつけるにあたって、 鳥取の「鳥」と、自分が好きなモチーフである 「植物」 を入れたいなと思っていまして、Twitterで募集してみました(笑)
それで友人がつけてくれたのがこの名前です。 私がつけると多分もっと和風な名前になっていたと思いますが、結果的に鳥取らしさが前面に出ない、いい名前になったと思います。 架空の本屋さん感があると言うか。そんなわけで結構気に入っています。
〇鳥取の鳥を棚名に入れられたということですが、棚のコンセプトは鳥取にまつわる本ということでしょうか。
はい、鳥取にまつわる本を集めた本屋さんです。なので、鳥取県出身の作家さんだったりとか、鳥取のガイドブックとか、地元の出版社が出してる本とか、そういったものを中心に出しています。
私の出身は兵庫県なんですけれど、大学をきっかけに鳥取で11年間暮らして今でも非常に鳥取との縁が深いなと感じています。そこで、もし私が棚貸し型の本屋さんをやるのであれば、鳥取にまつわる本屋さんをするのが1番楽しいし自分の得てきた知識も活かせるかなと始めました。
〇次に棚主になった経緯を教えていただいてもよろしいでしょうか。
100人の本屋さんを知ったきっかけはfacebookだったと思います。
その時はただ、棚貸し本屋さんという面白いネタのひとつとして友達に話したら「是非やった方がいいよ」って言われたんです。しかも、その話をした友達がデザイナーさんだったので、じゃあ、ロゴとか頼んじゃおっかなみたいな感じで。棚を申し込む前にロゴだけ先に出来ました(笑)
鳥取にまつわる本屋さんなので、鳥と植物モチーフと本の3つを絡ませたロゴを作ってくださいとお願いして作ってもらったのが今のロゴです。
2.本が売れるまでの3ステップ
〇鳥取の本を集められているということでしたが、具体的にどのような本を置かれているんでしょうか。
そうですね、そもそも鳥取にまつわる本屋さんっていうのが難しくて、実はあの本棚の後ろの方には小説が隠れているんですよ。
例えば、有名なところで言うと、桜庭一樹や恩田陸の本です。最初は小説系をメインにしようと思っていたんですが、意外とはけが悪くて。
そこで、小説以外にも置いてみようということで好評だった本が鳥取BLUEっていう鳥取の海中写真の写真集です。これはもともと鳥取県の県庁の職員さんが自分の趣味で撮って、出版したものです。
そういう本の方が、棚を見てくださった方に紹介すると興味を持ってもらえるんだなと、やっていくうちに分かっていったというような感じでした。
〇最近はどのような本を置かれているんですか?
そうですね、最近は「全国の何かを集めた本」みたいなのを置くようにしています。例えば、全国のサンドイッチとか、パン屋さんとかの本ですね。
なんでかっていうと、本を買ってもらうまでに、「棚に興味を持ってもらう」「本を手に取ってもらう」「本を買ってもらう」という3つのアクションがあるんです。
ですが私の棚を見てくれた方は「棚に興味を持ってもらう」っていう一つ目の段階で終わってしまう方が多かったので、「本を手に取ってもらう」っていう二つ目のアクションに行ってもらえるようにそのような本を置くようにしました。
さっき例に挙げたパン屋さんだと、買う人にとっては全国にもおいしいパン屋さんが知れるし、私としては鳥取の有名なベーグル屋さんを知ってもらえるという流れです。
〇そういった鳥取にまつわる本棚を始めてから何か変化はありましたか?
「鳥取の本屋さんやってる人です。」って人に紹介してもらえるようになりました。
今までだと仕事で紹介されていたところが、「鳥取の本屋さん」として紹介してもらえるようになったので、鳥取ってどういうところなのとか、鳥取いったことありますよーとか、インスタのアカウント教えてもらってもいいですかとかっていう感じで会話が広がるんですよね。それと同時に人間関係も広がっていくみたいな。
ひとつ肩書というか、属性が増えたっていう感覚です。
4.100人の本屋さんは公民館!?
〇最後に、100人の本屋さんに少しでも興味がある方、棚主になるか迷われている方にひとことメッセージがあればお願いします。
そうですね、一言でいうと100人の本屋さんは公民館のような雰囲気です。本を売りに行くことも、もちろんみなさんの目的ではあると思うんですが、棚主となることで100人の本屋さんでイベントをできたりスペースを使えたり、席をひとつ貰えるというような感覚です。なので本に限らずイベントや発信の場、交流の場として活用するのもいいのではないでしょうか。
5.もっと話を聞いてみたい、紹介された本を買いたい方は100人の本屋さんへ!
〇営業時間
月・火 おやすみ
水~日・祝 12:00-17:00
臨時休業につきましてはこちらをご覧ください
〇アクセス
東急世田谷線松陰神社前駅歩いて50歩、ファミマの2F。
鉄道でお越しの場合
下記いずれかの駅で東急世田谷線に乗換、松陰神社前駅下車
東急田園都市線三軒茶屋駅
小田急線豪徳寺駅(世田谷線山下駅へ)
京王線下高井戸駅
バスでお越しの場合
‣渋21・渋22・渋23・渋24・渋26・渋52・反11
松陰神社前バス停下車、松陰神社通り商店街を松陰神社方面へ向かい、踏切超えて50歩ファミマの2F
‣等13
世田谷区民会館前バス停下車、合同庁舎角を東に曲がり、松陰神社通り商店街に出た左角ファミマの2F
1540023 東京都世田谷区若林4-25-14コーナー松陰2F
070-8438-2636