日記:シュールな脈絡 2025/02/05

昔読んだ漫画でシュールレアリズムの解説をしていたことを思い出す。

正直な話、詳細なことはあまり覚えていないのだが「思いついた単語や言葉を、それらの文脈的な整合性を一切取らずに文章を形成する」みたいなのがシュールレアリズム(超現実?)のそれだ、みたいな話があったような気がする。

今改めて調べると、オートマティズム(自動記述)というらしい。

オートマティズム(Automatisme)とは、意識を介在させずに動作を行ってしまう現象や、その現象を表現に応用した芸術手法を指します。日本語では「自動記述」「自動現象」などと訳されます。

この話を見てから偶に、実際にメモ帳などに思いついたままに文章を書くことがある。別に特別な能力はいらないし、自分でもどんな文章が作られるかは全くわからないのでちょっと面白い。

実際にここでもやってみる。noteに乗せる前提でやるのでなんか雑念が入ってしまいそうだけど、とりあえず…。

「目だし帽の中身にある薄汚れてさび付いた時の先にある星の瞬きに内なる平和が殺到する人々の群れに捕まってしまった、それならばどうして私はこのまま死ねといわれなければならないのか、その判断を僕らの最高裁判所におわす神々に今一度尋ねてみようではないか、と彼は言ったが、それでもなお抵抗するのは相撲取りだった」

思ったより文章になっている。というか、人間は文章を作らずにただ文字を羅列するという方が難しいんじゃないだろうか。

あとやっぱり若干の作為が入る。あんまりネットに乗せるのに憚られる単語が出たらさすがに困るな…という無意識がある気がしないでもない。

シュールレアリズム的には理性によって制約されるのはあんまりらしいので失敗気味といえる。成功とは、と聞かれても分からないけど…。

今のAIの流行り始、人間の脳を模したニューラルネットワーク(ディープラーニング)によって精製された画像は、基本的に悪夢みたいな画像を精製していたのを思い出す。

あれは学習によって決まられたパラメータに応じて発火するニューロン(のような演算)が決まるのでそんな風になるのだけど、あれこそ実は人間から完全に理性を無くしたときのシュールレアリズムのそれなのではないか、と思わなくもない。

論理的な制約はなく、ひとつの要素(初期パラメータ)によって刺激されたニューロンによって近い概念を持つ別のニューロンを連鎖的に発火させることのみを行った結果として出力されるものといえるはず。

人間が意識的にそれを行うのはかなり難しい。そもそも意識的に無意識になる、と言うのが矛盾しているというか。悟りの境地に至るには、悟りたいという欲を捨てなければならない…みたいな話。


ここまで書いておいて何だけど 、別にシュール作品が好きとかそういうわけではない。ただ単に考え方というか、超現実というものそのものに漠然とした興味があるだけ。

オートマティズムという部分は実生活で訪れるフロー状態に近しい部分があるんじゃないか、
ということを本当は書こうとしていたんだけど、まとめているうちにそもそもの前提が違うような気がして来たのでやめた。

この計画性・脈絡の無さもある種の論理や制約の欠如という意味で、この日記もシュールということでここはひとつ…。


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