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火曜日の朝食 胡瓜と角食パン

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265 セントル ザ ベーカリーの角食パン・サンド。

 月曜日の午後、車で銀座を走っているとセントル ザ ベーカリーが空いているのが見えた。ちょうど近くに立ち寄る予定だったので、パーキングに車を停めてお店へ。ここの食パンを買うのは初めてなのだが、3種類あった。「今日は角食パンもあります」と言われたので、人気なのか、数が少ないのかわからないまま「では角食パンを」とお願いして買って帰った。

 仕事を終えて、家に帰り車の後部座席から、パンを運んで説明をみると、まずはそのまま食べるという内容のことが書かれていたので、少し切って食べてみ田。モチモチとしたおいしいパンだった。「どうです」と言わんばかりのパンに向かって「本当はトーストが好き」とは言いづらく、もうひと切れ切って、そのまま食べて、残りを保存袋にしまっておいた。

 翌朝見てみると、柔らかなパンは自重に耐えかねたように、ちょっと凹んでいた。これは前日のうちに、スライスして翌日分を常温キープ、残りを冷凍してしまうべきだった、と思った。さて、何を食べようかと考えた。

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胡瓜のサンドイッチ
 ふと、いつか読んだ宮本輝の小説に、胡瓜のサンドイッチ が出てきたことを思い出して作ってみることにした。小説の内容もタイトルも思い出せなかった。東京の街並みが書かれていたような断片的な記憶しかない。しかし、胡瓜のサンドイッチが、とてもおいしそうに書かれていたことだけが残っていた。

 とりあえず、胡瓜をスライスして塩コショウして、水気を少し拭いてから、片面にマスタード、もう片面にマヨネーズを塗ったパンに挟んでサンドイッチにした。パンを焼かずに作ってみようと、勢い余って作りすぎてしまった。2つに切って食べてみると、パンがうまいこともあり、コーヒーを飲みながら、おいしく食べることができた。

 あれから数日が経ち、NETFILIXで「ブラックリスト」を観ていて「キューカンバー・サンドイッチ?」という言葉を耳にした。あっと思い、仕事場の書棚を探したが見当たらず、ベッドに座って読んだことがあったのを思い出して寝室の本棚を探して、ついにその小説を発見。タイトルは「水のかたち」だった。幸い上下巻とも残っていた。本筋とは違うのだが、どんなサンドイッチ だったのか、読み直してみよう。


 

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