わたしはここにいるよ。
とても久しぶりの更新ですが
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
わたしは最近
ふと昔を懐かしむクセがあり、
学生時代仲が良かった旧友たちは今元気かなとか、
わたしをコテンパンにフッた女の子たちは
今頃どっかでイタい目に合ってないかなとか、
なんならあっててほしいなとか、
色々考えることがございます。
皆さまの中にもおられるかと思いますが、
【もう一度逢いたい人】
っておりませんか?
たとえば初恋の人であったり、
事情があって逢えなくなった人であったり、
はたまたそれが死んだ人であったりと、
色んなパターンがあると思うんですが
わたしはどうしても1人だけ、
もう1度逢いたい人がおります。
その人はわたしが高校二年生の時に出逢った
K君と言う1つ年上の先輩なのですが、
とにかく、
このK君と言うのが変わり者で、
当時高校生の頃、
若気の至りで顔中にピアスをつけていたわたしに近寄り声をかけてきたのがK君でした。
『お前ピアスきっしょいな!遊ぼうや!』
今ならこんな事言う人とは絶対的に距離を置くこと間違い無しですが、
なんだか肩に触れられた手が温かく優しそうな人だと思ったので
次の授業をほっぽらかして、
2人で校内を散歩しました。
学校が終わるとわたしはK君の家について行き、
そこでK君は色んな事を教えてくれました。
K君は今で言うところのサブカルチャー、
アングラな本を大量に所持しており、
20年ほど前の当時は
まだまだ高級品だったパソコンも3台ありました。
K君はそのパソコンでハッキングマニュアルなる本を片手に、
家の近所の某ファミリーレストランのパソコンにハッキングし、
ハンバーグ勝手に300個発注したった!
などと言いながらウッヒウヒ笑っていました。
他にもK君はいつも、
小さなプラスチックの容器に赤黒い液体を持ち歩いており、
なんですかその不気味なやつはと、
素朴な質問をしたところ
彼女の血液や。
と、
サイコ野郎そのものの返答で
わたしはドン引きした記憶もございます。
ちなみになんで持ち歩いてるのか聞いたところ、
彼女が俺の血を持ち歩いてるからや。
と言っていました。
まさかの彼女もサイコ野郎でした。
世界は広い。
とにかく当時のわたしにとってK君は、
見知らぬ世界の事を教えてくれる
ヒーローみたいなものだったのです。
ですが別れは突然やってきました。
K君の卒業を機に全く連絡が取れなくなったのです。
とゆうのもK君は携帯電話をやたらと落としたり
忘れたりしていたので、
多分ですがそのまま連絡が取れなくなったのでは、
と今は解釈しています。
人との出逢いは突然で、
時に別れも突然です。
彼に逢えたらわたしは何を話すだろうか。
K君、
わたしはいつもここにいるよ。