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不満の存在 交流Part2

貿易ゲームを知っているだろうか。
貿易ゲームとは、

南北格差をはじめとした世界経済の不平等を知り、考え、変わり、新たな行動を起こしていくことを目的とした“開発教育”の教材の1つです。

東京都人権啓発センターHPより

今回のNGOの活動の1つとして7月21日に僕たちが主催で貿易ゲームを行った。

そのNGOの活動紹介はこちら↓

そこで今からその貿易ゲームで経験して学んだことを書いていこうと思う。

貿易ゲームについて

今回行った貿易ゲーム国づくり編は、4人程度の班をいくつか作り、(今回は5班)その班をひとつの国とする。
その国にはもともと資源(紙など)や労力(ハサミなど)がそれぞれ違った数だけ渡される。そうするとこで、国と国との間に不平等が生まれてくる。それがこのゲームのポイントだ。
今回は AからEの班を作り、 Aに近づくにつれ、先進国になると言う設定で行う。A.Bは先進国でそれ以降は途上国で、Eが最貧国と言う設定である。
そして、各班には配布されるものがある。例えばAには資源(紙)は少ないが、労力(ハサミや鉛筆など)が多い。だがDには資源はたくさんあるが、壊れた鉛筆などが入っている。でもEにはほとんど何も入っていない。
と言うようにそれぞれが格差になるように配布される。


これがこのゲームの大前提だ。

このゲームではたくさんのことを学べた。

どんな感想を持ったのか?


正直言って驚いた。
これがいちばん分かりやすく、一番簡潔に書いた感想だ。

こんなに悔しそうな顔をしている大人を初めてみた。

そこには不満があった。A.B班の人たちはみんな笑顔なのに、それ以外の人たちはみんな悔しそうな顔をしている。

こんなに悔しいゲームがあっていいのだろうか。

よくよく考えると、今の世界は、
「悔しさと喜びの格差のあるゲーム」なのだ。

それに気づかせられた。
そう、今の世界には「格差」という大きな問題がある。
それによって苦しみが起こり、そして「不満」が発生する。
誰かが喜ぶ反対側で、誰かは泣いている。
これが今の現実かもしれない。

少なくともこのゲームの中では、
発展国
 ↓
嬉しそう、高みを目指す

途上国
 ↓
悔しそう、泣きそう→本気で助けを求める。

という流れに勝手になってしまっている。

でもこのゲームをするとしたら絶対に先進国の方が楽しくてワクワクできるから先進国の班に入りたいと僕は思っていた。

でも実際、ゲームが終わって考え込んだ自分がいた。

「なぜ僕は発展国を選ぶ方が楽しいと思ったのだろうか」と。

途上国の班では楽しみやワクワクは味わえない。でもそれ以上に不満を感じられる。

普段日本にいたら途上国の方の気持ちを考える機会はほぼゼロに近いだろう。
でもこのゲームではそれが感じられる。

それがこのゲームをする価値である。

実際、最貧国のグループになった方は、家に帰ってからも考えたり、別のグループにいた家族と話し合ったりしながらより良い方法を考え、そして悩んでいた。

このゲームの良さはゲームの約2時間だけで終わっていないこと。
頭がスッキリしないからこそ家に帰ってからも学ぶことができる。
何度でも体験できることだ。


このような観点から僕は次このゲームをやるなら、必ず、最貧国グループに入る。

そうすることでより学べる2時間、いや、人生の材料になっていくからだ。

経済の大切さ

経済って本当に大切なのか。
改めて自分に問いかけてみる。
経済は生まれる場所によって有利か不利かが分かれる。
生まれる場所ってただの「運」であってその人の能力とは全く関係のないモノだ。

だから、人種差別や貧困などたくさんの問題が起こる。

それらの問題は経済で生まれてくる。
外国出身の労働者の方を安く雇ったり、罪のない方たちを差別したり。

本当は経済がもっと価値のあるものだと思うけれど、それは差別につながることが学べた。

働くことで収入を得ること。
それは本当に良いことなのか。
自分はしたくないのに、しょうがなく、お金を稼ぐためだけにやっている人もいるのではないか。
途上国の方たちは、しょうがなく、お金を稼ぐためだけに働いている人もいるのではないか。
心から楽しいと思って働ける環境が少ないのではないか。
だから世界中のみんなが「心から楽しいと思って働ける会社」「不平等のない会社」を起業したいとも考えた。

そして、みんなが「心から楽しいと思える社会」を築いていきたい。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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次回もお楽しみに!

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