夜桜たまを信じたい
「夜桜たまちゃんが最推しです!」
そう言えなくなった自分を実感したので、新年を迎える前に気持ちを整理し、私自身が前に進むために書きなぐりました。読んだところで何も得られない駄文です。ごめんなさい。
■あの配信を観たとき
会社などの組織に属したことがある人なら分かると思いますが、こういう形での告発は、自身を、会社を、同僚を傷つけるだけで、目的を達成する事は稀です。なので、夜桜たまともあろう者が、なんてバカな事をしたんだ、と驚きました。どんなに運営に非があったとしても、この行動だけはするべきではなかったし、別の方法はなかったのかと悔しくてなりません。
夜桜たまが去り、残されたアイドル部までもが非難されている今日の状態が、あの日の夜桜たまの行動は失敗だった、と証明しています。
それに「私は辛いけど、みんなは明日や週末のイベントを楽しんでね」なんてことを言われて、心から楽しめる人がどれほどいるのか、わからない子じゃないはずです。仲間を思いやれる優しい子だと感心していただけに、この矛盾した発言はとても残念でした。
とはいえ、行動してしまったものは仕方がない。この混乱を収めて、戻ってくる責任が夜桜たまにはあったし、運営からしても、ここまで育て、ようやく収穫期に入ろうとしている彼女を、積極的に手放す理由はない。元通りとはいかなくても妥協点を見つけ、いつかは落ち着くだろうと、全力の「おかえりなさい」を準備をして、帰ってくる日を待っていました。
しかし、彼女は自ら契約解除を申し出てしまった。
■「おまえら」はフラれた
話し合いの内容が不明なので、私たちが認識できる事実はただひとつ。
夜桜たまは告発した目的の達成を諦め、自ら去る道を選んだ。
それはつまり、夜桜たまは、夜桜たまを、アイドル部を、ファンを、私を含めた「おまえら」を捨てたということ。信じて待っていた人、残された人からすれば、裏切りに等しい残酷な結末でした。
「夜桜たまを辞めない」という発言や、今までの「アイドル部が好き」という、言葉の全てが嘘だったのか?と悲しかった。あなたの「好き」とは、「譲れないもの」とは、その程度のものだったのか?と、ただただ悲しかった。
ファンを軽視されたと憤って告発したのに、そのファンを捨ててでも、自ら辞めることを選んだのだから、捨てられたファンは見送ることしかできないと、新たな道を往く彼女を応援するだけだと、頭では理解しています。
ただ、どうしても気持ちの整理がつかないのです。
■聞きたかったことば
最後にお別れの挨拶が欲しかった。あの配信を許した運営が、許してくれないとは思えないけど、今回は許してくれなかったのかも知れない。中の人らしきTwitterアカウントで、メンバーに対して言及していた事は後で知りましたが、そうではなく、ポジティブなファンへの言葉、ポジティブな別の道を往く決意、ポジティブなメンバーへのメッセージが聞きたかった。「立つ鳥跡を濁さず」の状態であったら、どれほど救われたことか。
そして、何より、あれほど好きだと語っていたアイドル部に対して、暴走したファンが攻撃的になっている状況に言及しないことが、ずっと引っ掛かっているのです。夜桜たまのエゴサ能力なら、この現状を知らぬはずがありません。一言でも言えば、仄めかすだけでも、冷静になれる人がいるんじゃないでしょうか。話し合いをしている間は、事実上の謹慎期間で言えなかったのかも知れない。それでも、夜桜たまほど賢い子であれば、去った後であっても、見るに耐えない言動をしている人を、制することが出来るはずです。
でも、そうしない。
私が最も推していた、私が好きな夜桜たまは、「抜けた後のアイドル部がどうなろうと知らない」という冷たい子だったんでしょうか。「アイドル部の皆が好き」という気持ちは嘘だったんでしょうか。アイドル部のメンバーが叩かれているのを見ても、何も思わないんでしょうか。仲良くしているように見えたのは、演じていただけだったんでしょうか。愛溢れるイラストを描いた夜桜たまが、そんな子だとは思いたくありません。
夜桜たまを、楠栞桜を、信じられなくなってしまいました。
■信じたい
クリスマスイヴに楽しげに配信する楠栞桜を観て、「良かったね」と素直に言えない自分に気付いた時、そう言える日が来るまで、転生した2人から距離を置こうと決めました。
批判されているカルロピノの配信や、メンバーのnoteについても、残された側が前に進むための、けじめをつけるための、精一杯の別れの言葉と考えると、特におかしな点はないと思っています。
だからと言って、推しが消えたアイドル部を観るのは正直、辛い。だけど、同じ夜桜たまを推していたはずの同志が暴れ、夜桜たまが好きだと言っていたメンバーが傷つくのを見過ごすのも、恥ずかしいし、情けない。だから、アイドル部に平穏が戻るまでは応援しようと思う。
その結果、アイドル部から新たな推しが生まれるのか、全く別のグループの誰かを好きになっていくのか、Vtuberというものを観なくなるのか、楠栞桜を楽しく観れる日がくるのかは、まだわからない。
夜桜たまに帰ってきて欲しかった。
それが叶わぬのなら、新たな道を往く彼女を、迷いなく応援したかった。
夜桜たまを、楠栞桜を、信じさせて欲しいだけなんだ。