【スコープ】コロナ禍の1日あたりの手洗い回数は平均8.9回 ライオン調べ
コロナ禍での1日の手洗い回数は平均8.9回-
生活用品メーカー大手のライオンがこのほど実施した調査でこんな実態が浮かび上がった。コロナ禍での1日あたりの手洗い回数といった実態を調べたところ、1日に4回以上手洗いしている人の割合は約8割にも達し、多くの人が習慣的に手洗いを行っていることがわかった。また、全体の1日あたりの手洗い回数は平均で8.9回にものぼった。同調査は全国の20~69歳の男女5000人を対象に、7月中旬からインターネットなどを活用して実施した。
1日の手洗い回数
外出先から自宅や会社に戻った際、「必ずハンドソープで手洗いをしている」と回答した人の割合は約7割にものぼった。しかし、「自宅での食事前に必ずハンドソープで手を洗う」との回答は約36%にとどまった。また、「手を洗っていない人」は20.8%と2割もいることがわかった。さらに、「ハンドソープを使って手洗いする人」は外出先から戻った際の手洗いと比べ、約半数に減少した。
外出先から戻った際の手洗い状況
自宅での食事前に手洗いをしないのか理由を聞いたところ、「家の中だから大丈夫という変な安心感」「家の中はきれいだから」「面倒だから」などという意見があった。同社では家の中は清潔だから食事の前に手を洗わなくても“大丈夫”という意識があるとみている。しかし、家の中は意外に汚れている。同社がこれまでに行ってきた研究や調査によると、「冷蔵庫のドア」「ぬいぐるみ」「(テレビやエアコンなどの)リモコン」は「玄関やトイレのドア」よりも汚れていたという。
自宅で食事をする前の手洗い状況
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、厚生労働省は感染予防のポイントの一つに手洗いの励行をあげる。同社では「細菌やウイルスを体内に入れないためには、いつもより丁寧に手を洗うことが大切。『いただきます』の前には必ずハンドソープなどでしっかり手を洗ってほしい」と呼びかけている。