【新型コロナ対策“最前線”】伊藤忠とファストドクター、新型コロナウイルス感染による自宅療養者向けに食料支援 食料品を無償で提供
総合商社の伊藤忠商事と自宅療養者への医療支援を行うファストドクター(東京都新宿区)は14日、新型コロナウイルス感染による東京都23区内の自宅療養者向けに食料品の無償提供を開始する。ファストドクターは医師が往診した際、自宅療養者からは「食料が底をつきかけている」との声が多く、今後の感染再拡大も見据え、民間企業も連携した食料支援のニーズが高まっていると判断、今回の食料支援サービスに乗り出すことにした。
新型コロナウイルス感染拡大の第5波による東京都の自宅療養者は急増している。東京都によると、12日時点の自宅療養者数は8352人にものぼるという。自宅療養中は10日間以上も自宅から外出することできないため、適切な食料の確保が大きな問題となっている食料品の無償提供はファストドクターに登録する医師の往診時やオンライン診療によって処方薬を宅配する際に、スポーツ飲料をはじめ、ゼリー、茶系飲料、おかゆ、みそ汁、菓子といった栄養・消化のしやすさ・日持ち・食べやすさなどを考慮した約10種類の食料品を配布する。
伊藤忠商事は国内外のネットワークを活かし、取引先の食品メーカーと連携し、今回の取り組みをサポートする。今回の取り組みに賛同し、食料品を無償もしくは特別条件で提供している企業は伊藤園、はくばく、ハナマルキ、ロータスベーカリーだが、今後、支援の輪は大きく広がっていく予定だという。伊藤忠商事は今回の自宅療養者向けの食料品無償提供を通じて、「食べ物がある安心感」を提供し、いち早く新型コロナウイルス感染症が収束し、すべての人が日常を取り戻すことができるよう力を尽くしたいとしている。
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