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【遊戯王OCG】百鬼羅刹(ゴブリンライダー)について徹底解説
はじめに
はじめまして。1000K(せんけー)と申します。
この度は私が愛用しているテーマ「百鬼羅刹(ゴブリンライダー)」について語っていこうと思います。テーマとしての強み、弱み、動かし方や構築案など知っている限り書いていきます。
拙い文章で読みづらい部分多々あると思いますが、これを読んだ方が「使ってみたい」と思ってもらえれば幸いです。
一方、主観を多分に含んでいるので、いざデッキを触ったときに「聞いてた話と違う」と感じるかもしれません。ご了承ください。(CS実績はあるので説得力はあるつもりです)
百鬼羅刹ってどんなテーマ?
百鬼羅刹の初登場は2023年10月発売のPHANTOM NIGHTMARE。フィールドのX素材を取り除くことでモンスターを特殊召喚するテーマです。このとき相手モンスターのX素材を外しても効果を使えるため、エクシーズデッキに対してめっぽう強いです。逆に言えばフィールドにX素材が無ければロクに展開も出来ないという問題を(当時は)抱えていました。
一応、12期から展開されている「罪宝」ストーリーに属しているため、少しづつ新規カードを貰い強化を受けておりますが、現状「罪宝」カードとは一切シナジーがありません。ポジティブに捉えるなら今後も新規が期待できます。
また、相手のカードをX素材にするという珍しい妨害効果を持っています。妨害盤面を敷くためにそこそこの準備が必要ですが、相手の手数をリソースごと奪い取る事ができます。相手からひたすら「略奪」する。野蛮なゴブリンらしさが存分に詰め込まれた最高のテーマです。
テーマカード紹介
メインモンスター
百鬼羅刹 特攻ダグ
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テーマの魔法・罠をサーチするシンプルな効果。テキストは短いですがその分サーチ先が強力なので彼の負担と責任は非常に大きいです。大収監の登場により1枚初動になりました。3積み必須と考えますが、手札に来すぎても召喚権を食い合うので程よくやる気を出して欲しいですね。
百鬼羅刹 冷血ミアンダ
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手札から他のゴブリンを特殊召喚出来る効果は強力ですがこのカード1枚では成立しないのでデッキでお留守番していてほしいカード。主に大収監から呼び出す事で手札に来てしまったクラッタ君を出力する役目があります。墓地から自身を特殊召喚する効果と合わせてリンク値を2稼げるのは偉いかも。
悪魔族である点が非常に優秀で、天上天下とレベルを合わせる事でエグゼクティブシーザーを立てるが出来ます。
展開上必須ではないので採用は1枚が丸いかなと。サイド後なら思い切って抜いてしまうのもアリ。
百鬼羅刹 爆音クラッタ
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相手メインフェイズに墓地から特殊召喚が可能で、主にこの効果を使ってガボンガの妨害効果を起動させます。よって、先行展開で最低限目指すことは、ガボンガの成立とこのカードを墓地に置いておくこと。蘇生したゴブリンはさらに効果を発動出来るので、相手ターンにも関わらず大量展開を可能にします。マスカレーナと合わせて相手ターンにアポロウーサやリトルナイトを召喚し妨害を加速させましょう。
欠点は特殊召喚後に除外されてしまうので使い回しづらいこと。2枚目の採用は無しではないですが、彼もお留守番モンスターの1体で手札に来て欲しくないため枚数調整は悩みどころ。除外から特殊召喚するリヴァイエールというカードもありますので好みで決めると良いでしょう。
百鬼羅刹 音速ブーン
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百鬼羅刹の中で唯一お互いのターンに特殊召喚可能なモンスター。タケトンボーグを素引きしてもコイツがいればランク3を作ることが出来ます。かつては対ピュアリィの目的でサイドデッキに採用されたりもしました。現環境ではライゼオルに対してデュオドライブのサーチ効果を阻止出来るかもしれません。奇襲性は高いですが実用的かと言われると怪しいです。
天上天下百鬼羅刹
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RAGE OF THE ABYSS にて追加されたカードのひとつ。フィールドにゴブリン以外が存在しない場合にリリース無しで召喚でき、成功時にはさらにデッキからゴブリンを呼ぶことが出来ます。
今更ですが、百鬼羅刹というテーマは「ゴブリン」モンスターをカテゴリ指定しているので、例えばスクラップ・ゴブリンを特殊召喚して星9シンクロなんてことも一応可能です。
③の効果はモンスターゾーン、魔法罠ゾーンに関わらず相手のカードをX素材にすることができます。主にX素材となっているこのカードを取り除くことで起動しますが、他にもバオア・クゥーのコストで手札から墓地に送ったり、マスカレーナの効果でリンク素材にしたりと、活用できる場面は多いです。
EXモンスター
百鬼羅刹 巨魁ガボンガ
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このテーマのエースモンスター。着地点でもあり初動でもあります。①でサーチするのは主に特攻ダグで、そのままX素材を取り除きssできます。
②の効果はフィールドの他のモンスターを自身のX素材にする効果。破壊による除去と異なり、墓地効果の利用なども封じる質の高い妨害です。
③の効果では天上天下を素材に埋める事が多いです。相手ターンにクラッタで天上天下を取り除く動きが強力で単純に1妨害増やすことができます。すでに天上天下がX素材として用意できている場合には、先攻展開で使用しなかったミアンダを後続として用意したり、ブーンを埋めてクラッタで取り除くことでX素材を取り除くタイミングを増やす択もあります。
百鬼羅刹の大饕獣
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設定上は罪宝ですが、罪宝とは一切のシナジーを持たず、罪宝合戦にてポプルスに食べられてしまったちょっと悲しいモンスター。そんなストーリーでの扱いとは打って変わって、カードとしてのコイツはかなり強いです。
まず、フリーチェーンで魔法罠カードを自身のX素材にする効果。テーマ内では貴重な魔法罠に触れる効果で、2:1の交換のように見えますが、取り除くX素材は自身のもの以外でも良いため、あわよくば相手のX素材を使ってしまいましょう。天上天下を取り除くことで2:2の交換にすることも可能です。
さらに自身のX素材を取り除くことで自分のモンスターが効果で破壊されるのを防ぐことも出来ます。なんとターン1がないのでなるべくコイツにX素材を蓄えて置きたいです。
③はデュエル中1度の起動効果で墓地から自身を蘇生する効果。無料です。オマケで墓地ゴブリンをX素材に出来ます。先攻展開では遠慮なくリンク素材に使って良いです。
百鬼羅刹 グリアーレ三傑
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LEGACY OF DESTRUCTION にて登場したランク3モンスター。マジで使った事ないし使い道も思いつきません。オフリススコーピオからのルートでリバースモンスターの効果を即座に起動するコンボがあるので、オモシロデッキで遊ぶ事は出来るでしょう。
百鬼羅刹唯我独尊
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SUPREME DARKNESS にて追加されたランク6。エリュシクトーンを倒し、その仮面や斧を奪い取ったようです。またディアベルスターと行動を共にし、大饕獣君の操縦は彼女が担当していて、その攻守の数値からも彼女が主導権を握っているようにも見えますね。
実は百鬼羅刹ってテーマ内ギミックだけではランク3とランク6を両立させるのがかなり難しいです。理由としては、ランク6を出すには永続魔法の大集会でレベル変動する必要があるにも関わらず、魔法をサーチ出来るのがダグしかいないからですね。召喚に一苦労する割には、先攻展開で出すにもX素材3つ消費に見合った性能とは言えず、後手捲りで使用するにも盤面用意が手間で、どっちつかずな性能をしています。つまり、コイツが出る頃には、コイツを出さなくても勝てる状況なんです。
百鬼羅刹にはゴブリンXモンスターの上に重ねてX召喚をする罠カードがあるので、そちらをうまく使えるようになれば活躍の見込みは十分にあります。やはり、新しい魔法罠のサーチ手段が欲しいところです。
魔法カード
百鬼羅刹大参上
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ゴブリンのサーチに加え、X素材を取り除いて手札から特殊召喚することができます。特殊召喚するのはサーチしたカードとは別のゴブリンでも良いですが、レベル4以下の指定があるため天上天下は特殊召喚出来ない点に注意が必要です。
墓地効果でさらにX素材を取り除き、墓地のゴブリンを手札に回収出来ます。X素材を取り除くだけでも良いため、墓地にゴブリンがいなくても発動でき、X素材のゴブリンをそのまま回収する動きも可能です。
このカード1枚でX素材を2つ(サーチした百鬼羅刹を含めれば3枚)も取り除く事ができるため、エクシーズデッキの盤面を荒らし尽くすことができます。現環境トップに君臨するライゼオルに対しても、クロスで無効化されない点がかなり頼れます。
弱点はドミナス2種のどちらも貰ってしまうこと。効果処理時に特殊召喚するか決めるので、発動時にフィールドにX素材がなくてもドミナスインパルスを発動できてしまいます。悲しいね。
百鬼羅刹大集会
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いつも対面に「知らないカードだ」と言われてしまうこのカード。SNSで構築を調べてもあまり採用されていないこのカード。実は強いんです。
①の攻撃力アップ効果は地味ながら強いです。上昇値が控えめに見えますが、例えばゴブリンが2体いればそれぞれ600アップ、5体いればそれぞれ1500ずつアップの計7500打点上昇で、簡単に相手のライフを詰めることができます。相手ターンにクラッタでダグを蘇生し、その効果でこれをサーチ、次の自分ターンで一気に勝負を決めましょう。
②はゴブリンの召喚権を増やす効果で、言わずもがな強いです。このテーマの初動は、ベイゴマックスを除き、全て召喚権を切るため、貫通手段のひとつとして非常に優秀です。
そして③のゴブリンのレベルを揃える効果。コレがメインの効果なわけですが、そもそもこの効果がないと百鬼羅刹はランク6を立てられません。故にデモンスミスに頼らざるを得ないわけですね。実は天上天下の登場によりランク9を作ることも可能ですが、出来るだけで強いかどうかは分かりません。
ダグのサーチ先としては大収監が最優先だと考えますが、すでに手札にある場合に代わりのサーチ先として採用しています。デッキに1枚あったら嬉しいぐらいに捉えるのが良いと思います。
百鬼羅刹大収監
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フィールドのモンスターをリリースしてデッキからゴブリンを出す効果。基本展開で使用しますが、無限泡影やエフェクトヴェーラーといった無効系誘発を避ける目的でも使います。
類似効果を持つカードとしては、メメント・ボーン・パーティーやEMERGENCY!が挙げられますがそれらとは異なり、発動コストでモンスターをリリースするため、大収監に灰流うららをチェーンされても、誘発避けとしての仕事を果たします。一方こちらはフィールドのモンスターしかリリース出来ない点で自由度で劣っています。また、リリースするモンスターはテーマモンスターでなくとも良いため、ニビルトークンをリリースし展開し直すことが可能で、さらにマルチャミー+大収監のような手札でも初動になり得ます。その場合、大収監を無効にされると盤面に何も残らなくなるため諸刃の剣と言えるでしょう。
百鬼羅刹は基本ステータスが決して高くないため、②の効果で戦闘補助を行いましょう。また、マスカレーナやアポロウーサを戦闘破壊から守ることができます。ただし、この効果のみ自分のゴブリンXが持つX素材しか取り除けないため間違って相手のX素材を使わないように気をつけましょう。
罠カード
百鬼羅刹大暴走
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これから紹介する罠カード全てに言えることで、テキストが強くはない上に、ダグからサーチするカードは基本的に魔法カード3種で、現状のデッキパワーでは実質サーチが不可能なため滅多に採用されることがないです。
お互いのメインフェイズにゴブリンを使ってX召喚出来ます。相手ターンにはクラッタ蘇生からダグ吊り上げの動きをしますのでランク3を立てることになるでしょうか。
墓地効果はテーマ内唯一のモンスターに対する無効効果です。貴重な妨害手段であるため是非とも使いたいところですが、永続罠カードであるが故に墓地に送る手段が少ないです。かつて、ベアトリーチェが存命の頃は自分ターンにこのカード、相手ターンに天上天下を墓地に送ることで2妨害が成立していました。
百鬼羅刹大重畳
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あらゆるXモンスターの上にゴブリンXモンスターを重ねることが出来ます。これを使うことで3素材唯我独尊を容易に成立させることが出来るはずです。強いかどうかはともかく、可能性を感じられる1枚です。
墓地効果もついていますが、フィールドで発動したこのカードはゴブリンのX素材になっていますので、即座に墓地効果を起動することは出来ません。用意出来るのであれば強力な妨害となるでしょう。
先の永続罠といい何かと取り回しに難はありますね。
百鬼羅刹大危機
![](https://assets.st-note.com/img/1734321473-XBzetyp0wuACPoUljrY8vcL3.png?width=1200)
なおカードのやる気!!
またもや永続罠カード。フィールド同士、または墓地同士でゴブリン1枚と相手のモンスターを除外できます。効果処理時に対象のカードが移動している場合、効果は不発になります。
②の効果、一見強そうに見えますが、なんと除外のゴブリンを必ず5体対象に取らなければなりません。つまり、このカードを発動するには、このカードをセットするのに1ターン、このカードで除外にゴブリンを用意するのに3ターン(ミアンダとクラッタは自身効果で除外可能です)、①②はいずれかターン1なため、②の効果発動にさらに1ターン。計5ターンかかります。なおかつ発動時にはメインモンスターゾーンをガラ空きにする必要があります。いやそんな状況あるわけないだろ。
テーマ愛はあるつもりで全てのカードに価値を与えたいですが、流石に使い道を見いだせません。
テーマの長所と短所
長所
Xデッキに対して有利に戦える
展開が通れば強固な盤面を作れる
相手のカードをX素材にする良質な除去
短所
あらゆる誘発を受けてしまう
特に増殖するG、フワロスとドロバが重い
召喚権に妨害を打たれると何も出来ない
魔法罠の妨害を用意できない
展開中に手札が増えない
ドローギミックがなく、サイド札を引き込みづらい
デッキリソースの枯渇が早く、長期戦に向かない
対象耐性持ちの突破が難しい
列挙してみると短所の方が多いですが、あくまでもテーマ内のみの話で、これらを補うように構築をすれば良いです。
CS構築の話
第8回145CSで使用した構築を紹介します。
![](https://assets.st-note.com/img/1734351255-YOfWShlQbe9odPMGwEKmvF3A.jpg?width=1200)
枚数やテーマ外採用カードについて
素引きしたくないカードが多く、初動を重ね引きしても貫通にはならないため、デッキ枚数を少し盛ることで初手のカードにバラツキを生む意図があります。その中で、1番感覚を掴めたのか42枚でした。ここの細かな枚数調整はニューロンの初手5枚ドロー機能を使ったり、サイドチェンジにおいて抜くカードの枚数枠を考慮して納得いくものを個々で探すしかないでしょう。
今回、枚数調整の兼ね合いで百鬼羅刹音速ブーンを不採用としています。本当はテーマモンスター全員連れていきたかったですが、やはり素引きしてパワーのあるカードではなく、ブーン無しでも展開は可能だからです。もちろんブーンの採用によって展開を伸ばしたり、タケトンボーグ素引きに対するリカバリーになるなどメリットはあり、対戦中もブーンがいればなぁと感じる場面があったので採用価値は十分にあります。
さて、この構築で1枚初動になるカードは
百鬼羅刹 特攻ダグ
天上天下百鬼羅刹
百鬼羅刹大参上
SRベイゴマックス
以上の4種になります。1枚初動なのでやはり各3積みしたいですが、前述の理由からダグか天上天下のどちらかを減らそうとなり、結果として天上天下を1枚減らしています。天上天下を減らした理由としては、百鬼羅刹魔法カードにアクセスしやすくするためと、今回緊急テレポートを採用してランク3の成立を強く意識しているためです。ダグ初動から入る場合に、ダグ+緊テレでランク3を成立させる事で、大収監を手札に温存しやすくなります。大収監は誘発避けに使うのが最も強力ですので、なるべく基本展開では温存したいです。
しかし、ダグを減らす選択肢にもメリットがあります。そもそも展開力は天上天下に軍配があがり、デモンスミス展開に移行しやすいため、ドロール受けが良くなったり、深淵の獣と合わせたランク6の成立が狙いやすくなります。
次にテーマ外カードで採用したものについてお話します。
デモンスミス
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言わずと知れた2024年の最強テーマのひとつ。いつもの4枚をメインデッキに採用させています。魔を刻むとトラクトゥスの素引きは貫通手段になるため強力ですが、他2枚の素引きは召喚権を使ってしまうため、かなり苦しいです。
百鬼羅刹の基本展開ではガボンガ+リンク2の盤面を作ることが出来ます。マスカレーナでも良いですが、現代遊戯王はそこから無限のリソースを発生させます。リンク2であるサロスナンナからさらに動いて、テーマエースであるディエスイレだけでなく、ランク6またはリンク4が召喚できてしまいます。というか、デモンスミスがなければまともにランク6を立てられません。
![](https://assets.st-note.com/img/1734404940-ygUOf6eMWTbHdriRw5k9t0GK.png?width=1200)
ディエスイレは本構築唯一の魔法罠に対応した無効効果持ちで、サイドチェンジ後に拮抗勝負やサンダーボルトなどの強力な捲り札を警戒して採用しています。なお、実際にはディエスイレでチェーンを組めない禁じられた一滴や月女神の鏃が流行しており、普通に相手の展開札を止める手段の1つと化していました。
![](https://assets.st-note.com/img/1734405011-Hro4O7NAWaTPL2uRFidSn9ks.png?width=1200)
ランク6のモンスターは百鬼羅刹の大饕獣とエグゼクティブシーザーを採用しています。コレは割とオーソドックスな構築で、ニビルケアのためや対面によって有効な方を召喚したいため、この2枚を採用しました。ランク6候補は他にもありますので後ほど紹介したいと思います。
一方でリンク4モンスターはバオア・クゥーとアポロウーサの両採用でこれは少し珍しいかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1734396773-gN2M6fasUSh0Vl3c78nO9LKY.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1734404068-mo6h3APedIr8QvTygnCFpVzM.png?width=1200)
世間的にはSUDA以降はバオア・クゥーを採用する構築が主になったと感じます。理由としては、アポロウーサはエクス・ライゼオルに一瞬で無力化されてしまううえに、バオア・クゥーの効果が強力であるからでしょう。バオア・クゥーの蘇生効果はもちろん強力で、破壊する効果の方も対象を取らない除去ということで百鬼羅刹の弱点を補っています。②のスタンバイフェイズのマリガン効果も、百鬼羅刹がそこそこに種族が散らばっているおかげで大体4、5枚ドロー出来ます。
ところが、多大なメリットがある一方で、無視できないデメリットも存在します。バオア・クゥーの効果は手札を切る必要がある点で、手札消費の激しい百鬼羅刹とは噛み合っていないと感じる場面が多いです。また、先攻でバオア・クゥーの効果を使うとメインモンスターゾーンを1つ圧迫してしまいます。クラッタやブーンなどでX素材を取り除く際、彼らは特殊召喚されなければいけないため、百鬼羅刹側の動きを狭めることになります。
先ほど、アポロウーサがエクス・ライゼオルに対して無力だと書きましたが、逆にライゼオル対面以外であればかなり有効に働くと考えます。月女神の鏃はどちらにしろ避けられないため考慮しません。
以上から対面を見て有効そうな方を出すプランにしました。EXデッキの枠を圧迫していますが、その他のカードを必要最低限に絞ることで許容しました。
SRベイゴマックス
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ランク3といえばこのカード。最強初動です。召喚権を使わずガボンガを出力することが出来ます。デメリットはタケトンボーグを採用すること。あちらしか引けなかった場合には目も当てられません。準制限であるためベイゴマとタケトンは2:1で確率的には怪しさがありますが、引けたときのメリットの方が圧倒的に大きいため当然の採用です。
緊急テレポート
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こちらもランク3デッキといえばでお馴染みのカード。速攻魔法であるため増殖するGを打たれた際にチェーンして1体モンスターを出力可能です。手札誘発のひとつ幽鬼うさぎはレベル3サイキック族なのでこのカードに対応しているだけでなく、幽鬼うさぎ自身はフィールドでも効果を発動出来るので、セットして相手ターンに打つことで1妨害にできます。
さて、このカードから特殊召喚されるモンスターですが今回採用したのはコイツです。
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緊テレから特殊召喚するモンスターとして、一番展開を伸ばせるのはNo―P.U.N.K.セアミンである事は間違いないのですが今回は採用しませんでした(理由は後述)。代わりに採用出来るカードはないか相談したところ、このカードになりました。緊テレに頼らずとも自身の効果で特殊召喚出来る点が非常に優秀です。
結果として緊テレ1枚では初動にはなりませんが、あくまで相手の誘発を貫通するための手段として捉えています。灰流うららなどの誘発を召喚して無理矢理ランク3を作ったり、効果モンスター2体いればデモンスミス出来るので十分だったと思います。
親戚カードにはサイコトラッカーがいます。チューナーか否かで差別化されていますが、あちらの方が攻撃力が高いため、百鬼羅刹的にはあちらを採用するのをお勧めします。
コードブレイカー・ウイルスソードマン
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採用理由は明快でバグースカを突破するためです。リンク2でありながら高打点でバグースカを戦闘で突破することができます。バグースカがいる場合、百鬼羅刹を特殊召喚することは出来ますが、結局効果が無効になり展開を伸ばせず、相手にターンを返してしまいます。故にバグースカを除去する手段として採用しました。
バグースカを突破する手段としてもう一つ、空牙団の懐剣ドナというモンスターがいます。
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こちらは自身の効果でバグースカを破壊するため、バトルフェイズを温存出来るメリットがあります。しかし、リンク値を失ってしまうこと、無限泡影などで効果無効にされてしまうこと、召喚条件が若干窮屈であることから、ウイルスソードマンを採用しました。ただし、いずれもライゼオルで使われがちな禁じられた一滴で対策出来てしまうので…お祈りしてください。
各手札誘発の採用理由
全体として1:1交換になる誘発は控えめにして、相手の動きを複数回抑制出来るカードを選んでいます。
増殖するG
決闘者の義務カードです。説明不要かと。
灰流うらら
義務に対抗するための義務。妨害としても悪くないです。
幽鬼うさぎ
環境トップのデュオドライブはもちろん、昨今は永続魔法やフィールド魔法の価値が高いため、それらを破壊することで対策しようと考えました。緊急テレポートから呼ぶ事ができるため、展開にも使えてお得です。
原始生命態ニビル
例えば、増殖するGでたくさんドローしたとしましょう。しかし、どんなに手札があっても百鬼羅刹は召喚権がなければ動けないので、ドローしたカードが全然手数にならないです。よって、増殖するG及びマルチャミーでドローして引きたいカードとして採用しました。盤面にニビルが出れば、モンスターもう1体追加でデモンスミス出来るので返しにも繋がる良いカードだったと思います。
マルチャミー・フワロス
第2の増殖するG。風属性なのでタケトンボーグが特殊召喚でき、デモンスミスすることが出来ます。
ドロール&ロックバード
第2の灰流うらら。風属性なのでタケトンボーグが特殊召喚でき、デモンスミスならばドロールの影響下でも展開出来ます。
マルチャミー・フワロスが生まれ、実質増殖するGが増えたにも関わらず、それを弾くカードは増えてません。増殖するGが重いこのデッキにおいては致命的で、ドロールで無理にでも止めるしかありませんでした。
無限泡影
三戦の才の裏目や、墓穴の指名者で弾かれないことから、罠カードの手札誘発はモンスターのそれらよりも価値が高いと考えます。特に百鬼羅刹は最終盤面に魔法罠での妨害を構えられないため、先攻でも仕事ができると考え採用しました。
サイドデッキ
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サイドデッキの方向性として、百鬼羅刹のギミックでは捲りが困難であるメメントやM∀LICEに有効そうな誘発を集めました。また、ライゼオルや原石青眼については、羽根箒や大嵐などによって魔法罠を除去してから動くことで勝率を高めようと考えました。
以下、サイドデッキについてピックアップして解説します。
屋敷わらし
メメントやM∀LICE、デモンスミスなど環境的に刺さる場面が多いかと考えての採用です。うらら、うさぎと同様にレベル3である事を活用し、サイコウィールダーと合わせてランク3を立てる場面がありました。
深淵の獣
光属性テーマの白き森が環境に顔を出してきたため、活躍の場面が増えるのではないかと考え採用しました。レベル6である点が好相性です。ドルイドヴルムをリリースして天上天下アドバンス召喚をすることでチェーンを隠しながら除去をすることが出来ます。
レッドリブート
サイドデッキに採用されるサモンリミッターやスキルドレインなどの強力な永続罠を防ぐだけでなく、先攻展開で相手に無限泡影を打たれた場合の防御手段としても活躍します。相手に任意の通常罠カードを用意されるデメリット付きですが、大饕獣や天上天下の効果でゴブリンのX素材にしてしまえば関係ありません。
しかしCSが終わってみれば、例えば神の宣告のような、先攻札になり得るカードを採用しても良かったのかなと思います。当日は先攻を取った時に積めるカードがなく、マルチャミーを抜いて屋敷わらしや無限泡影をケアできるレッドリブートを入れるくらいしかありませんでした。結果論ではありますが、M∀LICEメメントには当たらなかったため、ニャルスとロンギヌスは使いませんでした。
採用を見送ったカード
P.U.N.K.
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緊急テレポートから出力する先として最もメジャーなギミック。セアミンを2体並べランク3のX召喚が可能です。召喚権を使わない手数としてデッキの貫通性能を上げられるため、かなり強いと思います。
ではなぜ採用しなかったのかというと、このギミックは最低でもセアミン2枚とフォクシー1枚をデッキに入れる必要があります。その枚数の場合、セアミンを1枚でも素引きしてしまうと、召喚権を使うか、緊テレで手札から特殊召喚することになり、このギミックのパワーを最大限発揮できなくなります。
私はタケトンボーグ1枚を素引きすることすら避けたいのに、こちらは素引きしたくないカードが2枚もあります。フォクシーは素引きしてもまだマシな気がしますが、それでも効果発動に手札を1枚切る必要があり、展開しても手札が増えない百鬼羅刹にとってはかなり苦しいです。
素引きリスクに対して割に合ってないと感じ、代わりに手札誘発を多く投入することで、確実に相手の展開を弱めるプランを取りました。
マテリアクトル
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![](https://assets.st-note.com/img/1734493330-lzOnP7K0j5Y89BcwurXWpHe6.png?width=1200)
SUDAにてついにテーマ化したマテリアクトル。彼らはランク3テーマで、自身にX素材を溜め込み、それらを手札に回収することで無限に近いリソースを得る特徴を持っています。
まさしく百鬼羅刹と相性の良いテーマに見えますが、まずマテリアクトルを回すにはデッキに通常モンスターが必要です。マテリアクトル側にはそれを素引きしても利用する手段がありますが、百鬼羅刹にとっては通常モンスターが手札にいるというのは確実にマイナスです。
エクサガルドはカウンター罠カードをサーチでき、増殖するGを打たれた時の止まりどころとして検討しましたが、今の遊戯王で活躍できるテーマって1妨害程度では基本止まらないので無駄だと思いました。エクサガルドの②効果はX素材にマテリアクトルカードと墓地に通常モンスターが必要なため、マテリアクトルで展開をしないと発動できないです。
結論としては、マテリアクトルに百鬼羅刹を出張させるのはアリだけど逆はナシ。ということになりました。
フル・アーマード・エクシーズ
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エクシーズデッキを強くサポートするこのギミックですが何故採用しなかったのかというと、単純にこの罠カードの素引きが許せないからですね。素引きが嫌だと散々書いていますが、サーチ先を初手に引くということは、実質手札が1枚減っているということなんですね。百鬼羅刹は召喚権に依存するテーマですので、それを補うために他のカードで肉付けする必要があります。しかし、このギミックは展開が通った後、100点の盤面を120点に押し上げるような役割で使われます。それは今回の私のデッキの方針にはそぐわないため取り入れませんでした。
しかし、もちろん強みもあります。まず単純に1妨害増えます。罠カードを用意できるため、月女神の鏃にチェーン出来る用になったり、冥王結界波を受けてもリカバリー出来たりと、百鬼羅刹の盤面に安定感を与えてくれます。貴重な手札が増えるギミックで、バオア・クゥーのコストでフル・アーマードを切ると、ダーク・ナイト・ランサーで回収出来るため無料になります。また、トルピードは唯一と言っていいドロー効果持ちです(緊テレから出せるDr.フランゲもいますが…)。誘発などを引ければ強いですが、それこそフル・アーマード・エクシーズを引いたらショックで立ち直れません。
以上、百鬼羅刹とのシナジーがある部分でした。むしろ採用されないことの方が少ないギミックですので、好みの問題だと思います。
魔界発現世行きデスガイド
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1枚でランク3が出せる、特殊召喚先にミアンダがいる等の理由から、PHNIで百鬼羅刹が登場した当時は1枚初動として3積みされていましたが、今はもう違います。テーマモンスターに1枚初動が存在しています。召喚権に誘発もらったら負けるのは百鬼羅刹の宿命ですので、通れば勝ちという意味では、ダグ召喚とデスガイド召喚はほぼ同義です。ならばデスガイド分のデッキスロットを使って、誘発をもらった時に、残り4枚の手札で貫通展開または相手ターンを凌げるように構築すべきです。
死霊公爵
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自分メインフェイズに手札からモンスター1体を召喚出来ます。強い!しかも魔を刻むから召喚権無しで追加召喚出来ます。強い!!
レベル6で、召喚権を追加出来て、墓地から天上天下を回収出来るという、百鬼羅刹と凄い相性の良いカード。先攻展開をするとデッキのゴブリンが枯渇しがちですが、大聖棺でデッキに戻せるのでリソース回復手段にもなります。
必須採用ではありませんが、1枚あると便利なカードです。EXの枠が余ったら検討してみてください。
虚空海竜リヴァイエール
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相手ターンに特殊召喚したクラッタは自身の効果でフィールドを離れるときに除外されてしまいます。リヴァイエールはそんなクラッタ君を呼び戻す役割があります。でもそれだけです。便利ではありますが、EXデッキに余裕がなかったため今回は不採用でした。
エヴォルカイザー・ラーズ
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ランク6の候補です。役割としてはサイド戦にて相手の捲り札への対抗手段です。魔法罠の無効効果はやはり貴重ですが、採用するならディエスイレとこのカードのどちらかになると思います。両方採用しても盤面に両立することはないからですね。ディエスイレの方がテキスト的に優れていますが、あちらは融合素材に魔を刻むを使うため、墓地リソースが残らない点のみ不安が残ります。それ以外は圧倒的ディエスイレ一択です。
アーティファクト―デスサイズ
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相手ターンに特殊召喚することで、相手のEXデッキを完全に封じる、まさに決まったら勝ちレベルのヤバいカードです。バオア・クゥーの登場により、万が一、ターンを再び相手に渡しても、もう一回特殊召喚が出来るようになってしまいました。
度々述べていますが、今回のプランは相手を封殺するためのレベル1億の最強盤面を作ることではなく、如何にして展開を通すかに重きをおいていますので、デスサイズはその意図と噛み合いません。
デッキ構築をするうえでは、ただ強いカードを入れるのではなく、デッキ全体を通してコンセプトを一致させることが重要です(今回で言えば、ガボンガの成立までのプランを増やし、召喚に対する誘発の貫通)。また、入口として他のプレイヤーの構築を真似ることは大切ですが、最終的には自分のプレイスタイルに合わせてチューニングする必要があります(例えば、フルアーマードギミックは私には合わなかったので採用していなかったり)。
おまけ
天上天下の登場により1枚初動でランク9を立てることが可能です。つまり…
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展開例
百鬼羅刹の展開は基本一本道で、最終盤面は固定(召喚されるモンスターは変わりますが、リンク値やXモンスターのランクなど、その質はほぼ同じ)です。ゆえに、アドリブで展開しようとすると間違いなく失敗します。まずは、基本の一本道を覚えましょう。
手札次第で貫通してある程度展開出来る誘発と出来ない誘発がありますので、前者を貰ったときに、最終盤面からどれぐらいのマイナスが生まれるのかをイメージ出来るようになると良いでしょう。後者は来ないように祈りましょう。
ここでは、上で紹介したCS構築での展開を解説します。
執筆環境都合で文字だけでの解説になります。申し訳ありません…。
ダグ初動
ダグ召喚に誘発を貰っても、緊急テレポートなどでリカバリーが狙いやすいです。
ダグns→大収監サーチ
大収監ef→天上天下ss
天上天下ef→クラッタss&ef→ダグss
ダグとクラッタ素材にガボンガXs
ガボンガef→ダグ2体目サーチ
ダグefクラッタ取り除いてss
ダグと天上天下→ナンナLs→鎮魂棺Ls
鎮魂棺ef→紅涙ss&ef→魔を刻むおろ埋
魔を刻むefコストナンナ→魔を刻むss
魔を刻むと紅涙→大聖棺Ls
大聖棺ef鎮魂棺&紅涙素材→ラクリモーサFs
ラクリモーサef→魔を刻むss
ラクリモーサと魔を刻む→大饕獣Xs
大饕獣と天上天下→マスカレーナLs
マスカレーナと大聖棺→バオア・クゥーLs
墓地大饕獣ef→天上天下をX素材に大饕獣ss
エンドフェイズ、ガボンガef→天上天下orミアンダをX素材に
最終盤面
フィールド
バオア・クゥー(EXモンスターゾーン)
ガボンガ(ダグ+天上天下orミアンダ素材)
大饕獣(天上天下素材)
墓地
マスカレーナ(バオア・クゥーで蘇生)
クラッタ(相手メインフェイズ中にss)
大収監(バトルフェイズに相手の攻撃力ダウン)
見てもらうと分かる通り、百鬼羅刹のギミックで展開するのは手順7.までです。逆にいうと、コレぐらいしか展開することが出来ません。最終盤面を見れば展開力のあるテーマに思われがちですが、その大半はデモンスミスです。ですので、デモンスミスギミックからの出力は、アポロウーサを作るなど、自由に出来ますし、普段からデモンスミスに触れていれば特に難しいことはないと思います。
エンドフェイズのガボンガ効果に関して、ミアンダを入れる場合は次の自分ターンの展開のために。一方、天上天下を入れる場合、クラッタ、大饕獣、マスカレーナの3回のタイミングで天上天下③の効果を誘発可能になり、妨害を柔軟に当てることが可能になりますが、デッキリソースの枯渇が早まるため、次のターンでの決着が必須です。
天上天下初動
ダグ初動とほぼ同じですが、ランク3へのリカバリーがしにくい代わりに、最速でモンスター2体が並ぶためデモンスミスに移行でき、ドロバ適用下でも妨害を用意可能です。
天上天下ns→ダグss
ダグef→大収監サーチ
大収監ef(リリースはどちらでも可)→クラッタss&ef→墓地のゴブリンss
ダグとクラッタ→ガボンガXs
ガボンガef→ダグサーチ
手札ダグef→クラッタ取り除いてss
以降、ダグ初動と同じため割愛。
最終盤面
ダグ初動と同じ。
ベイゴマックス初動
召喚権を使わずガボンガを出せる(緊テレP.U.N.K.なども同じ)一番強いルートです。大収監を任意のタイミングで打てるため最も誘発受けが良いです。しかし、最終盤面や展開でやることは変わりません。
ベイゴマss→タケトンサーチ&ss
ベイゴマとタケトン→ガボンガXs
ガボンガef→天上天下サーチ
天上天下ns→ダグss&ef→大収監サーチ
ダグと天上天下→ナンナLs→鎮魂棺Ls
鎮魂棺ef→紅涙ss&ef→魔を刻むおろ埋
魔を刻むefコストナンナ→魔を刻むss
紅涙と魔を刻む→大聖棺Ls
大聖棺ef紅涙&鎮魂棺素材→ラクリモーサFs
ラクリモーサef魔を刻むss
ラクリモーサと魔を刻む→大饕獣Xs
大収監efガボンガリリース→クラッタss
クラッタef→ガボンガss
大饕獣とクラッタ→マスカレーナLs
大聖棺とマスカレーナ→バオア・クゥーLs
墓地大饕獣ef→天上天下を素材にss
エンドフェイズ、ガボンガef→天上天下orミアンダを素材に
最終盤面
上記2つと同じ。
大収監を打つタイミングですが、無限泡影ヴェーラーを打たれた時はもちろんですが、それらがない場合には、ランク6の成立後に打つのが良いと思います。何故なら、ランク6が立てられる盤面を見せる事でエグゼクティブシーザーの存在をチラつかせ、相手はニビルを使わざるを得ないからです。
ランク6成立前にニビルを打たれ、フィールドがトークンのみになった場合のリカバリーについてもこの後紹介します。
ニビルケア展開(2パターン)
大参上及びベイゴマ初動から出来るルートです。大収監を抱えたままエグゼクティブシーザーの召喚を狙います。サイド後など、対面の様子を見て、ニビルを持ってそうなら積極的にケアしていきましょう。
大参上初動の場合
大参上ef→天上天下サーチ
天上天下ns→ダグss大収監サーチ
天上天下とダグ→ナンナLs
ナンナ→鎮魂棺Ls&ef→紅涙ss
紅涙ef→魔を刻むおろ埋&コストナンナでss
紅涙と魔を刻む→大聖棺Ls
大聖棺ef紅涙&鎮魂棺→ラクリモーサFs
ラクリモーサef魔を刻むss→エグゼクティブシーザーXs
大収監ef大聖棺リリース→クラッタss
クラッタefダグss→ガボンガXs
ガボンガef→ブーンサーチ
ブーンef→ガボンガのX素材を取り除いてブーンss
大参上ef→ガボンガのX素材取り除いて墓地からダグ回収
ダグef→シーザーのX素材取り除いてss
ブーンとダグ→マスカレーナLs
エンドフェイズ、ガボンガef→天上天下orミアンダをX素材に
最終盤面
フィールド
マスカレーナ(EXモンスターゾーン)
エグゼクティブシーザー(1素材)
ガボンガ(天上天下orミアンダ素材)
墓地
クラッタ(相手メインフェイズ中にss)
大収監(バトルフェイズに相手の攻撃力ダウン)
ベイゴマ初動の場合
ベイゴマ→ガボンガXs→ダグサーチ
ダグss&ef→大収監サーチ
ガボンガとダグ→ナンナLs
ナンナ→鎮魂棺Ls→…エグゼクティブシーザーXs
大収監ef大聖棺リリース→天上天下ss
天上天下ef→クラッタss&ef→ガボンガss
天上天下とクラッタ→マスカレーナLs
エンドフェイズ、ガボンガef天上天下orミアンダをX素材に
最終盤面
フィールド
マスカレーナ(EXモンスターゾーン)
エグゼクティブシーザー(2素材)
ガボンガ(天上天下orミアンダ素材)
墓地
クラッタ(相手メインフェイズ中にss)
大収監(バトルフェイズに相手の攻撃力ダウン)
2パターン紹介しましたが、いずれもエグゼクティブシーザー成立前にニビルを打たれ、フィールドがトークンだけになった場合でも、ガボンガの成立からマスカレーナ、相手ターンに4素材アポロウーサを用意可能です。
終わりに
以上、百鬼羅刹の解説をさせていただきました。今更ですが、百鬼羅刹は決してTier1デッキではありませんし、今後も絶対になりません。ですので、このテーマを握るためにはテーマの設定やコンセプトが好きといった、強さ以外の理由が必要になると思います。
それでもテーマ独自の強みは確かに存在し、いくつかの大会で結果も残してはいますので、とりあえず新しいデッキ使ってみたい人のために、その選択肢のひとつとして、百鬼羅刹を考えて貰えれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。