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夢のマイホーム、20代で実現させちゃう?

就職や転職、結婚に出産など、20代は人生における大事なターニングポイントがいくつもある時期ですよね!

人生の大きなターニングポイントといえば、やはり夢のマイホームを思い浮かべる方も多いのではないのでしょうか。

今回は、マイホームに関する疑問や不安点を解消するために、さまざまな観点から調べてまとめました。

最後には20代でマイホームを購入するメリットも書いてあるので、ぜひ最後まで読んで、マイホームへの夢を現実に近づけてみてはいかがですか?

20代でマイホームって現実的?

人生に一度の、一番大きな買い物。頭金などを支払うためにお金借りる即日審査なしで借りる方法を探している方も多いかもしれませんが、時期は見誤りたくないですよね。
周囲に合わせる必要はありませんが、なんとなく周りが気になってしまうのも事実。

世間一般の20代は、どれくらいの人がマイホームを購入したのでしょう。

実際に20代でマイホームを購入した人の割合

20代の持ち家率は27.1%です。

これは、2019年に金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査[2人以上世帯調査]/2019年」のデータになります。

27.1%という数字、どう感じますか?

私は、賃貸やマンションといった選択がある中で、約3割の人が20代でマイホームを購入していることは、単純に多いなと感じました。

また、20代の非持ち家世帯の自家取得予定率は、62.9%だったことから、いつかマイホームを購入したい!という、マイホームへの憧れを持った人が多いのも事実ですね。

30代、40代でマイホームを購入した人の割合

ちなみに同じ調査で、30代と40代のそれぞれの持ち家率は、

30代は54.5%
40代は73.5%

という結果になっています。

やはり金銭的に余裕が出始める30代からは、持ち家率も全体の半分以上とぐんとあがっていますね。

20代でマイホームを購入した人たちの購入の決め手

マイホーム購入の決め手は、年代問わず

・結婚した
・出産や子供の進学など、子育ての環境が変化した
・いい土地があった
・賃貸で家賃を払い続けることに無駄を感じるようになった

などが多くあげられます。

20代ならではの理由は、

・ローンを余裕をもって組むことができる
・早い段階で人生設計が可能になる

などがあげられますね。


貯金はいくらあればマイホームは建てられる?

マイホーム購入の購入費といっても、住むためには家だけでなく土地も必要です。親や親戚から土地を譲り受ける場合でないかぎり、土地も購入しなければなりません。

マイホームをどこに建てるか、どのくらいの大きさによっても価格は変わるため、自分たちの収入や生活スタイルにあった土地や広さを選びましょう。

地価は、毎年国土交通省が資料を発表しているので、目星がついている土地がある方は、ぜひ国土交通省のHPで最新の地価をチェックしてみてください。

また、住宅金融支援機構が毎年調査している「フラット35利用者調査」では、住宅面積や敷地面積、建設費などの平均価格が地域別に出されているのでそちらも参考にしてみましょう。

参考までに、2019年度の調査では東海圏の調査結果は以下のとおりです。

住宅面積(平均値)  115.2平米(約35坪)
敷地面積(中央値)  203.4平米(約62坪)
建設費(平均値)   3,19.4万円
土地取得費(平均値) 1,258.7万円

これはあくまで、東海圏全体の平均であり、年代別のものではないので参考程度にとどめておいてください。

20代夫婦の平均貯蓄

マイホームの購入や生活スタイルなど、周りと比べる必要はありませんが、やはり同年代の平均預貯金額は多少は気になってしまうもの。

2人以上の世帯で、世帯主が20代の世帯の平均預貯金額は、198万円です。(金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和2年)」より)

頭金なしでもマイホームは購入できる?

結論からいうと、頭金なしでもマイホームは購入できます。

頭金とは、住宅購入価格から住宅ローン借入額を引いた部分の金額のことをいいます。

みなさんもきっと、真面目に働きながらコツコツお金を貯めているでしょうから、あと2,3年で貯金額が3倍4倍になることなんて現実的に不可能だと感じると思います。

ですが、貴重な20代はあと数年で終わってしまう…
と悶々とすることもあるでしょう。

そこで、マイホームを購入する際、頭金なしという選択肢があれば、マイホーム購入のハードルも下がりそうですよね。

頭金を多く支払うメリットは、住宅ローンの総返済額が減り、毎月の返済のかかる負担や返済期間を少なくすることができます。
デメリットは、預貯金に余裕がなくなり、頭金を支払ってすぐの生活に不安が出ることです。

逆に、頭金を少なく支払うことのメリットは、預貯金に余裕ができるため、生活費や教育費など、住宅の購入費以外に充てることができます。
デメリットは、銀行からの借入額が多くなるため、利息が増し、毎月の返済の負担が増えることです。

それぞれにメリットとデメリットがありますが、自分たちの預貯金額や収入、ローンの返済プランなどを鑑みて判断してください。

もし頭金のために、賃貸の家賃を支払い続けながら貯金をしていて、その間の家賃分が目標の頭金の金額をオーバーしてしまうのならば、頭金なしでマイホームを購入することを視野に入れてみてもいいかもしれません。

月々のローンはどのくらい?

月々のローンもまた、購入する土地やマイホームの大きさによって変わります。

住宅ローンの返済期間でよく耳にする期間は35年です。
これはあくまで、「最長35年」という意味なので、これより短く設定したり、繰上返済をしたりする場合もあります。

そのため、金融機関から融資を受ける金額と、返済したい期間を割り算すれば、ざっくりとした年間の返済額を計算することができます。

ただし、住宅ローンの返済比率というものがあり、つまり「年収に占める年間返済額の割合」のことをいいます。

住宅ローンの返済比率は、「年間比率÷年収」で算出することができ、金融機関によって若干の差はありますが、一般的には30~35%が基準と言われています。

なので、世帯年収が600万円の方であれば、年間の返済額は180万から210万円。月々に換算すると、15万から17万5,000円になります。

この金額は、ボーナスのことは度外視しているので、ボーナス払いをするのであれば、もう少し毎月の返済額は安く済みますね。

変動金利と固定金利

マイホームを購入する際、一括で支払わずに住宅ローンを利用するのであれば、必ず金利というものが発生します。

住宅ローンは、各金融機関でそれぞれに定められていますが、一般的に、変動金利と固定金利というものがあります。

変動金利は、一定の基準に従って利率が変わっていくのに対し、固定金利は、最初の利率を最後まで変えずに利息額を計算する仕組みです。

マイカーローンなど、借入期間が比較的短い場合は、一般的には変動金利を選択しますが、借入期間が長期間にわたる住宅ローンの場合は、一定の条件のもとに固定金利と変動金利を選択することができる「金利選択型」が主流となっています。

また「フラット35」といった、ずっと固定金利の住宅ローンもあります。

フラット35とは、全国300以上の金融機関が住宅金融支援機構と提携して扱う「全期間固定金利型住宅ローン」のことです。最大の特徴は、最長35年間金利が固定型であることです。

「ずっと固定金利だから安心」「保証人不要で繰上返済手数料も不要」「返済中にもサポートがある」など、メリットもいくつかありますが、一戸建ての場合は70平米(21.175坪)以上だったり、住宅金融支援機構が定めた技術基準を満たす住宅でなければならなかったりと、利用条件もいくつかあります。

どれを選択するかは、一緒にマイホームを購入する方や、住宅ローンを申し込む金融機関の窓口と相談して決めましょう。

家賃だけじゃないのがマイホーム

毎月の家賃を払っているくらいなら、家のローンを支払うのと同じなのではないか?月々同じ金額を払うならマイホーム買っちゃえ!

と思う方もいるかもしれません。

たしかに、同じ金額を払うのであれば、資産として残るマイホームを選択したほうが賢いと思います。

ですが、賃貸とマイホームでは、月々に支払う必要経費は変わります。

賃貸では、月々の家賃とは別に、管理費(共益費)、町費などに加え、物件や居住者によっても異なりますが、駐車場やインターネット代がかかります。

マイホームの場合、ローンで支払う物件費(賃貸でいう家賃)のほかに、税金や保険料が必要です。
また、リフォームや外壁工事などにかかる修繕費用も考えておく必要があるでしょう。

マイホーム購入で発生する税金って?

マイホームの購入で発生する税金は、「固定資産税」と「都市計画税」です。

都市計画税とは、都市計画法で定められた市街化区域内に所在する土地や家屋を所有している人に課せられる税金のことです。

マイホームの購入を考えている地域が、市街化区域内であるかどうか、一度確認してみてください。

固定資産税と都市計画税の算出方法はそれぞれ

固定資産税 = 固定資産税評価額 × 1.4

都市計画税 = 固定資産税評価額 × 0.3

になります。固定資産税評価額とは、各自治体が定めた、土地や建物を評価した額のことです。

土地や物件だけでも巨額な支払いなのに、税金も保険も?(涙)と思われた方へ、ちゃんと朗報もあります。

住宅ローンを利用してマイホームを購入すれば、税金の控除を受けられることがあるのです。

個人が住宅ローン等を利用してマイホームの新築、取得又は増改築等(以下「取得等」といいます。)をした場合で、一定の要件を満たすときは、その取得等に係る住宅ローン等の年末残高の合計額等を基として計算した金額を、居住の用に供した年分以後の各年分の所得税額から控除する「住宅借入金等特別控除」又は「特定増改築等住宅借入金等特別控除」の適用を受けることができます。(引用元 国税庁HPより)

こういった制度を上手に活用して、抑えられる費用は抑えたいですね。

マイホーム購入で加入する保険は?

マイホーム購入で加入すべき主な保険は以下の3つ。

・火災保険
・地震保険
・団体信用生命保険

火災保険は、火災だけでなく、水害や落雷などの自然災害による被害を包括して補償してくれます。

住宅ローンを利用するなら火災保険への加入は必須で、加入する際のポイントは、自分たちに必要な補償内容をきちんと選択することです。

火災保険と一言で言っても、保険会社やプランによって、補償内容も保険料も違ってくるので、いくつかの保険会社や補償プランから見積もりを出して、納得できる火災保険に加入しましょう。

次に地震保険についてですが、地震保険は、火災保険だけでは補償されない地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災、損壊、埋没または流失による建物や家財の補償をするものです。

地震保険について注意しなければならない点は、火災保険とセットでの加入でなければならなく、地震保険単独での加入はできないことです。

地震保険を検討するなら、まずは火災保険選びから始めましょう!

続いて団体信用生命保険についてです。
団体信用生命保険とは、加入者に万一のこと(死亡または高度障害状態)があった場合、その保険金で住宅ローンの残高が完済される保証制度のことです。

民間金融機関の住宅ローンでは、団体信用生命保険への加入が義務付けられていることが一般的ですが、フラット35では加入は任意となっています。

民間金融機関の住宅ローンの場合、保険料が住宅ローンの金利の中に含まれており、追加で保険料が発生しないことが通例です。

フラット35を利用し、団体信用生命保険に加入する場合は、保険料が含まれた金利としてプランが掲示されるので、保険料の心理的負担は軽い気がしますね!

忘れちゃいけない修繕費

マイホームだって有形物なので、何年も何十年も住み続けていればどこかが傷んだり壊れたりします。

どんなに大切に住んでいても、毎日日光に照らされ、雨風にさらされれば、外観も少しずつ古くなっていきます。

念願のマイホームを購入して、ローンを支払うだけがすべてではないことも忘れてはいけない大事な項目です。

修繕費のいろいろ

アットホーム株式会社が、新築一戸建て購入後30年以上居住の人に向けたアンケートを実施した結果は以下のとおりです。

・平均築年数35.8年で修繕費の平均総額556万円
・雨漏り経験 44.6%
・シロアリ被害経験 24.6%
・修繕場所1位「外壁」88.4%、2位「給湯器」83.2%、3位「トイレ」「お風呂」76.0%

また、修繕箇所の個別の調査結果は以下のとおりです。

・外壁
1回目の修繕時の築年数平均 20.1年
修繕回数平均 1.8回
修繕費合計平均 135万円

・給湯器
1回目の修繕時の築年数平均 19.1年
修繕回数平均 1.8回
修繕費合計平均 49万円

・トイレ
1回目の修繕時の築年数平均 23.3年
修繕回数平均 1.3回
修繕費合計平均 51万円

・お風呂
1回目の修繕時の築年数平均 24.7年
修繕回数平均 1.3回
修繕費合計平均 107万円

・シロアリ関連
1回目の修繕時の築年数平均 18.3年
修繕回数平均 1.7回
修繕費合計平均 40万円

アットホーム調べ

ほかにも、フローリングの張り替えや、庭があるなら庭の維持費なども必要です。

新築の場合、大体10年を目安にさまざまな所が寿命を迎えたり、不調が出てきたりするため、備えあれば憂いなしということで、毎年修繕費を積み立てて、余裕をもって対応したいですね。

20代でマイホームを購入するメリット

ここまでマイホーム購入のために必要な知識やデータをかいつまんで紹介してきましたが、お金に関する内容がほとんどで、マイホーム購入に翳りがでてきた方もいるかもしれまん。

ですが、マイホーム購入をお金の心配だけで諦めるのは時期尚早です!

20代でマイホームを購入するメリットだってたくさんあります。

住宅ローンの完済が早く終わる
住宅ローンを35年組む場合、25歳でマイホームを購入する人と、35歳で購入する人とでは、支払いが終わるタイミングも、単純に10年違います。

将来的には定年の年齢が70歳に引き上げられる可能性はありますが、70歳までローンを支払い続けるのはリスクが大きいと感じてしまいます。

ローンは早めに完済し、老後ライフのための資金準備に充てられると、心にも金銭的にも余裕ができますね。

長期ローンが組める
上記の内容と少し被りますが、長期のローンは、定年までの時間的余裕がある20代のほうが有利です。

返済額が少なく済む
ローンの返済期間が長ければ、必然的に月々の返済額も少なく済むので、毎月ローンの返済で精一杯という状況は回避できます。

借入金額が少なく済む
これは、20代の収入が少ない時期にローンを組むため、借入可能額が、収入が安定した30代や40代よりも少ないからです。

借入金額が少なければ、当然返済額も少ないということなので、無理のない返済計画を立てることができ、心理的負担の軽減にもつながります。

20代でマイホームを購入するデメリット

メリットがある反面、デメリットがあることも事実です。しっかりとデメリットも抑えて、後悔のない選択をしましょう。

さまざまな不確定要素がある
冒頭でもお伝えしたとおり、20代はさまざまな人生のターニングポイントがあります。

予期せぬ転勤や転職、子どもを授かったら実は双子でもっと広い間取りにすればよかった!なんてことも。
一世一代の大きな買い物と言われるくらいですから、簡単に買い替えたり手放したりすることはできないでしょう。

30代に突入すればそういったリスクが完全になくなる、というわけではないので、リスク回避のために30代になるのを待つ必要はありませんが、さまざまな不確定要素を想定しておかなければなりません。

借入可能額が少なくなることも
これはメリットの方でも紹介しましたが、20代では借入可能額が少ない可能性が高いです。

理由は説明済みなので割愛しますが、違う角度で意味を捉えれば、購入できる物件の選択肢が減るということにもなるので、捉え方次第でメリットにもデメリットにもなります。

さいごに

大人になったら好きな人と結婚して、子どもが生まれたら素敵な家を建てる!という夢を、幼いころに抱いたことがある人は少なくないと思います。

それだけマイホームへの夢や憧れは大きくて強いですよね。

ですが焦りは禁物です。

賃貸やマンションにもそれぞれ魅力があり、それぞれに合った生活スタイルというものがあります。

あなた一人だけの問題ではなく、パートナーや子どもの意見も尊重し、最適なライフプランの設計をしましょう!


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