トイレの神様のジェンダー
トイレの神様が女神様ってどこの話よ!
阿佐ヶ谷Ziooyの影響でトイレの神様と言えば烏枢沙摩明王。おっちゃんのイメージをもっていた。
その後流行ったトイレの神様って歌で女神様って歌っていてモヤモヤしていた。
ここですっきりさせたい。
***
烏枢沙摩明王の方は本来不浄を浄化する神様ということで別にトイレに限定した話ではない。
彼に便所と関連させたのは日蓮宗のようである。
***
一方女神様の方は日本神話の埴山姫
一応便所の神様とされているが、由来は伊邪那美による神生みの際に彼女の大便から生じたという話で…。
トイレというか大便そのものの神様である。
転じて土の神様とされるのは分かる。
そこから農業もテリトリになるのも頷ける。
まあ土木業とか造園まで守備範囲にするのもわかる。
建築と大便がセットとなったらトイレを連想するのもまあ理解できる。
(その後鎮火の神ともされたらしい。まあわかる)
一応女神としてピックアップしたが
古事記 :波邇夜須毘賣神
日本書紀 :埴安神、埴山姫
先代旧事本紀:埴安彦、埴山姫
媛表記や姫神表記はあるものの男女両方で認識されているようである。
まあうんこの神様ってどちらかの性で描写したら問題になりそうだしな(そんなコンプラ意識が当時あったかは知らん)
次にするべきは表記のブレを整理して考察することなんだろうけど今は力尽きた。
トイレの用足しは大便だけではない。
小水の神様ももちろんいる。埴山姫と同じタイミングで小水から一人目が水波能売命、二人目に和久産巣日神が生まれた
水波能売命は直球で女神であろう。
古事記 :弥都波能売神
日本書紀 :罔象女神
和久産巣日神は設定すらぶれる。埴山姫とは兄弟だったり親子だったり、どちらにせよ女神なんだろう。食物の神様
古事記 :弥都波能売神
日本書紀 :罔象女神
稚産霊と書くのは同音の子供であって別人といえるのでは?
小水の方はトイレへの連想はなく豊穣方面へ連想されている。
***
今のところトイレの神様は女神で功徳を積むとべっぴんになれるって話がどこから来たのか分からないままである。
何となく徳の高烏枢沙摩と埴山姫の合体なのかなとは思うが納得は出来ない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?