今は群雄割拠の時代?[くま日誌]323号
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以前、自分の好きなことを仕事にされている方々にお話を伺う機会がありました。非常にニッチな自分が作った市場で戦っているという方々でして、彼らの話にとても感銘を受けました。
道楽を仕事にする、という感じですね。
こういったことをもう少し引いてみると、今は「群雄割拠の時代」に突入してきていると見立てることもできるのではないかと思います。
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日本という国は第二次世界大戦で敗戦し、一度国というシステムがリセットされました。もちろんその頃はカオスの時代というか群雄割拠の時代であったと思います。
就職する企業の数は圧倒的に少なかったでしょうし、多くの人が自営業で生計を立てていたり、新しく起業して事業を始める方も多かったのではないかと思います。
現在の日本のレガシーなエンタープライズ企業はこの頃誕生した企業も多いのではないかと思います。
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その後、高度経済成長を経て社会は安定化に向かいます。多くの人は既存のシステムの中に組み込まれ、安定した生活を保証されました。またそのような生活をしていると社会全体が大きく成長していたこともあり、徐々に生活が上向いていく状態だったでしょう。
そうした安定性がさらなる成長を生むような好循環を生み出したのだと考えられます。
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それから時代も進み、もちろん国全体が永続的に成長し続けることは難しいということもあり、徐々に日本全体の成長も鈍化してきています。そうなると少なからぬ方々が、そのような状況を自分で打破しようとしてきます。
そのような各地の武将が「自分の城を持ち、そこで戦いたい」と思い、名乗りを上げ始めているというのが、現代の日本のであると見立てることもできるのではないでしょうか。
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ちょうど室町時代の後期、各地の地方の豪族が自分の城を建て、天下統一を目指して戦っていた、そのような時代に近づいて行ってるように見ることもできますね。
「歴史は 韻を踏む」という言葉もありますが、日本全体としても今後ますます、群雄割拠な面白い時代になってくるのかもしれませんね。
そうした時にやっぱり冒頭のニッチを仕事にして、「道楽を仕事にする」という状態を目指していきたいなと思っています。
■まとめ
・日本全体で見ても成長が鈍化することにより、安定の時代から群雄割拠の時代へシフトしてきていると見立てることもできる。
・そのような時代においては、ニッチという自分の城を建設し、「道楽を仕事にする」という状態を目指していくことも、1つの方向性ではないだろうか。