達人への道。[くま日誌]357号
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期待値がプラスの行動を積み重ねていくことで原理上、人生は必ずよくなっていきます。昨日も普段通り、コツコツ積み上げていました。
先日、友人と話しているときのことです。
彼はテニスをやっておりスクールに通っています。
「この2年間はずっと、一番下のクラスで基礎的なことをやり続けてきました。ただ、急にこの数か月、上達が目に見えてきて、今は、同時期に入った人たちの中でも、最も高いクラスにいます。
スクールの先生からも「一緒に試合でないか」と誘っていただけるほどです。」
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ここでは、
1.期待値がプラスである行動が明確に示されている
2.それを数年の単位でコツコツやり続けた
3.ある時、急に成果が出た
という形ですね。
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これは何もテニスだけに当てはまるメカニズムではなく、学習全般に当てはまるものですよね。
以前、「達人のサイエンス」という本を読んだことがあります。
上達は右肩上がりに徐々にすすんでいくものではなく、必ずプラトーと呼ばれる停滞期間が訪れます。いくらやっても上達したと感じられない。
このつらい期間においても、ずっと練習を続けていくことで、このプラトーを打破することができ、次のレベルに到達することができます。
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著者はマスタリーへの道を、以下のように記述しています。
・良き教師を見つけ、自分を明け渡し、
・プラクティス(練習・実践)自体を楽しみ、目的化すること。
・その道は死ぬまで続く
一方でどうでしょう。上達しない・・・という分野があるとすると、それは単純にプラトーを脱するだけの時間投下をしていないから、、、という場合が多いように思います。
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本書でも、上達できない人の特徴として「せっかち」が挙げられています。これにはドキリとさせられますね。
今自分は上達のプロセスのどこにいるのか?プラトーにいるのであれば、練習そのものを目的化し、年単位での稽古を続けていくことで、次の段階へすすんでいくことができるのではないでしょうか。
せっかちを戒め、期待値の高い行動を積み上げていこうと思っています。
■まとめ
・上達のサイエンスという本によれば、学習をつづけていくとプラトーと呼ばれる「成果が感じられない」時期が続くという。
・この時期にコツコツ練習を継続していくことで成果を上げることができるようになるのだ。
・せっかちを戒め、日々の積み重ねを継続していきたいものである。