調和の法則(1)
近年、引き寄せの法則が大流行した。今もまだ、それを使って人生を自分のものにしている人がたくさんいる。私もその中の一人だ。
しかし、大半の人は引き寄せがうまくできない。引き寄せは、単に願いイメージしただけでは成功しない。しかも、必ず時差がある。願った瞬間に引き寄せができてしまうのなら、少し落ち込んで「死にたい」と考えた瞬間に人は亡くなってしまうからだ。
自分にとって大きなものを引き寄せようとすると、その時差は広がる傾向にある。だから、最初に引き寄せたものを受け取るまでに反対の行動をとってしまうことがあるのだ。
例えば引き寄せの法則を使って、「年内にアメリカ旅行へ行く」と決める。その時費用は持っておらず、どこからともなく引き寄せられるのだと信じたはずだ。しかしあなたは、アメリカ旅行へ行くと決めたのに、具体的な日程も立てていなければ、行く場所やそれにかかる費用も調べていないのだ。
宇宙は困ってしまう。「何にいくらくらい使うか?」が決まっていないとそれを引き寄せることはできないからだ。こうして、アメリカ旅行へ行くと決めたにも関わらず、実際には反対の「行かない行動」をとったがゆえに、引き寄せは叶わなかったのである。
これはあなたが、レストランへ行って、「いろいろ食べたいです」と言ったにも関わらず、実際には何もオーダーしなかったのと同じである。
食べる想像ばかりしていて、実際には財布にお金がないから、何もオーダーしない。その結果、いつまで待っても食事は出てこないし、どのくらいの価格のメニューがあるかもわからないのだ。
引き寄せをする時は行動が伴う。これを大半の人は理解できない。だから願いが引き寄せられない現実がやってくる。だとしたら、もっと簡単に引き寄せられる方法を使ってはどうだろう?
それが調和の法則である。
調和の法則とは
引き寄せの法則は、自分の願いを引き寄せる法則。考え方としては、未来を先にイメージすることによって、そのイメージを現実化するというものである。
調和の法則とは、「宇宙は全てと調和する」という性質を使って、自分が欲しいものやなりたいものを現実化するという法則だ。
調和の法則も、引き寄せの法則とほぼ同等のものだ。しかし、引き寄せとは考え方が異なる。この考え方を身につけると、引き寄せよりもっと簡単に欲しいものやなりたい現実がやってくる。
この世の中は全て調和でできている。例えば、今着ている服、モノは、あなたと調和している。あなたがどんなにボロボロな下着を身につけていようと、気に入らないマグカップを持っていようとそれは調和の関係にあるのだ。
調和していなければ、それを持っていることができない。例えば、これは極端な例だが、家に毒ヘビが出た時あなたは、その家で毒ヘビと暮らすことができるだろうか?1%の人がYESというかもしれないが、ほとんどの人は一緒に暮らすことはできない。毒ヘビは多くの人にとって調和しないからだ。
ところが、この毒ヘビが、動物園で飼われることになったらどうだろう?その動物園には、この毒ヘビを知り尽くした飼育員がいて、とても可愛がってくれるとすれば、ここに調和の関係が生まれる。
自分が調和できないものは排除してしまう。それは宇宙の法則そのものだ。水と火が同じ場所に両立するのが難しいように、自分と一緒にいる人やものは調和しているのだ。
ところが、多くの成功を目指す人たちは、自分と調和したくないものを所有している。それゆえに調和したくないであろうものと調和してしまうのだ。
例えば、ボロボロの下着をあなたが身につけていたとする。そんな下着なら、もう本人も気に入ってはいないはずだ。しかしそれを身につけているということは、あなたはそのボロボロの下着と調和している。しかしあなたがイメージする成功者は、ボロボロの下着を身につけているのだろうか?きっとそうではないはずだ。あなたは、自分がイメージする成功者と調和しなければならない。つまり捨てればいい。
「買い換えるお金がない」そういう人もいるだろう。しかしこれを心配する必要はない。下着を捨てれば、おのずとあなたが欲しい下着がそこに出現する。捨てれば、その空間に調和するものが増えて行く。これは宇宙の法則なのだ。
「自分は貧乏人だ」という人がいたら、その人の家に言ってみるといい。そういう人の大半は、たくさんのものを所有している。絵に描いたような四畳半の何もない部屋に住む貧乏人はほとんどいない。お金を持たなくても、世の中は、その人に調和するものを集めてしまう。
だから、あなたは自分が調和したいものだけ持てばいい。調和したくないものは排除するべきだ。そうすれば、自ずと成功した人生が手に入る。成功者になりたければ、そういう人たちの住む場所、持つものに関心を寄せ、そういうものをあたかも持っているような気分で自分の持ち物を考えよう。
その部屋も、時計も、きっと綺麗で大切にされているはずだ。あなたの部屋はどうだろう?綺麗で大切にしているだろうか?
日本で調和の名人と言えば、こんまりさんがいる。彼女は自分が「ときめく」ものだけを部屋に残すことを提唱している。本人もそうして、それを広めることにより、彼女は成功した。
引き寄せると考えるより、欲しいものやなりたいものと調和する。と考えた方が、願いは叶いやすい。自分と調和したくないものは、まず捨てる。これこそが、成功を加速させるのだ。
ただし、部屋を整理するときに気をつけて欲しいことがある。それは、不要になったものをお金に変えないで欲しい。これについては次の記事に話そうと思う。
「実際に欲しいものやなりたい現実と、どうやって調和すればいいのか?」
これについても次の記事で書いていきます。
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