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【#NFTSchool】 Zombie Zoo/新星ギャルバース草野絵美さん(@neokosodate)が語る作品と戦略

この記事は2022/04/16(金)【#NFTschool】 草野絵美さん(@neokosodate)が語る作品と戦略の書き起こし記事になります。

ゲスト:
新星ギャルバースファウンダー 草野絵美 (@neokosodate)

新星ギャルバース director/animator 大平彩華 (@ayaka_oohira)


司会進行:
PolygonJapanコミュニティマネージャー岡山佳孝 (@okayama1991)

今後のイベントの最新情報は下記のアカウントで告知します。ぜひフォローよろしくお願いいたします。

PolygonJapanTwitterアカウント(@0xPolygonJapan)

自己紹介


岡山)今までクリエイターとしてのお仕事も結構されてきたと思うんですけど、Zombie Zoo、そして新星ギャルバースを手がける前は、どのようなバックグラウンドでやってきたのかっていうところを簡単にご説明いただければありがたいなと思います。

草野さん)私のバックグラウンドで言うと、常に自分が面白いと思うことに挑戦してきました。10代はストリートフォトグラファーとして、CNNやBBCなど海外メディアにむけて原宿や渋谷ファッション写真を提供する仕事をしていました。大学に入ってからは、エンジニアとデザイナーと三人で、クリエイター向けのポートフォリオSNSを作って会社を立ち上げましたがなかなかうまくいきませんでした。

その後21歳は結婚し、長男を妊娠中に、思いつきで音楽活動を開始しました、SatelliteYoungという80年代昭和歌謡のメロディにのせて、最新テクノロジーについて歌うというものでした。海外のネットレーベル中心に楽曲を発信し、世界最大の音楽フェスサウス・バイ・サウスウエストでライブをしたり、上海でライブをしたりしていました。

そして去年の4月にNFTを始めて自分の楽曲を出しました。ただこの時はオーディオビジュアルをオークション形式でFoundationで出品しました。、正直そのころは、まだNFTの使い道だったりとかコミュニティの在り方などは全然分かっていませんでした。その後8月に長男のZombie Zoo Keeperの作品をを通して、Web3やNFTの世界にどっぷり入っていきました。

岡山)大きく分けていくとクリエイティブ系をしていたときとスタートアップの立ち上げをやられていた時期があり、その後にNFTに入っていく大枠ですかね。なので素養でいくと、それぞれのスキルがそれぞれ別ではありつつ、数年ずつぐらいちゃんと経験されてきたというような流れがあったってことですよね。

草野さん)そうですね。後は最新テクノロジーにすごく興味があったので、テック系のテレビ番組の司会をやってました。SENSORSという番組を落合さんとライゾマ齋藤さん人と3人でやっていました。

一つ一つの点と線が繋がったのが本当にNFTの活動だったなと思います。やっぱりミュージシャン活動に関してSatelliteYoungっていうバンドは、私作詞に関しては、日本語で歌ってたんですけど、ミュージックビデオを作るときは世界中のクリエイターと組んだりとか、海外のインフルエンサー、例えばYouTubeとかで再生回数撮っている人とコラボしてました。

そのため、日本での知名度は低かったものの、スウェーデンとチリとフィンランドでiTunes_Storeや、AppleMusic、SpotifyでのJ-POP部門で1位になったことがあったり、ニッチにグローバルに発信するということをしていました。

自分は日本語で歌えることを強みに、世界中のクリエイターとコラボするみたいなのやってたんですよ。それが本当に今のNFTの活動とかなり近いものがあります。


岡山)伝説のバンド、サテヤン(Satellite Young)についてはYouTubeで見てもらえればと思います。僕が最初見せてもらったときは、このテイストは昔からずっとやっていてそれがたまたまNFTに重なっただけなんだなと思いました。

草野さんのルーツを見れるような形になっているのでぜひ確認してみて下さい。このソロ活動のEmi Satellite名義で発表されていた『IPO』って曲があるのはスタートアップをしていたからかなと思っています。

草野さん)ありがとうございます。ただIPO行くまでのスタートアップはしたことがないので、どちらかというと自分が株取引から学んだときに作った曲です。

最新のテクノロジーをノスタルジックに表現したいのが根本にあって、それがギャルバースとしてやっていることの説得力に繋がったと思います。流行を追いかけて作ったNFTじゃなく熱意が伝わったと思います。

-テクノロジーやSFカルチャーに興味を持ったきっかけ

岡山)テクノロジーやこのようなカルチャーに興味が湧いたきっかけや原体験というのはどういうとこから来てるんですか。

草野さん)テクノロジーに興味があるといっても、プログラミングに関しては本当にすごく苦手意識があります。自分が機械得意なわけではないんだけど、SFの世界がすごく好きで、映画、小説、アニメをたくさん見ていました。

小さい頃一番最初に好きだったのはバックトゥザフューチャーで、そこからタイムパラドックスものにはまったりしたというのもあります。同時にファッションとして、自分が生まれるインターネットがある前の熱狂的な文化を振り返ることが大好きです。

インターネットが出てきてからファッションがすごくノームコアになったというか、10年前はこんな服着てたけど今こんな服着ないよねっていうものの、厚みが変わっちゃったと思っています。

80年代の服とかを今見ると雑誌とかテレビの影響力が強かったんだなって思います。そこにすごく惹かれて、それを再現したいっていうところから始めまっています。今は熱狂的なファッションこそあまりないけど、最新のテクロジーが生まれた時にはそこにわくわく感がある。

後は自分がスタートアップを立ち上げた2011年がWeb2バブルで、よく分からないカタカナが飛び交う感じがバブルと似てるのかなと思っていました。それを重ね合わせてバブルな世界で、インターネットやソーシャルメディアにについて歌いたいという気持ちになりました。

-Zombie Zooとは


岡山)いろいろ経験をされた中で、Zombie ZooのNFTの活動が始まっていくと思うんですけど、Zombie Zooというプロジェクト自体をまずは簡単に教えて頂いてもいいですか。

草野さん)Zombie Zooは、去年の夏休み、当時小学3年生8歳だった息子が始めたプロジェクトです。、当時、私がNFT作品を1つ出したのもあって家庭内でNFTの話をよくしていました。、その中で小学生の12歳の男の子がWeird Whalesというプロジェクトをイギリスで立ち上げたっていうのを聞いて、本人がすごく刺激を受けて、20作品ぐらいドット絵を書いて出したものです。

最初は作品2000円ぐらいで出してたんですけどどんどん価値が上がり、二次流通で一点、4ETH(180万円)で取引されたました。それがきっかけで地上波でもかなり取り上げていただくことが多くなりました。

子どもが書いた描いた絵がこんな簡単に180万円になったというのはインパクトがあるじゃないですか。取り上げていただけるってのはすごいありがたいことなんですけど、それだけでどんどん価値が高騰してしまって、相場によって価値が下がってしまうと本当にかわいそうだと思うんです。

子どもは楽しく好きなものを書いてるだけなので、世の中に値付けをされたりするのがつらいなと思ってしまいます。なのでせっかくこれだけ有名になったのだから小学生の3年生のときに書いた作風を、恒久的なもの、言うなれば公共財として価値を高めていきたいというのが、プロジェクトとして目指すことですね。

どういうことかというと、彼が一切Zombie Zooの絵を書かなくなったりするかもしれないし、全然違う絵のスタイルを描きたくなるかもしれないし、Zombie Zoo Keeperって名前じゃない名前で活動したくなるかもしれないじゃないですか。

将来アーティストになるかどうかもまだわからない年頃なので、8歳9歳の時に毎日楽しく書いていたものを、とにかくIPとしてしっかり守っていきたいです。そのためにアニメ化したり、今回のピコ太郎さんとコラボしてミュージックビデオを作ったりとかをします。

本当に本人がやってみたいこと、ゲーム化してみたいそしたら、Sandboxとコラボしてみようとか、アニメ化してみたい、どんなスタジオにアプローチしてみようなど、こんな人とコラボしたいっていうのを食卓で聞いて、それをひたすら私がやってくという、そういう活動です。

岡山)ありがとうございます。そうなるとお子さんのピュアな発想をなるべくサポートするスタンスで取り組んでらっしゃるっていうようなイメージですかね。

草野さん)サポートしてスケールさせていきます。スケールしていってNFT自体の価値を守ります。価格自体が下がったりしないようにするにはどうしたらいいかと考えた時に、NFT外での経済圏をスケールすることが重要だと考えました。

Zombie Zoo Keeperとの関わり方


岡山)話を聞いていて親子であり、一方でビジネスに取り組んでいく仲間であり関係性もあると感じました。何かその関係性の中で気を付けたこととか、一緒に取り組むことで良かったことってありますか。

草野さん)どういう声掛けをするかというのがあります。「これいいね、かわいいね、売れそう」と軽い気持ちでぽろっと言ったら、夫に「売れる・売れない」は絶対に言わない方がいいよって注意され、反省しました。

子どもなのでフィードバックが人格形成に影響していくと思うので、市場の存在を意識させないように心がけています。ただ売れたら一緒に喜んだり、こんな人が買ってくれたよとか、たくさん買ってる人がいるよとかいうのは教えてます。

声掛けのところで言うと、次どうしたらいいというところを常に話し続けていかないと思いますね。「こんなにテレビに取り上げられた、こんなことも決まった、よかったよかったすごいすごい天才だ」みたいな感じにしたくはないです。

こんなことがあったからファンの人が喜んでくれたねとか、じゃあ次はどんなことしたいって言って、今こういう実績があるから、こういうとこに声かけたらうまくいくかもしれないみたいなことを一緒に考えたりしてます。

あと良かったなって思うことは、1回表参道で展示をしたときに、ホルダーさんがお子さんを連れてきてくれました。そのお子さんがフォルダーさんの持ってるZombieのピンバッチをしていてすごく憧れですと言ってくれました。
その子は1個か2個年下の子だったんですけど、その子のためにプレゼントしたいって言ってエアドロしてました。

このことが本人にとってもかなりモチベーションが変わるきっかけになってました。「ファンの人が待ってるって思うともっと書こうって思うよ」みたいに言ってて、本当にいい体験だなと思いました。

岡山)親子でありながら、対等にずっと向き合い続けているようないい関係になれているというのをすごく感じました。Zombie Zooさんのインタビューを読ませていただいたんですけど、1回起業した28歳みたいな感じで、地に足がついてると思いました。

草野さん)そんなことないです。長時間インタビューは受けられないです。ライアンカジ君っていう世界で一番稼いでる10歳のyoutuberの子がいるんですけど、その子のお父さんがZombie Zooのことを見て声掛けして下さって2,3回Zoomでお話させて頂きました。

その時にインタビューの時間を決めてることとか、打ち上げのときも大人向けのパーティーじゃなく水でっぽうで遊ぶとか、大人も本気で楽しめるものにしたらいいよと教えてもらったりして、そういうことは本当に非常に子育ての参考にしてます。

岡山)インタビューを見て一番衝撃だったのが、お金が多すぎたら人生が変わってしまうとコメントしていて、金持ち100人ぐらい見てきたの?みたいに感じました。

草野さん)本人は見てる映画とかアニメに影響されています。バック・トゥ・ザ・フューチャーのビフみたいになっちゃうのみたいなことを言ってました。後、100万円で家が買えるって思ってたみたいで、これぐらい稼いだらこれぐらい税金で取られてとかを一つ一つ教えていったら100万円とか1000万円じゃ人生が変わるかわからないなってなってました。

でもお金があるといろんな事を助けられるということは教えました。そしたらチャリティーの絵とか書いたりするようになって、金融教育が家の中で急速に進むきっかけになりましたね。

岡山)そういう意味で言うと色々な機会があり、そこに向かってサポートしてくれるファミリーファミリーの皆さんもいてすごい素敵だなとすごく感じました。

Zombie Zooのマーケット戦略


岡山)Zombie Zooに関して、初期のローンチからバイラルしたりプロモーション活動をするにあたって、重用だと思っていたことや大事にしていたことはどういう事でしたか。

草野さん)既存のホルダーさんが何を目的に、Zombie Zooを買ってくださってるのかというのに耳を傾けるのがすごく重要だと思ってました。またZombie Zooの場合はこの9歳の本人が楽しく続けないと本当に意味がないものだと思います。

なので特にそのスケジュールを決めたりせずに続けてました。本人が書きたいときに書いて、売りたい時に売ります。そのために、Zombie Zooを色々なところに露出させるということですね。

岡山)いろいろ聞いて最初から海外っていうものをすごい意識されてるなと思いました。Zombie Zooもそうだし、今回のギャルバースもそうですけど、スタートアップで言うExitプランをどこに置くかでサイズ感が決まると思っていて、ここにこだわりがあるのかなと感じたんですけどどうですか。

草野さん)Zombie Zooに関しては、EXITプランなしに本人がやりたいって言ったから始めました。でもやるからにはちゃんと買われるためのマーケティングとか考え方みたいなのは必要だと思っていました。

ただ発表するだけならいいんですけど、それで実際に買っていただくっていうことになるなら、どんなシリーズなら続けやすいかとか、どんなものだったら海外の人もわかってくれて、なおかつ自分が本当に好きなものじゃないと駄目だなと思ってました。

ちゃんとそこは2人で話をして戦略立てました。息子がアメリカ人がNFT買うなら、僕もアメリカ人も好きなゾンビにしようと言ったのと、本人がマイクラとアイロンビーズがすごく好きだったのでピクセルアートにしようとなりました。それで描いてみたらいい味の絵がかけました。

子どもみんなそうだなと思うんですけど、10歳ぐらいからみんなそういうのはなくなったりしてくるみたいで、本人はそんなに絵は得意じゃないけど絵を描くのはもう大好きだったから、自分らしく描いた方がいいという事に途中で気づいてました。

前はよく見て書いてたんですけど、途中からは図鑑をぱっと見てすぐに閉じて、こうすることで似てなくて僕っぽくなるんだみたいなこと言ってました。自分らしさが受け入れられました。

彼の発想はとても自由でゾンビ動物っていう縛りもそのうちなくなり、ゾンビ化した日常のアイテムなどがでてくるようになりましたね。

岡山)絵の曲線の揺らぎ感とかに本人の拘りがあって味が出ていて、チャーミングになっているポイントなのかなと拝見させて頂いたときに感じました。

草野さん)スティーヴ・アオキさんが買ってくれたんですけど、スティーヴもぱっとみた時にすぐにひかれて買ったんだって言ってくれて、親子共々すごく嬉しかったです。


巨大化するコミュニティへの対応

岡山)ロードマップやコミュニティがもう一気に膨れ上がったときに、どういうふうに対応したり、どういう考えで運用していたのかをお伺いしてみたいです。

草野さん)そこが一番難しいって皆さん言いますよね。Zombie Zooではもう少し数を増やさないとコミュニティとしては成り立たないかなと思っています。ギャルバースをやりながらZombie ZooをやっているとZombie Zooファンの人たちがギャルバースに求めてることを、決してZombie Zooにも求めてるわけではないんだなっていうことに気づきました。

親戚のおじさんおばさんみたいな気持ちで買ってるって人も多いですし、東映アニメを巻き込んだりとか、有名な人にアプローチしたりとか、それが見ていてエキサイティングだからという理由もあります。

なので何個売れたら何々しますみたいなロードマップは、やると子どもにとっても良くないのでしちゃいけないかなと思ってます。

岡山)そこもホルダーさんとの契約だと思うし、皆さんはそういうのも含めて交流していると思うので、そこら辺はチームのみんなが決めたことに合っていけばいいんじゃないかなと僕は思っています。

草野さん)そういう意味で言うと、今後Zombie ZooをIPとして拡張していくっていうことになっていく際にこれから東映でアニメ化も進むんですけど、そのアニメの設定とかも非常にZombie Zoo Keeperがこだわってます。

例えば設定だと子どもたちがゾンビを捕獲するんですけど、ポケモンみたいに捕獲するのかなとか思って息子に聞いたらもうパンデミック世代独特の考え方でした。ゾンビをまず隔離して、ワクチン開発してどんどん直してって、でも直してもゾンビ化は完全に治らないから、かわいいゾンビとして共存するんだみたいな感じです。

大人は重症化するけど子どもは免疫があって感染しないから子どもたちが助けるんだとか言ったりしてます。すごい面白い世界観になるので、その世界観を舞台にしたPFPとか作って舞台にしたり、Zombie Zoo原案の別のIPとかを作ったりしてもいいかなっていうのを今考えてます。

彼に労力がかからない形でいちIPとしてスケールするという事を今考えています。Zombie Zooもギャルバースを作る上で参考にになったし、相互的に活かせたらなと思います。

ギャルバースを始めたきっかけ


岡山)NFT史においてどのような役割を果たしているのかがかなり高い評価基準になってると思うんですけど、そもそもギャルバースは何をきっかけに始められたんですか。

草野さん)Zombie Zooが広まったきっかけにFWBというアートや音楽好きのDAOがあり、そこのDiscord内で話題になりました。その後、私もメンバーの一員になりました。10月ごろ、FWBのメンバーであり、Zombie Zooのホルダーでもあった、Dropboxのデザインストラテジーのヘッド、デビンにも出会いました。

彼とは、何か一緒にやろうよという事で毎週ブレストしてました。そこに大平彩華というレトロフューチャーが好きな親友のアニメーターが加わり『新星ギャルバース』のプロジェクトがスタートしました。前々から彼女とSFアニメを作りたいって言ってストーリー設定とかを考えてたんですけど、お金もないですし、どうしても仕事を優先になるのでなかなか実現しないんですよ。そこで彩華の夢を一緒に叶えようと思って、彩華がこういうの描いているんだけどNFTを一緒に作ろうと提案したんですね。

最終的にデビンの10代からの親友の、Web3のマーケティングを得意とするジャックというオーストラリア人が加わり、4人が揃い年明けからパートナーシップやロードマップなどを発表し進めていった感じです。通常ジェネレイティブは400パーツくらいからなりたちますが、彩華は2300パーツくらい描いてました。

岡山)それ実写化できるじゃないですか。

草野さん)本当ですよね。アーティストの彩華はもともとハードコアなギャルなんですよ。見た目も今は落ち着いてはいるけど。マインドもギャルですごくオタクのギャルです。私もギャルマインドを兼ね備えたオタクだと思うし、Akiraや攻殻機動隊のようなサイバーパンクな世界観がずっと好きだったんですよ。

そして二人とも音楽活動を通して、それ海外クリエイターとコラボしていたので、私たちの世界観が国外の人の多くの人に好きになってもらえるという自信はあったし、誰かに似ている作品をやられるまえに早くやりたいなと思って始めました。

Web3.0の中でかなり濃いカルチャー感度の高い人が多DAOの中で流行ったという実績があったので、そこからどうコミュニティにアプローチして、どういう風な人に売っていくのかというのは、データ的な意味でもかなり勉強しました。

NFTマーケットへの考察


岡山)そういう意味で言うと、波が来ることを統計的に分析したりそれに向けて戦略を立てて1つずつ必要なことをやっていった感じなんでしょうか。

草野さん)インフルエンサーの人たちには予想以上に火がつきましたね。有名な人とかは、カスタムメイドのNFTを作って送ってあげようと考えてたんですけど、彩華のアートの力で本当に気に入ってもらえたのが良かったなと思います。

あと自分のツイッターを全部英語発信に変えました。それで本当にグロースが変わりました。今年の初め1万7000フォロワーくらいだったけど今は3万人超えになりましたし、公式マークのおかげでスペースに行っても一番上に表示されるってことが多くて、ギャルバースのアイコン結構みてもらえたことよかったです。常にオーディエンスの数の多いSpaceを聞いて露出を試みました。

ギャルバ―スに込めた思い

岡山)ギャルバースにのせた思いを教えてください。

草野さん)自分が90年代、80年代に見てたSFアニメに出てくる女の子キャラって、萌えキャラだったりおっぱいが大きかったりしてすごく色々なキャラの子がいるんですよ。でもそこに出てくる女の子はすごくステレオタイプというか、結局ハーレム化をしてしまうんですよ。

セーラームーンとかコレクターユイも見ていたんですけど、そこで女の子の友情や色々な性格の女の子をみて、イケてる女性像というものを感じていました。でもそういうイケてる女子が出てくるNFTの絵はあまりないんですよ。

女の子たちが見てかっこいいなと思えるSFとかあったらもっとサイエンスとかテクノロジーに対して興味持つ女の子も増えると思うし、その辺りをエンパワーメントしたいというのが一つありますね。それに皆さんに共感してもらえました。

萌え系の絵だと英語のスラングで○○ is my waifuと言われることがあるんですよ。そこでDiscordでWaifuとつぶやくと、それに対してギャルバースは他のWaifuプロジェクトとは違って女の子をエンパワーメントしたいという想いを持って絵美と彩華が始めたんだよと返信するbotをつくるなどのブランディングを大事にしてます。

岡山)世界で流行っているNFTとはかなりテイストの違う作品だと思います。その中で、ギャルバースは女性が思う女性のかっこいいが入っていると思うんですけど、海外のインフルエンサーや買ってくれたユーザーさんはそこの違いを明確に分かってくれていたんですか?

草野さん)それが完全にキーでした。たくさんアニメスタイルの絵を見るけど日本人が関わってないから私達日本人が日本のクリエイターを応援したいっていうポイントが一点と、ワイフのような絵しかないから女の子が活躍するSFを作ってエンパワーメントしたいという、その2点に賛同してくださる海外の方が多かったです。

海外の人は本当に日本の漫画の絵が好きで漫画の絵のキャラクターをアイコンにしたい人が多いんですよ。でも絵を見ると露出の高い服着たおっぱいが大きいキャラばかりで、自分ごとに思えなくて買えなかったっていう人がいました。

その中で、やっと私たちのギャルバースだと言ってくれる子もいるし、男性でもドラゴンボールを思い出すって人もいるみたいなたくさんの人がいました。

彩華がもともとストリートカルチャーに精通していて、どうしたら昔のパーツを組み合わせたらダサくならずに洗練されるかみたいなことを熟知していたんですよ。そこもよかったと思います。

ピコ太郎さんとZombie Zooのコラボ


草野さん)価格が急に高騰したり30回ぐらい取材を受けることになったりいろんなことが起きて怖くなってきて、バズったときってどうしたらいいんだみたいな話をしてました。そこでピコ太郎さんがそういう体験をしているから相談してみようとつぶやいたら、知り合いの方が紹介してくださいました。

Zoomで話したら、社交辞令だったかもしれないんですけどZombie Zooの曲作ろうよみたいになりました。せっかくだから、鼻歌でZombie Zooの歌を作って、古坂さんのLINEに送ったんですよ。

そしたら古坂さんがメロディーつけてくれました。そこでピコ太郎さんと楽曲作ろうと思って作ってるときに、ハリウッドのプロデューサー「Jaeson Ma」からアジア発のスター企画を自分のプラットフォームでやりたいという話しが来ました。

それでその人が立ち上げた会社のプラットフォーム「OP3N」でNFTを出品することになりました。フォロワー300万人いるオーストラリア出身のYoutuber「Wengie」が、Zombie Zooとピコ太郎が歌って踊るアニメーションを作ってくれました。

そこにZombie Zooの250作品のキャラクターが出てきてサイケデリックなミュージックビデオになってます。皆さんも楽しみにしてもらえばと思うんですけど、簡単に言うとそのミュージックビデオをフレームにカットして、一つのアートフレームを販売します。

(彩華)作品へのこだわり


岡山)今回のコレクティブと数すごく多くて、作成とかディレクションとかいろいろやられたと思うんすけど、しんどかったこととかこだわりがあったとかそういうポイントをいろいろ教えていただければなと思います。

彩華さん)バリエーションを増やすために風変わりなパーツやアイテムを作ったりはしたんですけど、結局、8888体全部可愛くしたいみたいな欲が出てきたりしてました。

一番最初ジェネラティブのツールでで8888体作った後、眉毛の色がマッチングしてなかったのです、見た目はこれでも十分だったかもしれませんが、私が満足できず、すべてをひっくり返しちゃいました。その時、オーストラリア人の二人のチームメンバーに死にそうな顔させちゃいました。

組み合わせてフィックスして書き出す作業に何十万ってお金がかかるのに、それを全部なしと言って倍のお金をかけてしまって、そこら辺はこだわりすぎて大変なことをしたなと思いながらも、それによって今があるのかなと思ったりしてます。


岡山)そこはやっぱこだわりで譲れないポイントだったんですかね。

彩華さん)世に出す以上私が愛せないキャラじゃないと絶対に無理だと思っていたんですけど今はもう全体愛せてるんですごい幸せです。

草野さん)ひっくり返しちゃったけどチームが彩華のことをリスペクトしてくれて、ちゃんと話をして彩華がそう言うならその価値があると思うと言って行動してくれたし、結果的にどのギャルも本当にユニークで美しいギャルになりましたね。

彩華さん)海外勢の二人もアートが納得できるものを作るのが一番最優先と言ってくれてクリエイターリスペクトのある2人で最高のチームに恵まれましたね。

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