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【#web3school】 Coinbase Japan(@CoinbaseJapan)kimさんが語る日本向けマーケティングとコミュニティ

-会社概要と経歴

岡山)会社の概要と、kimさんの歴史を簡単にご説明いただければと思っています。

kim)皆さんよろしくお願いします。私、コインベースという会社で働いております。多分このクリプト業界にいればもしかすると聞いたことがあるのかもしれませんが、2021年にナスダックでも上場している暗号資産の取引場のビジネスをしています。

コインベース自体は2012年にサンフランシスコで産声を上げた企業で、先週でちょうど10周年になっていまして、コインベースが10年間ということで感慨深い気もするんですけども、そんな企業の日本支社で今働いております。

日本支社といっても、APAC系を手伝ったりとか、日々バタバタしてるような形で働いてます。日本でのビットコインをはじめとした暗号資産仮想通貨をより多くの方々に広げたいなというようなことを普段の業務としてやっております。

僕自身は2年前くらいにジョインしたんですけれども、その前からずっとクリプト関係のことをやったりとかして、2016年くらいからとビットコインとかも触り始めて、これ面白いと思って、いろいろな方々に手伝ってもらいながら、今ここに至る感じです。

岡山)kimさんってコインベースの社員なんですか。

kim)そうです。

岡山)ちなみにその前って、Web3系やられたって話だったんですけどなんかどんなことをやられたんですか。

kim)僕がいた時はスクエアっていう名前で今ブロックっていう名前変わった会社があります。Twitter創業者のジャック・ドーシーがリードしています。そこで社内プロジェクトでかかわりました。

ビットコインを決済に取り入れたら面白いんじゃないかとなったり、ジャック自体もビットコインのビリーバーではあるので、社内プロジェクトとしていろいろやったりしてスクエアに2、3年弱ぐらい在籍していました。

その後にレボリュートという、ここも今クリプト系のプロジェクトやビジネスやってるんですけど、そこで1年ほど働きましてその後にコインベースにジョインしました。

岡山)ブロックはグローバルですか?

kim)ブロックもコインベースと同じですね。日本のビジネスの立ち上げだったりとか、マーケティングだったり、ビジネスのプロダクトだったりとかそんなことをやってましたね。

岡山)ありがとうございます。そもそも数年前からWeb3をずっとやられたりとか、ご自身でも事業を作られたりとかしてたっていう感じなんですか。

kim)当時はWeb3って言われてませんでした。今にちょうどWeb3が多く言われ始めましたけど、2016年とかは、本当にクリプトといえばビットコインしかありませんでした。

ただその時期にちょうどICOだったりが始まって、少しずつスマートコントラクトがトランザクション以外にも何かできるんじゃないと、徐々に徐々に市場が気づき始めて2016年から17年にかけてものすごいバブルが起こったと思います。

ただ15年16年結構静かだったというか1回バブルがはじけて、いろいろ学んだりとか、いろいろ何かやったりするのにちょうどいい時期だったのかなと思います。


-クリプトとの出会い

岡山)クリプトととの出会いのきっかけはなにがあったんですか。

kim)その当時は、ブロックを始める前に、自分の友達のスタートアップを手伝っていました。その時に賢いエンジニアが、このビットコイン知ってるかみたいな感じで教えてくれて、何それみたいな感じでした。

あと正直すごいぶっちゃけ話なんですけどその当時、ビットコインの凄さとかわかってなかったです。ホワイトペーパーだったりとか、もしかすると記録されてるかもしれないけど、ビットコイン.orgのウェブサイト自体もマイニングを中心に話をしていて何がすごいのかってあまり気づかなかったです。

岡山)3.4年くらい前でしたっけ。もっと前ですか。

kim)そうですね15年16年前くらいですね。

岡山)ライトニングネットワークの話の時期ですか?

kim)ライトニングとかはなかったです。ライトニングは2017年にホワイトペーパーだったので何が何か正直分かりませんでした。なのでそのときはちょっと結構ディスミスしていました。

国内でもあまり何がいいのかわかんないみたいっていう状態だったので、ビットコイン買ってみようと思って、何かを海外のわかんないところ買ってみようみたいな感じでした。

少し経ってさっき話したみたいに、スクエア、ブロックに入っていろいろビットコインをより深くリサーチしてみると、これもすごいものになるんじゃないかと思いました。

僕に決済のバックグラウンドがあるからこそノードを立てたりとかコード書いてみたりして、このブロックチェーンすごいものになるんじゃないかっていうところを感じるようになって、ここで自分の仕事をしてみようって思って、最近コインベースだったりとかフルタイムでクリプトのプロジェクトを手伝うようになりましたね。

岡山)コインベースジャパンって立ち上げからお手伝いされてましたか?

kim)してました。

-コインベースをやりたいと思ったきっかけ

岡山)サービスを日本に展開するとなった時に、コインベースやりたいと思ったきっかけはありますか。

kim)コインベースはおそらくクリプトで最も信頼されている企業の一つだと思います。よく海外取引所とかにあるコンプライアンスのアービトラージとかもやりやらないですし、その国ごとにきっちり取引場を作っていって、正しい教育をやって、この業界によくあるパンプしてラグプルしてみたいなっていうのはやらないです。

本当にクリプト業界を盛り上げたいっていううちのCEOの思いがあり、よく会社のミッションでコミミミックフリーダムみたいなことをよく言うんですけど、経済の自由性ですよね。

例えば決済をするにあたって銀行と口座が絶対に必要だったりとか、あとはこうしないといけないしないといけないみたいなルールがたくさんあると思います。それはインターネットが出る前の新聞とかテレビとかと同じような状況だと思っていて、今インターネットがあるので誰でもこのように発言できたりとか、いろいろな人たちと繋がれるようになりました。

でもお金だったりとかはそのレイヤーにはまだないわけで、それをビットコインはじめとしたいろいろなスマートコンタクトだったり、今回話すポリゴンさんだったりとか、そういったところが世の中を本当によく変えようとしているっていうミッションがすごい良いなと思っていました。

すごい裏話すると、ずっときてきてって言われたんですけど、じゃあ入りますみたいな感じで、入ったのが一昨年だと思います


-課題や時間を使う業務

岡山)今現在のkimさんが取り扱っている課題や主な時間を使っている業務っていうのは、どういうことがあるんですか。

kim)今は日本ビジネスの戦略周りや、ちょっとまだ時間はさけてないんですけど、コンテンツだったりコミュニティをどうやって作るかっていうところにフォーカスをしてます。残った時間はアジア展開だったりとか、日本の国外をどうやってやるかみたいなっていうところを見たりしてます。そのところにコインベースは主に時間を割いてます。

岡山)Kimさんがアジア展開とかもやられたりしてるんですか。

kim)どういうタイミングでどういう論証するかっていうのは今言えないんですけど、いろいろお手伝いをさせていただいておりますね。


-コインベースのマーケティング

岡山)自分は今のPolgyonJapanを立ち上げるときに色々な企業のツイッターを見てベンチマークを決めようと思ってい色々なクリプト系の企業のツイッターを見てました。

コインベースさんは去年の12月くらいにすごく伸びていた印象があって、そういうのをトレースしながらアレンジしてツイッターを運営してるんですけど、マーケティングという観点で、界隈では有名だけど、普通の人は知らないというところで始まってるとおもうんですけど、そこら辺を色々お聞きしたいです。

kim)ちなみに、コインベースジャパンのアカウントを運用してんのは誰かっていうところは隠されているというか、誰がやってるかっていうところをちょっと言うことないので、その程でちょっとお話できればと思います。

岡山)会社を始めるときに日本ベースでやってる方が日本に力を入れるみたいなことがあって、そんな中でまず取引所コインベースっていうブランドを、マスに対して広めるために考えていたこととか、こういう方向性で行きたいなとかってあったりするんですか。

kim)日本ではクリプト=怪しいみたいなイメージがまだあるかなと思っています。残念ながら2017年18年のハッキングもそうですし、最近もうまた一社ハッキングがあったりしました。

加えてメディアの取り上げられ方も、あまり技術を理解しないで取り上げられているので、億り人っていう言葉が出てきたりしてます。そもそもクリプトに対して、ギャンブルみたいなものっていうようなフレーミングがよくされているのかなと思っています。

僕の友達だったりとか家族だったりとかに、ビットコインみたいなことやってるとかって言ったら、お前マジでみたいなっていう感じで言われたいとかしていて、やっぱりこの仮想通貨暗号資産=何か怪しいものというイメージを払拭しないといけないなとは思ってました。

なので、今Web3みたいな言葉が出てきて、ブロックチェーンが作る新しい経済圏みたいなっていうところで新しいインターネットを作ってるんだよみたいなっていうフレーミングは一ついいのかもしれないです。

けど、このコミュニティ作りの中でも、Twitterスペースでもありますけど、NFTギブアウェイするから入って来いよとかお金ばらまくから入って来いよとか、トークンエアドロップあるからとか、よく給付金とか言われてますよね。

それも一つのあり方なんでしょうけど、そういう形ではなく、本当にこの技術だったりイノベーションが何を人類にもたらすのかっていう話を主にして、実はビットコインともっとすごいんだよとか、金持ちになるだけの技術じゃないんだよみたいなっていうのが、根本に持ってきたかったっていうのはありますね。

岡山)僕も同じ意見でKimさんもだったんだってすごく嬉しくなりましたありがとうございます。

kim)今STEPPNっていうNFT持って歩いてればトークンもらえるみたいなのがあります。よくコインベースでメディアインタビュー受けるんですけど、僕がWeb3やクリプトについてどんなに熱く語ってもその人たちはポカーンとしてます。

そんなある日、kimさんWeb3わかったと言ってきて、なんでって言ったら、STEPPN使ったんだよとかって言ってました。そういうリアルユースケース、ただ持って金持ちになるっていうのって限りがあると思っています。

でもNFTっていうノンファンジブルなものがあって、それを持っていると、新しいコミュニティに入れてそのコミュニティに入ると、そのコミュニティが作ったトークンをもらえて、それがたまたまブロックチェーンを使ったものだったみたいなっていうことにしたいです。

だから順番としては結構逆で、ブロックチェーンがあるから何かをしたいっていうわけじゃなくて、エンドユーザーのニーズを解決したくてそれがたまたまブロックチェーンだったっていうことでいいんじゃないかなとは個人的に思ってます。

岡山)ガス代が安いとかは即効性のある解釈のしやすいワードで、地球環境が良くなるとかは理解するのに時間がかかるじゃないですか。やりたいのは後者で、前者に押し負けることはあるじゃないですか。これの戦いをどう勝てばいいか分からなくて、教えてほしいんですがどう考えてやってるんですか。

kim)二つあると思っています。一つがDeFiとかいきなり価格が上がるみたいなっていうところは、ギャンブルで得られるような高騰感だったりとか、射幸心だったりとかそういうのを煽る部分っていうところは少なからずクリプトにあるとは思います。

そもそもビットコインとかもそうですよね。価格がどんどん上がっていく、もしくは下がるっていうところは人を引きつけるものがありますし、それは否定し難いものではあるので、そういう一面を隠すっていうと変なコミュニケーションになってしまうのかなと思います。

それはそれでいいんですけど、逆にそれだけだとやっぱり疲弊してしまうのかなと思っていて、この業界をずっと見ていくと、廃れるコミュニティだったりとか、逆に繁栄するコミュニティがたくさんあります。

繁栄するコミュニティには何かミッションがあって、例えば地球の環境を改善するだったり人の健康を良くするだったりとか、何かしらそのやはり大義名分みたいなっていうところと価格の上昇、下降というところをうまくマージさせる必要があると思うんですよね。

その時々のトレンドが明確になるのがクリプト世界で、僕はそれはいいあの側面だと思っています。例えば去年一つのテーマとしてはNFTってのはありましたね。あとはレイヤー1が流行ってきて、ソラナ、アバランチだったりのイーサ以外のの自身のプロトコル上でスマートコントラクトを動かしていくみたいなっていうところが出てきました。

それは一つのその可能性になりますし、コインベースはフィアットとクリプトを変える中間地点っていうポジションではあるので、それをいかに一つ一つ噛み砕いて説明をして自分たちのユーザーが自信を持ってクリプトの世界に入り込めるようにするかっていうコンテンツを意図的に出せるようにはして来ましたね。

岡山)ユーザーの人たちに自信を持たせるということはすごく大事だけど、コインベースだから意味があるっていう状況を作るのは難しいと思うんですよ。欲望のユーティリティみたいな比較軸で負けてしまう可能性があるかな。そこら辺って、どう考えたりとか、実際の施策を打たれてきましたか。

kim)強いコミュニティってお金じゃない何か、だから俺たちはこれを使うんだっていうのがすごい強いんですよね。明確なのはビットコインだと思っています。ビットコインのマキシマリストの人たちは、よくビットコイン以外は全部糞だみたいなことをよく言っています。

ステートメント自体には100%アグリーではないんですけど、彼らのやっぱり強いところは、ビットコインをどの状況でもサポートするっていう、ビットコインが唯一無二なものだっていうところを信じてるコミュニティの強さだと思います。

似たようなものはイーサにも言えます。イーサリアムは最初にスマートコントラクトが普及した一つだからこそ、開発者だったりコミュニティメンバーが集まっていくっていうのがあってそれが取り柄だと思います。

俺たちはこれが強いんだというのがコミュニティに何かないといけないと思います。俺たちのとこ入ってくると儲かるようだと、皆そういうので何も差別化になってない。そこの差別化をどうするかっていうのがコミュニティマネージャーとしては悩みの種かなと思います。

コインベースに関してはやはりグローバルなブランドなのでそこにレバレッジをかけるのと、コインベースはおそらく一番ハッキングに狙われてる企業の一つだと思うんですね。

ゼロデイアタックって言われるような攻撃が何度も何度も試みられていて、その中で1回もハッキングされてないっていうところは、かなりお客さんのコインベース上での取引の自信に繋がってるんじゃないかなと個人的に思っています。

岡山)僕もWeb3に関わらせて頂いていて、プロトコルの安全性がすごく大事だと思います。長い間ハッキングされていない事ってすごいという価値観がクリプト業界にはあると思うんですけどそれってすごく伝えにくくないですか。

kim)わかります。銀行って口座開設するときにうちに預けるとあなたの日本円は安全ですって言わないじゃないですか。多分クリプトの市場が未熟な今だからこそセキュリティに対しては一つのバリューポジションになるのかなとは思います。

正直この環境が長続きするとは思ってないです。グローバルではセキュリティのオーディットしてる会社では自動化するツールっていうところを出してるので、プロトコルの安全性っていうところはディファクトになってくると思います

その上でじゃあ何ができるかっていうところは、おそらくコミュニティが各々考えていくべきだと思います。

岡山)プロトコルの安全性って時間軸と安全性の掛け算だと思っていて一般の人が理解するのは難しい事だと思うんですけど、それをどのように伝えていますか。

kim)僕はそこは意図的に伝えてないです。

意図的にプロトコルの稼働年数とハッキングされてない年数を定量化でみたいに考えてる方もいらっしゃるかもしれないんですけど、多分そこは意図的に考え無くても問題ないと思います。

例えばビットコインを信じてるユーザーの数と、他の最近出てきたトークンを信じるユーザー数っていうところは、アンケートしてるのでわかるんですけど、ビットコインの方がやっぱり圧倒的に高いんですよ。

その人たちは何でそのビットコインを信じるようになるかというと、今おっしゃっていた安全に稼働してる年月が重要だよねっていうところを、もう無意識にやってると思うんですね。その無意識の年数が長ければ長いほど、やはりビットコイン知ってるよまだハッキングされてないのねっていうところが、もう当然のようになってくると思います。

ビットコイン生まれてから13年しか経ってないので、まだ僕の中では新しいテクノロジーという定義になってるんですけど、あと20年経つとビットコイン=インターネットみたいなもんになると思います。、

インターネットも昔は切れちゃったりメール受信するのに問い合わせが必要だったりといった問題あったと思うんですけど、今って簡単にコミュニケーションできるじゃないですか。それが当然になってくると思うので、技術の進歩とテクノロジーに対する慣れがこの問題は解決するんじゃないかなと個人的に思ってます。

岡山)時間軸的にロングタームで見たら浸透していくスピードの方が早いというか。

kim)本当にインターネットとかと同じようなものだと思います。例えばウーバーにのるっていうところで昔は不安な人たちも多かったと思うんですけど、今普通にみんなウーバー
に乗ってるじゃないですか。

これずっと昔にさかのぼっていくと、例えばエレベーターに乗ったらちゃんと上の階に行けるのか、とかエスカレーター乗ったらちゃんと届けてくれるのかとか、があったと思います。

さらにもっと前に行くと火が危ないのかみたいな、新しいテクノロジーが出るたんびにこれって大丈夫なのかみたいなっていうのが人間の本能的にあると思うんですけど、それは慣れとともにどんどん解決されてきたことを歴史から学ぶことができます。

なので、信頼やセキュリティの部分で、もちろんセキュリティがきちんとしてるっていう大前提のもとですけども、それを人々が受けいれるのかどうかっていうところはあまり心配してないです。

岡山)文脈的にちょっと失礼に聞こえてしまうかもしれないんですけど、コインベースってグローバルで上場している取引じゃないですか。上場した企業の日本の会社であることによる強い信頼感がコインベースジャパンって訴求ポイントなのかなと思うんですけど、そうじゃない場合ってどうコインベースジャパンを押し出すみたいな形になりますか。

kim)コインベースのバックヤードなしでどうするかっていう話しですか。

岡山)今のキムさんの話だと安全性を押さないみたいな話だと思うんですけど、日本のマーケットに取引所たくさんある中でコインベースはこれだという訴求ポイントがあったのかでいうと、どのような考え方でそのテーマを決めたかとか、具体的テーマってどんなものだったんでしょうか。

kim)日本は国内の取引所さんに取られてるからレッドオーシャンなんじゃないのみたいなことよく言われてたんすけど、僕からしたら日本もまだブルーオーシャンなんじゃないかなっていうのが正直な感想です。さっき別で話した内容に繋がってくるんですけど、日本そもそもクリプトに対する、教育やコンテンツが空の状態だと思うんです。

例えばPolgyon触ってみようって言ったときに、どうやってPolgyon始めればいいんだっけみたいなっていうところをひたすらコンテンツを出して、YouTubeやブログであろうがなんでもいいんですけど、そういうそもそも始めようみたいなっていうところがかなり欠落していると僕は思ってます。

例えばコインベースをやるってなると、僕たちがやろうとしてるところはもちろん長期的には良いビジネスになればいいなと思うんですけど、そういうことをしたいわけではなくて、クリプト全体が儲かればいいと思っています。、

確か取引ボリュームも月額2兆円ぐらいでまだまだFXだったり、他の株式だったりとかコミュニティーとかに比べたらまだまだ小さいので、やりたいこととしてはそもそもそのクリプトに対する理解を増やすことです。

ウォレットの管理だったりとか、Polgyonを使ってDeFiをやってみましょうとか、NFT買ってみましょうとか、Polgyonでやるとしたマティック買わないといけないよねとか、マティック買おうとしたらどこで手に入るんだっけとか、そういうコンテンツのボリュームがものすごく少ないと思っています。

コインベース自体がやりたいところとしてはそういうコンテンツを、今回の場合だったらPolgyonJapanさんだったりとかそういう人たちといろいろ作っていって、全体のクリプトを盛り上げたいなっていうのがそもそもありますね。

その結果、正直コインベースの講座を開いてくれれば、それはそれでいいんですけど別に開かなくてもよくて、僕自身個人的にはクリプトがこの次の5年10年でせ成功するというかインターネットみたいなるっていうとこほぼ確信してるので、それをに向けて何か一つのサポートになればいいかなっていう程度のものですね。

岡山)僕もkimさんの意見とアグリーで教育機会を増やして全体のパイを増やすことで、自分のパイを増やせるとは思います。でも一方で、時間軸の中でこれ10年かけてこれやり続けることかとか、コストや費用対効果みたいな問題も一方であると思います。ここら辺のバランスって難しくないですか。

kim)これはもう確固たるコンビクションが必要だと思います。さっき話したみたいな長期的には絶対広がるっていうものがそもそもないとかなり不安になると思っていて、だからこそあんまりやってる人がいないんでしょうね。

そういうのやってる人たちがいないからそこにチャンスがあると思っていています。例えばYouTubeのサブスクライバーって、他社さんを悪く言うつもりは一切ないんですけど、国内取引所よりも既にコインベースのYouTubeのチャンネルの方が、登録者数は多いんですよ。

インタビューの人たちを呼んだだけで、何千人という人たちがコインベースのコンテンツ見てるっていうのを考えるとコンテンツに対するニーズはあるんだなと思います。

今おっしゃられた費用対効果やROI的な話は、一企業に関して言うと常に見られるようなものなんですけど、クリプトのいいところは別に企業ではなくて、それがDAOだったりコミュニティだったり、有志が集まってやってるだけっていうところだと思います。

そういう人たちがどんどん増えてくるとそれがポリゴンの成功に繋がるかもしれないし、勝手に他のチェーンに流れてしまういっちゃうかもしれないし、そこは正直僕の考えてるところではなくて全体的にクリプトが成功してくれれば何でもいいかなと思っています。

コインベースで言うと、例えばコインベースが広告して全部FTXとかバイナンスに流れてしまうとか、国内取引所に行っちゃいましたみたいになると、会社としてはちょっと寂しい気はしますけど、個人的には別にそれはそれでいいんじゃないかなっていう気はします。

岡山)Youtubeチャンネルもリサーチさせてもらっていたんですけど、コインベースジャパンから学んだことでTwitterを極限まで伸ばした上で他メディア展開して流通させるっていうのが日本展開におけるマーケティングとして正しいなと思ったんですけど、その認識で合ってますか。

kim)全部オーガニックになっていて、僕の場合コミュニティって、build togetherか何か名前忘れたんですけど、コミュニティビルディングのプロが書いた本で、それがすごい勉強になりました。

そこで話してたのはコミュニティマネージャーって職種があるけど、本当にその本で一つだけメッセージがあるとすると、コミュニティをマネージできるなんて思うなっていうのを言っています。僕は本当にそれすごい100%同意で、コミュニティと一緒に何ができるかを考えろってその本は言っています。

いろいろユーザーやコミュニティの人たち、日本の方々とインタラクトしている中で、例えば動画でコインベースだからなんかだこうだとか言っても、ただの宣伝になっちゃって僕がユーザーとしたら絶対見ないなと思います。

見るとしたらすごい面白い人たちが最新のテクノロジーについて話してると面白いんじゃないのっていうのが僕の中で思っていたのと、こんなん興味ありますかねみたいなっていう話でいろいろやっていると、オーディエンスからのレスもすごい良かったので1回ちょっと始めてみようとなりました。

僕そもそも日本のクリプトコミュニティに一切関わってこなかったので誰が優秀な人たちなのか分からなかったんですけど、もし何かいい人いたら紹介してくださいよみたいな感じで言っていたら、やっぱ優秀な人たちが優秀な人たちと繋がってるので、なんかどんどんそれ広がってったみたいなのがありますね。

コミュニティ作りが今日のテーマですけどコミュニティは本当に重要だなっていうのは思っていて、一般ユーザーからするとどの仮想通貨がいいとか分からないんですよね。

結局どこに行き着くかというと、友達に教わったからとか、自分が信頼してる人たちがこれやってるからっていうところになると思います。

直近だとTera Lunaのコミュニティが結構残念なポイントがありましたけど、あそこもやっぱり見ていると普通に考えたら難しくないみたいなっていうところを信頼して集まって何兆円みたいなっていう規模もお金が集まったっていうところは、やはり信頼が信頼を生み出してっていうところあると思っています。

その信頼の源泉ってなんだろうってなるとやっぱり人なんですね。その人の集合がコミュニティなので、コミュニティマネージャーは開発者と同じくらい重要だと思います。クリプトの中では開発者のコミュニティマネージャーさえいればどうにかなっちゃうのカナと思っています。


-コインベースのコミュニティとは

岡山)どこからどこまでがコミュニティかがすごいわかりにくかったりとか、例えばあなたはPolgyonJapanコミュニティですよねということを、そのコミュニティの人たちに認識されるのってすごい難しいと思うんですけど、そこらへんどう思いますか。

kim)一企業とかに関して言うと、コミュニティはやはりファンみたいなものだと思います。例えばナイキが好きな人たち、アップルが好きな人たちって、今から僕が言うコミュニティの定義でいうと、コミュニティメンバーだと思ってます。

コミュニティの定義って何だろうっていうと、僕の中では共通の価値を持つ人間の団体と定義してます。なのでDISCORDに入ってるからコミュニティのメンバーなんか、そうじゃないと思います。NFTを持ってるからコミュニティのメンバーなのか、そうじゃないと思ってます。

ただ、共通の認識だったり共通の価値観を醸成するっていうところっていうのは、非常に右脳と左脳の両方必要な能力だと思っていて、コインベースでいうと、コインベースが好きな人たち、コインベースを信頼してる人たちをコミュニティと定義して、その人たちの数をどれくらい増やすことができるかにコミュニティビルディングは尽きると思います。

岡山)コミュニティ難しいなって思ってるところでいくと、Polgyonっていう概念に触れてくれてる人って多いと思うんですけど、Polgyon好きって言ってくれる人って、どうやってこっちに転換させられるのかなっていうのは常に考えてます。

コインベースにアカウントを持ってる人全体を100人としたときに、本当にコインベースが好きって人って全体としては減るじゃないですか。ここの転換をするためにどういうメッセージングをしたり活動してるのかなっていうのはすごい知りたいです。

kim)そもそもコミュニティ自体は、大元になるコミュニティの一部でしかないです。今おっしゃっていたところで言うと、例えば元からPolgyon好きだった人たちって生まれたときからPolgyonが好きなわけじゃなくて、Polgyonのことを学んだからPolgyonのことが好きなんですよ。

結局Polgyonのことを深く理解して、相性合わなかったら相性合わないでいいと思いますし、相性あったら相性合うでいいと思っていて、そもそもちょっと聞いてみようかなっていうところからなるほどねっていうところにさせていくのが、コミュニティの役割だと思っています。

僕の中ではやっぱりコアなユーティリティはあると思います。例えばビットコインで言うと、日本だと日銀だったりとかがお金を刷っているのでそれを変えてからディセントライスな方法で価値を体現しましょうっていうのが好きな人たちが集まっています。

それをビットコインってちょっとよくわからないんだけどっていう人たちに対して、ビットコインっていうのはねこういうもんでねか誰でも簡単にノードを作れるし、こうやってやったらここに価値があるんだよって言う人たちがたくさんいると思うんですね。

コミュニティの役割っていうところはビットコインの定義を変えてるわけじゃなくて、そもそもあったビットコインのリーチを増やしていくだったりとか理解の深さを増やしていくっていうことが、根本的な役割だと僕は思っています。

なのでPolgyonのさっきの話になると、Polgyon元から好きだったってのは僕はあり得ないと思っていて、Polgyonが好きだったんじゃなくてPolgyonの何かしらに魅力を感じてその人たちは勉強してコードを書いてるんですよ。。

例えばイーサでトランザクションかくとガス代がて高いんだよねとかって思ってる人たちに対して、それだったらPolgyonどうですかとうまく説明してあげて結局Polgyonいいじゃんと、Polgyon好きにさせるっていうその橋渡し的な存在が、僕はコミュニティがやるべきことだだと思います。

そもそもその価値の作り手みたいなっていうところでいうと、そもそものユーティリティがあるべきで、Polgyonの場合はマティックありますし、その価値の源泉とコミュニティっていうところは別々で考えた方がスムーズにいくんじゃないかなと思っています

岡山)コインベースジャパンはコミュニティの人にコインベースを好きになってもらうためにどういう活動をされているんですか。

kim)コインベースを好きになってもらうためにやってるわけではないんですよね。僕自身は、クリプトを好きになってもらえれば、そのうちの何%かコインベースを使うんじゃないかって思ってます。ちょっと他のプラットフォームとは考えが違うかもしれませんけど、クリプトを買うってなったらフィアットからクリプトに変える必要があってうちはそのブリッジなので。

例えばなんですけどデータとしてあるのは、日本でクリプトを持ってきちんと管理してる人たちって200万人ぐらいしかいないんですよ。その数って欧米とかに比べると圧倒的に少ないので、それはクリプトがきちんと理解できないからっていうところしか理由を説明できないんですよ。

過去10年間にわたってほぼ毎年200%で成長してきて、お金にもなるし新しいテクノロジーにもなるし、どんどん毎日のように新しいアプリケーションが生まれているこの業界になんで人が入らないのかってなると、そもそもクリプトに対する理解だったりとか知識が欠乏しすぎているからであって、そこに対して僕は根本的な問題を抱えています。、

コミュニティ運用ってなったときに、コインベースに限って言うと、コインベースをもっと好きになってもらいたいっていうところはもちろんちょっとはあるんですけど、どちらかというとクリプトを好きになってくれたら、コインベースはそれはそれで成功するよねっていうもとにやっています。

なので運用方法が違うと思います。運用されてる方法としてはWeb3スクールだったりNFTスクールやってPolgyon以外の人たちも呼んでるとおっしゃってましたけど、感覚としては多分そこに最終的にはPolgyonに来てほしいみたいなところは多分強いと思うんです。

岡山)kimさんに近い思想はあります。要は全体パイが増えていくと、結果的にPolgyon使う人増えるのには超アグリーで続けてるんですけど、一方でPolgyonがめっちゃ好きになる人の割合も手前で増やしたいなと思っている考えが近いのかもしれません。

kim)なんでPolgyon好きになると思いますか。

岡山)これマジわかんないです。

kim)そこがポイントじゃないですか。そこが分かったら結構すぐに答えられると思います。

岡山)ユーザーヒアリングはするんですけど、決定的なこれみたいなきっかけを持っていないという感覚があって、そこらへんが僕のテーマではあります。

kim)そこのフィードバックをプロダクト側にしてあげて、プロダクト側がいいもの出してそれをコミュニティに出していくっていうのが、色々プロジェクト手伝ってる中で良いサイクルだなとは思います。

コインベースももちろん似たようなことをやっていて、100人に聞くと本当に80人くらいが、どうやって取引を選んでますかっていう問いに対して信頼とか信用とかって言うんですよ。こういう取引所ビジネスって手数料勝負になりがちなんですけど、手数料じゃないんだって僕は初めて聞いたときに思いました。

クリプトに関してはセキュリティの部分だったりの信用もそうですし、あとは会社がどれだけ法に対してコンプライアントなのかだったりとか、あとはどれくらい資産があって安定してるのかみたいなっていうところをすごい気にされていました。

コインベースの事例ですけどそういう学びがあって、それをプロダクトにフィードバックしましょうとかマーケティングにフィードバックしましょうという事例が、Polgyonさんにもあると思います。


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