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Eclipse AMAまとめ

この記事は仮想通貨コミュニティ「Crypto流星街」によって運営されています。

こんにちは、Crypto流星街の0x_tamaです。

本記事は、2024年8月6日に行われた、EclipseのAMA(Ask Me Anything)についてまとめたノートです。



Eclipseの概要

Eclipseは、Solana Virtual Machine (SVM) を搭載した Ethereum 最速のレイヤー2です。
SVMによりEthereumエコシステム内のスケーラビリティとパフォーマンス問題に対処します。


Crypto流星街からの質問と回答

Q1:本日はクリプト流星街にお越しいただきありがとうございます!まずは自己紹介をお願いします。

Terry は Eclipse の戦略リードを務めています。それ以前は1kxというベンチャーキャピタルに在籍し、さらにその前は数学を学んでいました。
Eclipseにjoinした理由は、VCとして活動している中Cryptoの色々な課題を感じた為です。
その中でも、スピードが速くてローコストのものが必要とされていると感じました。
Solanaがとても速く、安く適しているように感じており、Ethereumのエコシステムを活用できるEclipseに将来を感じた為joinしました。

本日のAMAはEclipse
イーサリアム上でSolanaを動かせるようにするといったプロジェクトだ
どんな特徴があるのか細かいところまで聞いていきたい

スピーカーサイドは朝の9時のようです


Q2 プロジェクトについて説明をお願いします。 Eclipseとはどのようなプロジェクトでしょうか?

EclipseはSolanaをEthereumに導入しています。
技術的に言えば、これはSolana仮想マシンをEthereum上のレイヤー2(L2)として実装することを意味します。
実際には、私たちはL2を構築していますが、そのL2はSolanaのトランザクション処理メカニズムによって動作します。この方法を選んだ理由は、Solanaのトランザクション処理メカニズムが非常に高速で高性能である一方で、Ethereumは非常に安全で流動性が豊富だからです。

Solanaと言ったら。。。なイメージあります

Q3 既存のプロジェクトと比べて、新しい部分はどういった点になりますか?

私たちは、L2として、分散化を犠牲にすることなくシーケンサーを非常に高速にする能力があると信じています。
正直なところフルノードが1つあれば十分です!
これは、シーケンサーがトランザクションをより速く生成しながら検証可能性を維持するために、さまざまな高度な方法を使用できることを意味します。

特に、Solana仮想マシンはそのパフォーマンス最適化された特性のため、これに適しています。
しかもEthereumにロールアップしているので、SVM上でETHの流動性に信頼性のあるアクセスを提供することもできます。
いまでもsolanaの5倍は速いです。
目標は10倍です。速くてgasが安いのが一番の特徴だと思っています。

本当にこれなのです


Q4 どうしてsolanaチェーンではダメなのですか?

solanaを使ってるといいこともあれば難しいシーンもありますよね。

solanaは1000のノードコンセンサスが必要。
eclipsはL2であることにより、ハードウェア要件を追加し、ランタイムや実行環境をさらに最適化することで、分散化を犠牲にすることなくシーケンサーがL1よりも速くブロックを生成できるようにします。

L2であることは、合意形成やデータ可用性に縛られることなく、実行にのみ専念できるという独自の利点をもたらします。
流動性を活用してしっかりエコシステムが構築できる。
私たちは、Solanaよりも速く、安価な実行レイヤーを作ることができると思っています。

solanaでトークンを買う時はTG Botなどを利用しないと本当に買えないことがありました

Q4-1 Eclipseはモジュラー構造ですよね?決済(Settlement)レイヤーはどこをつかうのでしょうか?

Settlementレイヤーに関しては今はEthereumを使っています。
将来的には未定で、もしかしたらBitcoinやSolanaを使うこともあるかもしれないです。

モジュラーブロックチェーンの4つのレイヤーの役割についてはこちらの図がわかりやすいです
出展元


Q5 solanaチェーンにはmem poolがないため膨大なTxが発生するとチェーン自体がスローダウンする弱点があります。 しばしばsolanaチェーン自体が使えなくなったこともありました。 Eclipseでは膨大なTxが発生しても問題ないのでしょうか?

はい、Eclipseチェーンでこれが起こらないようにするためのメカニズムがあります。
現時点では、主にトランザクションのフィルタリングを行うためにRPCに大きく依存していますが、ドロップされたトランザクションに対処するためにswQOS 1.18のsolanaの優先付のメカニズムを利用する予定です。
悪意を持ったバリデータの攻撃を防ぎ、高品質なtxを確保して悪質な攻撃から守ることが出来ると考えています。

swQOS 1.18(Stake-Weighted Quality of Service 1.18)とは、
Solanaネットワークにおけるトランザクションの優先順位付けメカニズムです。

具体的には、バリデーターが保有するステーク(担保としてロックされた資金)に基づいてネットワークトラフィックを優先処理します。
swQOSの主な目的は、低ステークのバリデーターがネットワークを圧倒するのを防ぎ、高品質なトランザクションを確保することです。
これにより、ネットワークのセキュリティとパフォーマンスが向上し、シビル攻撃(多重アカウントを使った攻撃)への耐性も強化されます。


Q6 プロジェクトチームについての質問です。何人くらいのチームで活動しているんでしょうか?

22人のチームで現在拡大中です。


Q6-1 今はチームの全員が開発者ですか?マーケ担当など他の部署もありますか?

15人が開発者です。ただWeb3のチームは総合格闘技みたいなもので、ストラテジーやマーケティングを兼務しているひともいます。

Q7 Eclipseは独自トークンを発行する予定はありますか?

この質問は法律的な観点でコメントできません。
ですが私たちは分散型ガバナンスを導入する予定があります。

hahaha
笑ってる理由はama実況チャンネルを見るとわかるかもね

Q8 Eclipseはどのように収益をあげる構造になっていますか?

Eclipseはシーケンサーフィーから収益を得ています。
ユーザーにとってできるだけ安価に保つことを目指しており、ほとんどのユーザーは何かを支払っていることに気づかないでしょう。

Q9 マーケティング戦略について質問です。今後、具体的にどのようなマーケティングを予定していますか? また、EthereumチェーンやSolanaチェーンにある既存プロジェクトを誘致するようなことは考えていますか?

Eclipseは技術的に優れていると考えています。
先日のBTC暴落の時、arbitrumのtxでも20ドル必要でした。シンプルに大変です。

Eclipseでは他のチェーン、特にEVMチェーンで経験する手数料の急騰は経験することがないでしょう。
またEclipseでは、生成した実行手数料とMEV(優先手数料の形で)の一部を受け取ることができます。
マーケティングやビジネス開発の観点からは、SolanaやEthereumの全てのdappと積極的に話し合っています。
SolanaのdappはEthereumの流動性にアクセスしたいと考えており、EthereumのdappはSVMを使いながらETHのL2に参加したいと考えています。

Q10 これまでに達成したマイルストーンと、今後の目標を教えてください。

開発者向けのメインネットをローンチしました。
現状はブリッジがないけど今後ブリッジも開発される予定です。
皆が使えるようになるころにはローンチしているでしょう。


AMAのコミュニティクエッション

沢山の質問をAMA中に頂きましたが、時間の関係で一部質問のみ回答いただけました。
回答いただいた質問のみ以下記載いたします。

CQ1:cosmosチェーンでの展開という選択肢もあったと思います。採用しなかった理由を教えてください。

流動性です。ただ選んでないということではないのでIBCでつなぐことで利用したいと思います。

CQ2:gas代はどれぐらいになりそうでしょうか?メインネットの何分の一か等目安を教えてください。

Solanaの1/5くらいになる見込みです。


CQ3:今後、Execution Layerをモジュールとして他のプロダクトに提供する予定はありますか?

今のところ予定はありません。

CQ4:エアドロはありますか?

キャンペーンやエアドロップについては未定です。

CQ5:現状オンチェーンの需要は非常に低いです。もちろんSolanaやBase。 Memeで盛り上がり売買はされているもののこれは投機の需要に思われます。 memeが無限に続くとは思えないがこの状況を変えるような手段を Eclipseはどう考えますか?

唯一の解決策は、業界全体のインセンティブゲームを根本的に変えることです 私たちは価値を生み出すアプリに価値を還元し、最も賢い人々がアプリを作成するように奨励します

CQ6:暗号資産の世界がどうなったら理想だと思いますか?

Web2では優秀な人はアプリを作る。
でもWeb3ではみんなインフラを作ることを考えている。これって健全な状態ではないと思っています。
インフラはAWSやAzureのように、みんなが採用するようなものを作れればいいなと思っています。
そして優秀な人がアプリを作成するような世界に出来たらいいなと。


本日はありがとうございました。それでは最後の質問です。
私たちユーザーへお伝えしたいことがあればお願いします!

今日はありがとうございました。
8月17日〜30日まで日本にいます。 スーパーチームの一部としていろんなイベントを計画中! 時間ある人はぜひ会いにきてね!
OrcaとかBackpackと共同でイベントするので ツイッターdiscordで情報を確認してね!


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おまけ

本日のスピーカーであるTerryさんは話しつつリスナーとも色々な議論を行っていただけました
本当にありがとうございました!


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