0G Labs AMAまとめ
この記事は仮想通貨コミュニティ「Crypto流星街」によって運営されています。
こんにちは、Crypto流星街の0x_tamaです。
本記事は、2024年11月20日に行われた、0G LabsのAMA(Ask Me Anything)についてまとめたノートです。
0G Labsの概要
0G (Zero Gravity)は、分散型 AI アプリケーションとチェーンの基盤レイヤーとして機能する初の分散型 AIオペレーティング システムです。
ストレージやコンピューティングなどのハードウェア リソースと、データやモデルなどのソフトウェア アセットの利用を効率的に調整し、AI ワークロードの規模と複雑さに対応します。
Crypto流星街からの質問と回答
Q1 まずは自己紹介をお願いします。
お招きいただきありがとうございます。
私はマイケル・ハインリッヒ、0G Labsの共同創業者兼CEOです。
私はテクノロジーと起業家精神を背景に、Web3およびブロックチェーンの世界に足を踏み入れました。
以前は職場の環境改善を目指して設立したGartenで1億ドル以上の資金調達に成功。
現在、暗号技術とAIの分野で活躍するリーダーたちと協力しながら、AIを公共財とすることを目指して、世界初の分散型AIオペレーティングシステムを構築するという0Gのビジョンの実現に取り組んでいます。
Q2 プロジェクトについて説明をお願いします。
0G Labsは世界初の分散型AIオペレーティングシステム「dAIOS」を開発しています。
このシステムはブロックチェーン技術を活用し、AIアプリケーションやインフラの運用方法を分散化することで、透明性、データの完全性、安全な所有権を重視しています。
私たちはAIを民主化し、ユーザー、開発者、企業がアクセスしやすく透明性のあるものにすることを目指しています。
Q3 0G Labsは特にどのような課題を解決するのでしょうか?
0G Labsは、AIの中央集権化によって生じるデータの透明性、プライバシー等関する懸念に取り組んでいます。
AIインフラを分散化することで、データの独占、検証可能性の欠如、従来のAIワークフローにおける非効率性といった課題を解決します。
ブロックチェーン上で管理する事で、AIがどういう挙動をしているのか、誰でも見られるようにすることが大切だと考えています。
ターミネーターのように、AIの暴走などが起きないようにすることも役割の一つだと考えます。
Q3-1 dAIOSは、ハイパーバイザーの様に仮想筐体の上にインストールして、その上で挙動するものなのですか?
AWSのように管理コンソールからHWを操作するイメージが近いです。
アプリが出来上がってくればアクセス自体はWebブラウザからになります。
Q3-2 データの透明性が分散化するとプライバシーの部分に脆弱性が出ると思いますが、どのように解決するのですか?
完全準同型暗号(FHE)をすることでデータを暗号化したうえで操作が可能です。
暗号化するだけでなく、データがどこから来たのかも照合できるようになります。
Q4 プロジェクトチームについての質問です。主要メンバーの経歴であったり、AIおよびブロックチェーン分野での経験を教えてください。
50人ほどのチームがいます。
AI、ブロックチェーン、テクノロジーの専門家を結集しています。
主要メンバーには、11年ほどマイクロソフトのAI開発に携わったエキスパートや、AmazonやGoogle、学術分野で活躍したトップエンジニアが含まれており、スケーラブルなAI、ブロックチェーンシステム、クリプトプロトコルの経験を持っています。
この多様なバックグラウンドと専門知識を活かして、AIとブロックチェーンを効果的に統合する堅牢な分散型インフラを構築します。
Q5 0G Labsが考える競合のプロジェクトはなんでしょうか? また、0G Labsの優位性についても教えてください。
データ領域の面では、セレスティアに対しては1000倍早くて100倍安価にできます。
Fetch.aiやBittensorのようなプロジェクトは、分散型AIインフラという点で私たちのプロジェクトに近い存在だと思っています。
しかし、0G Labsは、スケーラビリティ、検証可能なAI出力、最大50GB/sの高スループットを提供する完全モジュール型のAIオペレーティングシステムを構築することで際立っています。
私たちの競争優位性は、分散型でモジュール型のアプローチにあり、これによりAIプロセスを検証可能で、高速かつアクセスしやすいものにします。
Q6 0G Labsの収益モデルを教えてください。 主な収益源と今後どのような収益を上げていく想定でしょうか?
0Gは、データストレージ手数料、トランザクション手数料、ネットワーク検証インセンティブをメインに収益を上げています。
ストレージnodeやバリデーターは、データ取得やサービス質に基づいて報酬を得るため、積極的なネットワーク参加が促進されます。
スケーラブルな分散型AIソリューション(DAソリューション)の需要が高まる中、効率的で高スループットなストレージソリューションに依存する企業との提携や分散型AIアプリケーションから、今後大きな収益を見込んでいます。
Q7 $0G トークンについて教えてください。 トークンの配分やロックアップ期間、ユーザーによってどのように使われるトークンとなるのでしょうか?
$0Gトークンは私たちのエコシステムの中心であり、ストレージやバリデーションノードをインセンティブ化してネットワークの安全性を確保します。
トークン配布では、初期の貢献者やバリデーターへの報酬が行われる一方、一部はエコシステムファンドに割り当てられ、プロジェクトの開発を支援します。
長期的な安定性を確保するためにロックアップ期間(TGE後一年)が設けられており、ユーザーは$0Gをトランザクション手数料、ストレージ、コンセンサスネットワークでのステーキングに使用します。
これにより、持続可能なネットワーク構築という目標に向けた整合性を保ちます。
Q7-1 $0Gトークンがガス代に使えるという事ですが、独自のチェーンを開発して、そこで使えるイメージですか?
その通りの認識で合っております。
今後開発が進むにつれ、ガス代がなくても挙動するようにはなる予定ですが、トークンはインセンティブとしても使われていく予定です。
Q8 ウェブサイトを見ると、エコシステムパートナーとしてPolygon、Arbitrum、Astar、Layer N、Modulus Labs、Ora、Confluxの名前が記載されています。 これらのパートナーとはどのように連携していくのでしょうか?エコシステムパートナーとしての役割などあれば教えてください。
私たちは、これらのエコシステムパートナーと協力し、彼らの技術を私たちの分散型AIオペレーティングシステム(dAIOS)と統合することで、AIやWeb3における共通の目標をサポートしています。
各パートナーは、スケーラビリティ、データの可用性、相互運用性など、私たちのインフラを補完する独自の強みをもたらしています。
共に、データの透明性向上、分散型アプリケーションの開発、オンチェーンでのAIタスク向け計算リソースの最適化といった、AIの能力を向上させる具体的な取り組みを進めています。
Q9 マーケティング戦略について質問です。今後、具体的にどのようなマーケティングを予定していますか?決まっているスケジュール等があれば、教えてください。
私たちのマーケティング戦略には、開発者のエンゲージメントとグローバルなリーチ拡大に焦点を当てた一連の説明会などが含まれています。
特に日本は優先市場であり、ここでの開発者コミュニティやブロックチェーンコミュニティとの交流を楽しみにしています。
私たちは、プラットフォームを紹介し、フィードバックを得て、協力関係を育むためのイベントやワークショップを開催する予定です。
プラットフォームが成長するにつれて、このアプローチを他の主要市場にも広げ、強力で活発なパートナーシップを築いていきます。
Q9-1 TGEの目安を教えてください。
できるだけ早くです。理想は来年の前半です。
Q10 今後の目標を教えてください。
私たちの主な目標は、dAIOSエコシステムを構築し、AIアプリケーションを安全かつ効率的に大規模に稼働させる分散型インフラを実現することです。
そのために、nodeネットワークの拡大、開発者向けツールの追加、多様なユースケースを支えるためのターゲットを絞ったパートナーシップの展開を計画しています。
最終的には、AIを公共財として活用できるよう、透明性と信頼性を基盤に備えた完全分散型AIインフラを創り出すことを目指しています。
AMAのコミュニティクエッション
沢山の質問をAMA中に頂きましたが、時間の関係で一部質問のみ回答いただけました。回答いただいた質問のみ以下記載いたします。
CQ1:「0G Labs」という名称の由来は?
重力がない=摩擦力がない。ユーザーにもそういった体験をして欲しいと思いつけられました。
たとえばNetflixのアプリのように、スムーズに挙動するweb3アプリを作って行きたい(今のdappの挙動はいちいち選択したり手間が多い)
CQ2: 10年以内にはAGIが開発されるだろう。と耳にしたことがあります。 そのようなレベルのAI.あるいはdAIOSを遥かに凌駕するAIが登場した場合、0G Labsはどのように環境に適応するように動きますか?
AGIが出ても0Gは特に問題ない。 先に出てくるAGIを誰が(分散型なのか中央集権なのか)開発するのかが1番重要だと思います。
CQ3:AIの活用が進むにつれて、既存の枠組みの中では現れなかった新たなリスク(法律の規制や予期しない技術的な制限など)が生まれる可能性が高まると思います。現時点で予見しているAIが関連する新たなリスクはありますか?またそのリスクに対する対応策の考えはありますか?
新たなテクノロジーを武器にするか、脅威になるか、例えば核兵器のように、AIもどう活用するかによって変わってくる。そういう意味合いではリスクはあると思う。
0Gが目指す透明性の確保という部分で、AIの暴走等に対応出来ると考えている。
CQ4: AIモデルのトレーニングデータのプライバシーやセキュリティーはどのように保護されていますか?
ブロックチェーン上に入るまでに保護するのがメインとなる 暗号化してからブロックチェーン上に乗せる。
暗号化したユーザーが、各ユーザーに許可を出す形でアクセス出来るようになるイメージです。
CQ5:Airdorpの予定ありますか?
エアドロップに関しては慎重に扱っている。
他のプロジェクトを見てもエアドロが即売られたり短期的なエコシステムになっている。 0Gでは長期プロジェクトなので現在予定していない。
その代わりノードセールを行なっていた。
TGEで33%、36ヶ月間で残りを配布。
本日はありがとうございました。それでは最後の質問です。
日本のコミュニティ、日本のユーザーに伝えたいことがあればお願いします!
今日はありがとうございました!
日本のユーザーともっと触れ合いたいのでディスコード(日本語チャンネル)を開設しました。
イベントも企画しているし、日本の企業とパートナーシップを築いていく予定なのでよろしくお願いいたします。
0Gソーシャルリンク
コミュニティ紹介
Crypto流星街(CRYPTO Meteor City)は、仮想通貨コミュニティおよび投資グループです。
Crypto流星街は常に新しいコミュニティメンバーを募集しています。
仮想通貨(暗号資産)やNFTについて質問や困ったことがあればお気軽に初心者部屋へお越しください。
Crypto流星街 ディスコードサーバー
Crypto流星街コミュニティ紹介note