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12星座もしもシリーズ28(恐ろしい子!?)

ここは、ヌタヤ書店のレジ前。

射手「あれ?蠍ちゃん?」
蠍「あら!射手君もヌタヤ来てたんだ!」

それぞれ会計が終わった二人。
蠍「さっき、アンギュラー国のガイド本、買ってたよね?旅行?」
射手「いや、春休み利用の留学研修に応募しようかと」

ヌタヤ書店には、あちこちに椅子が設置されていて、自由に座って本を読んでも良いシステムになっている。

射手「お!あそこの席空いてる!ちょい、座ろう!」
蠍「おっけ~」

蠍「射手君、留学に興味あったんだ?」
射手「ん~~~、獅子に言われてさ、続ける事で知る事もある、ってな事!で、ちょっとだけ考えた(笑)」

蠍「ふふ(笑)」
射手「え?なに笑ってんの?」

蠍「なんかね、あの時占ったまんまだな、って」
射手「蠍ちゃんに占って貰って良かった、と思ってる。おかげで獅子に思っている事吐けたし。だから留学っていう選択肢も出来たし、占いってすごいな!って、思った。」

購入した本が入った袋を開ける射手。
射手「じゃ~~ん!占星術を勉強しようかと思ってさ!で、研修先のアンギュラー国って、昔少しだけ住んでいた国なんだ。この国って占星術研究がかなり発展してるから、行ってみたいと思った!」

占いに来ていた時とは違って、何かキラキラした感じがしている射手。
蠍『占いも役には立ったんだろうけど、最後には友情のおかげ?なのかな?』

射手「でさ、蠍ちゃんも一緒に行かない?1か月じゃ極められないかもしれないけど、滅多にない経験じゃないか?」
蠍「う~~ん、行ってみたいけれど、親が良いっていうかな・・・」

射手「蠍ちゃん、この留学研修って学校選抜で選ばれるから、お金かからんし親の同意いらないんだよ!?」
蠍『え?マジで?それってありだわ~!』「お~!選抜チャレンジする!」

そのあと、寮へと戻るバスの中でも盛り上がった射手と蠍だった。

蠍が入浴を終えて食堂に行こうとした時、LUINに通知が。

魚〈ご飯終わったら、蠍ちゃんの部屋に行っていい?〉
蠍〈おっけー!〉

いつになくウキウキ気分な蠍。
でもご飯の時でもいいだろうに、どうして私の部屋で話したいんだろ?と疑問に思った蠍だった。

食事時も蠍と離れてさっさと食べている魚。
その向かい側には何故か牡羊がいて、なにやら魚に話しかけている。
魚の隣には蟹がいて、めっちゃニコニコモードで向かい側に座っている獅子に話しかけている。

なんだか変?と思っていたら、向いの席に射手が座った。
射手「蠍ちゃん、蟹ちゃんって獅子の事好きだよね?」
蠍「さすがに、分かっちゃった?(笑)」
射手「まぁ、あれだけ露骨だと分からないほうが変?」
蠍「だよね(笑) でもさ、蟹ちゃん、バレンタインに告白したとは思うんだけど、どうも進展していない?感じするんだよね。」
射手「ん~~、獅子、バレンタインから、なんかそわそわしてんだよな。誰かから告られたかも、って思うんだけど。」
蠍「獅子君ってモテたんだ!全然知らなかった(笑)『関心もないです!』」

辺りを見回して、何かを確認した射手。
こそこそモードで蠍に話しかける。

射手「あいつ、女子から貰ったチョコは、蟹ちゃんと生徒会以外は一個だけなんだ。」
蠍「おぉ~~!その人が獅子君の気になる人?」
射手「かもしれない・・・・」

蠍「それって誰なのか射手君知ってるの?」
射手「双子情報だから、50%で聞いて貰える?」
蠍「了解っす!」
って、軽い感じで言ってはみたものの、ちょいドキドキな蠍。

射手「食堂のおばちゃん!」
蠍「あははははーーーー。いやいやいやいや・・・・。」
と、笑ってはみたものの0%ではないのかも??
おばちゃん!恐ろしい子!

え?食堂のおばちゃんって、モブじゃなかったんすか?!
てか、んなのマジで聞くなよ、射手!
で、魚ちゃんの運命はいかに??

ぐずぐずしてると、スキー旅行で全員死んじゃうかも?だぞ~~~(笑)

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