12星座もしもシリーズ18（天秤悪転生編5）

悪となり、水瓶を改造した天秤。
（夢の中で・・・ですが）
せっかく出来た手下だったが、既にファイアー戦隊に倒されていた？！

天秤「・・・・・」
後手でカーテンを閉める天秤。
天秤「俺は何も見ていない！あれは、俺の手下じゃない！！俺は無関係だ！！！」
何度か深呼吸をする天秤。

天秤「そうだ！改造人間を作るためには人体構造を知らなくちゃ！だ。
医療行為には医師免許も必要だし・・・・。

よし！決めた！！俺は今から医学部目指す！！」

さっそく、教科書を開いて勉強を始める天秤。
悪への道のりは、遠かった・・。

天秤「で、うちの大学に医学部ってあるんだっけ？てか、無かったらちゃっちゃと作れよ！！」

え？えええ？？？
天秤、私に命令ですか？？？
まぁ、私、この世界では万能なんですが・・・。
そんな私に命令します？？

ふふふっーー！！甘いな！天秤！！貴様ごときが考える事を、この私が考えていないハズがないではないか！！
医学部よか、もっとすごいもの作っちゃうよ～～ん！！
聞いて驚け！！

・・・・。
でも、今は内緒！

か、考えてないわけじゃないからね！！

水瓶「いたい～～～！」
獅子「それだけ痛いってのは、かなり体が歪んでるって事だ」
少々あきれ顔で、水瓶の脚を回す獅子だった。

今から30分ほど前。
水瓶の部屋のドアが大きく開かれた。
双子「おーーい、迎えにきたよ～～！」
水瓶「すぅーぴぃーーー」

双子「おいお～い、また床で寝てるのかよｗお前のベッドって使われてない度、高杉！！」
水瓶の頬をぺちぺち叩きながら、ぼやく双子。

水瓶「う～～！まだ寝かせて～～～・・・」
双子「だ～～め！」

そのまま水瓶が着ているトレーナーの首を掴み、引きずる双子。
そこに、牡羊もやって来た。
牡羊「やっぱ、水瓶、まだ起きてなかったんだ！」
双子と一緒にトレーナーをひっぱり始める。

水瓶「お、起きるからやめてー！この服伸びたら、普段着1枚しかなくなるーー！！」
双子、牡羊「服くらい買えよｗ」

やっと水瓶も着替えて、3人で寮前のグランドに到着。
先に来ていた獅子と射手は、既に柔軟運動を始めていた。

牡羊「水瓶、お前きっちり柔軟運動しなきゃ、だぞ？」
水瓶「それって、どうやるの？」
牡羊「俺がやるから、マネしてやってみ？」

牡羊が柔軟運動を始め、それを見ながら体を動かし始める、双子と水瓶。
前屈するも膝くらいまでしか、手が降りない水瓶。

射手「水瓶ーー。お前体硬すぎ(笑)」
獅子「てか、そもそも姿勢が悪すぎだｗ」

獅子「水瓶、一旦、柔軟運動止め！皆は、走りに行っていいよ。」
牡羊、双子、射手「らじゃ～～！」

水瓶「ぜぇはぁ・・・」
ただの柔軟運動なのに、既に息が切れている水瓶。
それを、少々あきれ顔で見ている獅子。

獅子「水瓶、まずはまっすぐ立ってみろ」
水瓶「へ？」
なんのこっちゃ、と思う水瓶だったが、ちょっと獅子が怖い雰囲気を醸し出していたので、黙って立ってみる。

水瓶の両肩を後ろに引っ張る獅子。
水瓶「い、いたい・・・」
獅子「意外と真っ直ぐ立つって、難しいんだよ」

獅子があれこれ指導して、なんとかまっすぐ立つ事は出来たのだが・・・。
獅子「そもそもに、体歪みすぎ。まぁ、こっちのベンチにうつ伏せになれよ。」
水瓶『こ、怖い！！！何されるの？俺・・・。に、逃げたい！てか、双子！！助けて！』

水瓶の思いも虚しく、双子はいつになく真剣な顔で走っていた。

獅子「少々痛いかもしれないけど、ガマンしろよ？」
と言いながら、水瓶の体を両手で押し始めた。

水瓶「！！！いっ！」
確かにぐいぐい押されて痛いが、なんとかガマン出来るかなくらいで、ほっと安心する水瓶。

獅子「そろそろ体もほぐれて来たみたいだから、本格的に行くぞ！」
水瓶「え？？ほ、本格的ってなに？？」

水瓶をごろんと仰向けにして、腰と左ひざに手を当てる獅子。
水瓶『こわいこわいこわい！！！』
思わず、両手で顔を覆う水瓶。

獅子は水瓶の脚をゆっくり右に傾けて行く・・・。
水瓶「痛い～～～～～～～～～！！！！！やめてぇ～～～！いっそ殺してくれぇ！！！！」

水瓶の悲痛な叫びに驚いて、双子達が走ってやって来た。
双子「水瓶～どしたん？そんな悲痛な声出して？」
射手「獅子がやってくれてる整体のせいだね」
牡羊「あれ、初めてやられた時は俺もかなり痛かった(笑)」

双子「そっか！今度俺もやってもらいた～～い！」
水瓶「うぅぅ・・・。双子～ぉ、たすけてぇ・・・」
獅子「この軟弱者！！少し辛抱しろ！」
水瓶「軟弱でいいですーーー！明日から俺をカイと呼んで～～！」

獅子「無駄口叩くくらいの余裕はあるわけだ！！」
そこからは、獅子の本気が爆裂！
水瓶の絶叫が、寮前グランドに響き渡った・・・。

南無・・・。
そっと両手を合わせる、双子、牡羊、射手の三名であった・・・。

ち～～ん・・・。

おまけ！

土日祝日は学園もお休み。
寮のおばちゃんもお休みです。
なので、寮生は調理場を自由に使えるわけです。

普段よりも遅めの朝食をとり、片付けを終えほっと一息、お茶を入れてくつろぐ面々。

双子と牡羊が寮のおばちゃんに勧められた朝ドラ週間まとめ版を、無理やり見せられている、
獅子、射手、天秤、水瓶。

双子「いや～、この主人公の旦那なる人が、めっちゃ笑えるの！！！」
牡羊「うんうん！！！俺、爆笑しすぎて腹痛くなったわーー！！」

どうやらヒロインは最初に出会った時、この相手に「宇宙人」というあだ名をつけていたらしい。

なんだかんだで、無事ヒロインと結婚した宇宙人だったが・・・・。

仕事も家事も何もかもがポンコツ！！
ダメダメ旦那に、せめて配達でも・・と思い、ヒロインが用意した自転車。

が、自転車にも満足に乗れない宇宙人・・・。

水瓶「こんなにポンコツな奴っているの？？誇張しすぎてない？？？」

そんな水瓶の発言に、一斉に水瓶を見る5人だった。
「お前だろ！これって！！」

後日、この宇宙人を演じていた俳優さんが水瓶座、という事を知る水瓶だった・・・。