12星座もしもシリーズ8(ファイアー戦隊編8)
*前回までのあらすじ
コスモ学園の熱血3人組は、学園の平和を守るため「ファイアー戦隊」として活動すべく「ヒーロー研究会」を発足した。
「オカルト研究会」に部室を奪われそうな状態に陥ったファイアー戦隊の前に、更なる敵、生徒会長の山羊が現れた。
山羊から明かされる意外な事実。
そこに、生徒会役員の乙女と牡牛が現れる。
いきなり乙女が山羊の両手を持ってバンザイさせた。
そのスキに牡牛が山羊の脇をこちょこちょと!
山羊「きゃーーーーー!!!や、や、やめ・・・・やめて~~~!!ひぃぃぃい!」
乙女「山羊会長、蟹さん達の研究会、承認してください!」
牡牛「承認してもらえるまで、くすぐりますよ~!ほらほら!!」
山羊は顔を真っ赤にして、すっかり泣き顔状態ながらににらみ顔という、微妙な顔つきに・・・。
その様子を部室内の5人は目を丸くして見守っていた。
山羊「はぁはぁ・・・・くぅ、屈辱だけど・・・・み、認めるわよ・・。認めればいいんでしょ?だからやめて~~!!」
乙女、牡牛手を放して、グーサイン!
その場にへたり込む山羊。
かなり、疲弊しているようだ。
乙女、牡牛「会長、こんな事してごめんなさい」深々と山羊に頭を下げる二人。
蟹「乙女さん!牡牛さん!ありがとう~~~!!」
猛ダッシュして乙女と牡牛の側に近寄ってきて、二人の手をぶんぶんと振って何度も頭を下げる蟹であった。
獅子「な、なんか知らないうちにどうなったんだ???」
射手「どうやら、俺らってオカルトヒーロー研究会の部員になったらしい??」
牡羊「なぁなぁ、俺の戦闘ユニフォーム、どうよ?」
どうやら、牡羊だけはこの事態を見もせず、水瓶の作ったアプリにひたすら夢中になっていたらしい。
蟹「ヒーロー研究会の皆、だますような事してごめんね!!」
ファイアー戦隊を見て、蟹がひたすら頭を下げて謝っている。
牡羊「なんか知らないけど、俺らこの部室使っていいってこと?」
大きくうなずく蟹!
蠍「ちょっと驚かせて、すぐに種明かししようと思ってたのだけれど、どういうわけか変な方向に・・・。」
魚「私達の研究会も3人しか居なかったから、人集めなきゃだったしね~。」
獅子「そ、そっか!かなり驚いたけれど、これからよろしく!」
女子がいきなり同じ研究会に入って来たので、ちょっとカッコつけ気味な獅子であった。
射手「人が多いと楽しいよな!俺、射手よろしくなっ」
いきなり、蠍と魚の手をとる射手。
熱いのか爽やかなのか、さりげな~くそんな事をやってのけてしまう射手であった。
牡羊「え、なになに?自己紹介?俺、ヒーロー研究会の部長の牡羊~!よろしくー!」
いきなり、牡羊の前にはだかる蟹!
蟹「違います!ここはオカルトヒーロー研究会で、部長は獅子君よ!」
牡羊、獅子「え?そんな話聞いてないよ?」
蟹「もう、獅子君が部長で承認されちゃったわよ?」
牡羊、ちょっとショック!というか、かなりショックな顔をしている。
射手「ま、まぁ牡羊はオカルトヒーロー研究会のヒーロー班の班長って事で」
牡羊「そっかー!ヒーロー班のトップは俺なんだ!やった~!」
めっちゃ、立ち直りの早い牡羊であった。
どうやらファイアー戦隊の危機は回避されたようだ。
射手「昨日の敵は今日の友、ってことかな?」
獅子「なにはともあれ、女子も入ったし♪」
牡羊「アプリも出来たし、思いっきり部活楽しめるね!」
明るいというか暑苦しいのだけれど、お気楽3人組。
切り替えの早さも抜群なので、こんな急変も気にしない。
ま、唯一獅子だけは、ちょっと気にしてたりして。
獅子『俺、部長なのは嬉しいけれど、女子と俺ら、上手くやって行けるのかなぁ。嫌な予感しかしないんだけど・・・。』
蠍「ねぇねぇ、蟹ちゃん、いつになったら告白するの?」
魚「私も知りた~い!」
蟹「な、何?なんのこと???」
オカルト班の女子達も、別な方向で盛り上がってきている様子。
果たしてこの研究会、上手く行くのか?
ファイアー戦隊の危機は去ったのだけれどね。
てか、もともと危機じゃなかった?
学園はもともと平和だった(笑)