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12星座もしもシリーズ4(ファイアー戦隊編4)


天秤「相変わらず訳の分からない部屋だな・・・」
水瓶「適当に座ってくれ」

その部屋は薄暗くどこに何があるのか、全く不明の不気味な雰囲気を醸し出していた。
壁には所狭しとアニメのポスターやら、特撮物の資料っぽい物、その隙間を埋めるかのように方程式?やら化学記号??のメモらしい紙。
本棚にはここの持ち主の脳内を表したかのような雑多としか言いようのない本で溢れていた。
雑多に見えるその部屋だったがどこかしら整然としている、という印象が否めない、そんな不思議な部屋だった。

双子「なになに?この本、めっちゃ面白そーー!」
水瓶「その本は中身全部記憶してるから、持って行っていいぞ」


双子「ひゅ~!さっすが水瓶!ならありがたく頂いて行くわ~。読んだ後、anazonで売っても良い?」
水瓶「売れるなら」

なんとな~~く、自分の座る所と双子の場所も作っている天秤。
天秤「ちょっとは休め、水瓶。お前の好きな抹茶アイス持ってきたぞ。」
水瓶「ん、抹茶アイスは良い。冷たくなくなったら食べる」
双子「俺には何?」
天秤「双子にはカリカリ君バターチキンカレー味、買ってきた。」
双子「やったーー!さっすが、天秤。俺の好み分かってる~!」

しばし無言でアイスを食べる三人。

水瓶「っ!!」
どうやらアイスクリーム頭痛になったっぽい。
水瓶「なんでアイスは冷たいんだ??」
双子「そこ、考えるところ?」
天秤「ただの抹茶を飲めば良いだけなのに、水瓶はバカなのか天才なのか分からん。てか、俺的にはバカだが・・・」
水瓶「俺もそう思う・・・」
無心でアイスを食べる三人。

双子「バカさ加減なら、俺が一番だからさ~。二人なんか全然頭いいぞ?」
天秤「双子、本心見られたくなくてちゃらけてるだけだろ?」
水瓶「二人とも、すごいよな・・・。」

双子「なになに!また水瓶ってば落ち込んでるっぽ?」
天秤「まぁ、落ちるところまで落ちれば良し。」
水瓶「・・・」
無言でアイスを食べるための、ひらぺったいスプーンを見ていた水瓶が突然叫んだ。
と、同時にPCに向かい、なにやらひたすらに打ち込み始めた!

水瓶「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
双子「来ちゃったね」
天秤「ああ」

アイスを食べながら、水瓶の後ろ姿を見守りつつ、周囲にあった漫画本を読む双子と天秤であった。


ファイアー戦隊、どうなった????
あれれ~~~????

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