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長野旅行日記vol.2

こんにちは、ユースケです。今回は、前回に引き続き長野に3泊4日で旅行してきたことをお話ししたいと思います。

3日目


3日目はまず清春芸術村に行きました。

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谷口吉生や安藤忠雄など、数々の建築家によって建てられた建築物が集積した夢のような空間。中央にはパリにあるアーティストのための創作の場「ラ・リーシュ」が雄大な形をともなって輝いている。

写真は安藤忠雄の光の美術館である。その名の通り自然光だけで室内は照らされ、その移り変わりを見ながら時を感じることができる。冷たく整然とした空間に暖かい光が差し込む様子は、ある種のパラドックスを感じる。


次に中村キース・ヘリング美術館に行きました。

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私は今まで展示品として、好きな作家さんはいなかった。美術館に建築を見にいくことは度々あったが、その中で展覧会をみて感動することはなかった。

私は初めて自分が好きな作家に出会った気がした。この作品は31歳という若さでなくなったキース・ヘリングの作品を主に晩年の作品を中心に展示している。キースは亡くなる5年前にエイズと診断され、そこから亡くなるまでの間生と死をつよく意識しながら生きたという。
作品を見てみると、登場人物は人が中心とし、たまにワニのような怪物がでてくる。人は人のかたちをしておらず、頭がくっついたり、足が誰かの頭になっていたりする。

キースの作品を見ていると、想像力にかき立てられた。

もしかしてキースはこういったことが言いたかったのではないか。

そう感じさせるような作品ばかりで全く飽きなかった。また、特別難しい技法や絵の構成をしている訳ではなく、それがまた絵に対する親近感のようなものを抱かせた。

今後も積極的にグッズや作品のレプリカを買いたいなと思う。

https://nakamurakeithharingcollection.com


4日目

4日目はまず石の教会に行きました。

実際に結婚披露宴が毎日のように行われる人気スポット。100年後に完成することを目指したこの建築は鉄筋コンクリート構造でできており、それを覆い隠すように軽井沢で採れた石が無限に積みあがって有機的な形を生み出している。

礼拝堂は一歩入ると、何時間でもいられるような感覚に陥った。目の前に並ぶベンチはそれぞれ微妙に違う形をしており、自分で好きなところを選んで座ると五感を石の教会が支配した。

前方に広がる大きな窓の奥では木々の揺らぎが唯一自分に時が進んでいることを教えてくれる。天井に設けられた帯のようなガラスからは自然光が降り注ぎ、雲に覆われると全く違った空間を醸し出してくれる。左の石の壁からは常時水の流れる音が聞こえ、植物が生え、いずれは石壁が苔に覆い尽くされる日が来るだろう。そしてその時石の教会は完成するのだろう。

そうして五感を支配されながら何分間もこの空間に身を委ねることができたのは、貴重な経験だったと旅行が終わり、都市に帰ってきてから深く感じる。


最後に軽井沢絵本の森美術館に行きました。



すみません。展示品に魅入ってしまい、よく建築を見た訳ではないので、省略させていただきます。気になる人は見に行ってみてください。全体的に庭園がアイストップを作り出していて、現実とは少し違った世界に入り込んだ感覚があり楽しかったです。


というわけで、3泊4日の長野旅行で訪れた建築物に関する感想が終わりました。
正直に言いますと、こうやって建築巡りをメインとした旅行が3回生以来ということもあって、非常に有意義で自分の価値観が多少なりとも変化したことを実感しました。そしてどのように変化したかを明確にしたい思いで、このようにnoteを書かせた次第でございます。
北陸に建築巡りをしてから約3年が経ち、自分の中で大事にしたいことや単純な知識が増えたことで
「この建築はここが面白い!」
と自信をもって言えるようになったことはとても誇りに思います。当然それが設計意図とはまるで的外れなことでも構わないと思います。大事なことは建築物を見ることで自分の感受性を揺さぶることが可能になったという事実だと自分は思います。

あとがきがかなり長くなってしまいましたが、これで終わりにしたいと思います。
また、どこかに行った時はこんな感じで自分のために、誰かのために書きたいと思います。

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