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はじめてのハーフマラソン〜東北風土マラソン〜

マラソンなんてしんどいだけだろ!

と、つい去年まで思っていた私が、
なぜかハーフマラソンを走ることになった。

なんでもやってみるをモットーに生きていた私でも、
しぶとく渋っていたマラソン。

しかし、一度走ってみると、
なんとなくしんどくても走り続けるランナーたちの気持ちがわかった。

ということで、今回は東北風土マラソンのハーフに挑戦してきました!

■東北風土マラソンとは?

宮城県の長沼フートピア公園で開催される東北風土マラソン。
長沼という湖の周りをハーフなら1周、フルなら2周走ります。

ただ、このマラソンは走るだけではない、というのが面白いところ。

この東北風土マラソンはフランスの「メドックマラソン」の日本版として出来たのですが、メドックマラソンとは、仮装をしてワインを飲みながら走るという、なんとも珍しいマラソン大会なんですね。

つまり東北風土マラソンでも同様に、仮装をして食べながら走るのです

こちらが今回のマップ。
エイドステーション各所に並ぶのは水と食べ物。

風土=フード

英名もTohoku Food Marathonなので、東北の美味しいものを集めたという意味で、音でも意味でもうまく掛け合わされているなぁと思います。

もとは震災復興の想いから始まったこの大会も今回で3回目。
毎年人気が上々、参加者は約3,800人だそう!

ちなみに、日本はお酒に厳しいので「飲みながら」は許可が出なかったようです。でもご安心を。走り終わったら日本酒のきき酒チケットが無料でもらえちゃいます!

■長沼ってどんな場所?

長沼フートピア公園は、都心部のマラソンではあまりない広い空間。
なんとキャンプもできてしまう!マラソン当日もテントがいくらか見えました。

周りを見渡してみると、チューリップが咲いていたり風車があったり、どこかしらオランダのような風景。

ながーーーい滑り台もありました。滑りたかった…笑

景色もいいので散歩するだけでも気持ちよさそう!
お子さん連れでものびのび遊べそうです。

もちろん、マラソンコースも自然に溢れています。

左手に湖、右手に草木。

空気も綺麗し、癒される景色。
こんなところで走れたら気持ちよさそうだなぁ…!

これが私が応募してみた一番の動機です。

写真で見ただけでもそう思えたので、
初めてでしたが走ってみようという気になれました。

■走る前に!女性ランナー必見、会場で日焼け対策!

さぁスタートだ!というその前に。
決して忘れてはいけないのが、そう。日焼け対策。

特に女性にとって、紫外線は大敵ですよね。
そしてもちろん男性も、翌日肌が痛くならないためにも予防したいところ。

遠くから旅行がてら来た人だと、「あ、日焼け止め忘れた」という人もいるはず…

しかし!
そんな悩みを解決してくれるブースがありました!

それが、化粧品で有名なオルビスのブースです!
オルビスはこの大会の協賛会社のひとつなんですね。

ここでは、「絶対に落ちない眉講座」や「焼けないUV対策講座」を受けることができます。
講座を受けた後はもちろん、実際に試すことも可。
マラソンあるあるなのが、あごの下や耳の裏の塗り忘れ、だそうな。

実際、ここでやった日焼け対策で、私は全く日焼けしませんでした!
ありがとう、オルビス。

更に走った後のアフターケアもこちらでできちゃいます。いたれりつくせり。
これで安心して走ることができます!

ちなみにフルの場合4〜5時間は走っているので、途中で重ね塗りした方がいいそうですよ。

■いざ出走!

AM9:00。
フルの出場者たちがスタートを切りました。

ハーフはAM9:20開始で、ゼッケンのアルファベットによって多少5〜10分ほど時間差でのスタートとなります。

私は「Mブロック」だったので、AM9:25発。

「え、出発時間違うのに大丈夫なの??」

って思いますよね。それを解決するのがコチラ!

じゃーん。
このタグを靴紐に通しておけば、スタートとゴールの時間を記録してくれるんです。ITのチカラはすごい。

いよいよ出走!

この人数で走るので最初は中々走りにくいですが、次第にバラバラとしていきます。

コースはこちら。マラソン大会って基本的に制限時間があるのですが、この大会はハーフ3時間、フル6時間。

フルの場合、それぞれの地点で「◯時までに通りすぎないといけない」っていう関門があるのですが、ハーフの場合は3時間で走り切る、ただそれだけでOKです。

■これが醍醐味?マラソンの楽しさはコレ!

スタートを切って数時間走り続けるわけですが、ただ走る、それだけだとしんどいものです。
でも、ランナーの楽しみはここにあったのか!と分かりました。

★景色を楽しむ

このマラソンは景色が美しい!
特に都会にいつもいる人だと、中々触れられない自然。
そんな中で、気持ち良い風を受けながら風と共に走る。

逆に都会のマラソンでも、いつも車ばかりの道がランナー専用になっていたり、高速道路を走れたり、普通では味わえない経験も出来てしまうようです。

いつも見知った街が違って見えるのも面白そう!

★たくさんの人と一緒に走る

一人で走っていると気が滅入ってしまうかもしれませんが、
ここには大勢の仲間がいるんです!

こんなに大人数で走ることもなかったので、なんだか新鮮。
なんでこんなに多くの人が、わざわざ自らしんどい思いをしようとしてるんだろうと思うと、不思議ですよね。

お祭好きならグループで参加しても楽しそう!

★走り切る達成感

道のりは長いけれども、その分ゴール時の達成感は大きいもの。
ついつい笑顔になってしまう。

スタート前に「え、私こんなに走れるの…?」と不安に思っていた分、
「走り切れた!」という感動が強いのです。

マラソンは努力がタイムに表れやすいとよく言われますが、
だからこそ、自信がつきます。
「頑張ればこんなに出来るんだ!」という自信は、
他のことにも良い影響を及ぼしてくれるんじゃないかなと思います。

★記録を伸ばす

「マラソンは努力がタイムに表れやすい」と言いましたが、
特に走り始めは本当に驚くほど伸びます!

私は2016年になってから走り始め、月2回というかなり遅いペースで練習していましたが、それでもキロあたり20秒ほどは縮まりました。

こういうマラソン大会だと、ゴール直後に記録を出してくれるので、それがなんとも嬉しいもの。

このタイムを目当てに走っている人も多いのでは?

★応援してくれる人たちの温かさ

そしてこれが一押し。

沿道の人たちの声援が一番の栄養ドリンク!
地元のお婆さんやお爺さん、お姉さんに子供まで、わざわざ椅子を出してきて外で応援してくれるのです。

「がんばってー!」
「あとすこしだよー!」
「もう少しでエイドステーションがあるよー!」

そんな温かい人たちが声を掛けてくれると、もー頑張っちゃいます。
しかもハイタッチ付き!
(ここでテンション上げすぎてその後ぜぇぜぇ言ってるのは内緒)

さらに、今回は仮装アリなので子供受けもいい。

私は簡単にミ◯ーちゃんの耳カチューシャを付けていただけですが、
それでも子どもたちは、「あーミ◯ーちゃんだー!がんばってー!」って言ってくれるのです。

仮装っておトク!

他にもドレスを着て走っていた人なんかは、「きれー!」「かわいいー!」と言ってもらっていました。
う、うらやましい!

こうやって並べてみると、マラソン好きの気持ちがなんとなく分かってきます。単純に走るというスポーツ的な要素以外にも、他人とのコミュニケーション、自分とのコミュニケーションにもいい時間なんだなぁと思いました。

■ちょっと変わったマラソンの楽しみ方

先ほど述べた以外にも、ちょっと変わった楽しみ方を見つけました。
それが、パートナーと走るということです。

マラソン中、2人で並んで走っている人たちを何組か見ました。
アラビアンの衣装で合わせている人や、面白いTシャツで合わせている人。
男同士だけど花嫁・花婿の格好をしている人たちもいました。(もちろん普通の服装の人もいました)

二人で写真を撮り合い、二人で励まし合いながら、二人で一緒にゴールする。一人だとちょっと、という人はこういう参加の仕方も面白いかも!

その中でも素敵だなぁと思ったのは、instagramで見つけた投稿。

ゼッケンに『祝 結婚11周年』って書いてたので
たくさんの人におめでとう〜!!って
声かけてもらって。

昨年に続き、今年も2人同タイムでゴール

うわぁ〜すてき!!

こういう絆の深め方もあるのですね!

■東北風土マラソンのオススメポイント!

ということで、マラソンって案外楽しいんだよと紹介したところで。

東北風土マラソンのオススメポイントをいくらかご紹介します。

★制限時間がゆるい

このマラソン大会の制限時間は、フルで6時間、ハーフで3時間。
他の大会と比べると比較的緩めで、初心者でも気軽に参加できそう!

★抽選式ではなく、先着順

人気の大会は、応募しても落選することがしばしば。
でもこの大会は先着順なので大丈夫!しかも、比較的埋まるのに時間がかかるので、応募開始から数週間は遅れても大丈夫です。

★スタートの曲があの有名な…

この大会の良いところは、スタート時の曲が素晴らしいんです!
走ると言えば、RUNNERですよね!
なんと、歌手のサンプラザ中野さんの生歌を聞きながらのスタート。

こ…これは…!テンションあがる!!

しかも、ハーフを走り終えたころにも歌っていました!

どんどん人が集まってきて、まるで学生時代の体育会のノリ。
なかなかこんな一致団結感は味わえない…!

ということで、初めてのハーフマラソン、東北風土マラソンへの参加体験をお届けしました!
あれだけマラソンを毛嫌いしていたのが驚きのいま。
ランナー同士の絆を作ると、なんとも楽しいものです。

しんどいだけがマラソンじゃない。

自分のペースで、楽しみながら。
そんなマラソンもいいんじゃないかしら?

ぜひみなさんも走ってみてくださいね。


おまけ

マラソンが終わった後、電車に乗りながら気づいたこと。

なんだかお尻が痛い

このチクっと刺すような痛み、もしかして虫にでも噛まれたのかと思っていました。会場の草むらに座ったりしていたので、その時にでも入っちゃったのかと…。

しかし、ホテルに帰って知った真実。

なんと下着擦れでした!
綺麗にラインにそって2本のミミズ腫れのようなものが出来ていたのです。

走っていると下着も擦れるんですね…。
みなさんもご注意を…!


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