LiVE is Smile Always〜364+JOKER〜
※数年前に書いたもので、レポというよりかは、見どころ紹介的な内容になっています
▼『~364+JOKER~』から伝わる前向きなメッセージ
『~364+JOKER~』の魅力と言えば、コールで作り上げるライブの一体感、かっこよくPOPに妖艶に七変化する圧倒的な歌声、指先まで意識されたパフォーマンス力など沢山ありますが、LiSAがライブを通して伝えようとした、彼女の人生観に基づくポジティブなメッセージ性が特に見所だと感じました。
公演中に流れるトランプテーマの物語で、周りとの差に不安を抱き、自分の役割は何かと悩む主人公に対し、「生まれてきたことには意味がある」「あなたの物語の一歩を踏み出そう」という言葉がかけられます。
それらは、LiSAがよく口にする「今日もいい日だっ」にも通じる前向きな言葉です。
初の武道館での挫折を始めに、辛く苦しいことがあっても、最高な未来があると走り続けてきたLiSA。
彼女の努力は誰よりもファンが知っていて、そんな彼女がライブを介して、どんなことがあっても今日を最高に楽しめるあなたならきっと大丈夫と、背中を押してくれている。
LiSAには私たちがいて、私たちにはLiSAがいる。
ここにくれば、どんなに嫌なことも忘れられるぐらいに夢中になれる。何者にだってなれる。
そう、明日への勇気を与えてくれるのが、LiSAのライブ(デート)であり、『364+JOKER~』の最大の魅力です。
▼紅蓮華の始まり
そうした彼女の人生観が色濃く表現された『~364+JOKER~』にて、『紅蓮華』が初披露されたのもとても感慨深いです。
『鬼滅の刃』の世界観や炭治郎に寄り添いながらも、LiSAとしての苦悩や葛藤を昇華させた覚悟の曲であり、彼女の名を日本中に轟かせた運命の曲。
まさしくこの瞬間から『紅蓮華』の伝説は始まり、今思えばLiSAのMC通り、「令和で最高に咲かせた」のです。
いいロックの日に刻んだロックヒロインの伝説の始まりを、多くの人に見ていただきたいです。
▼圧倒的表現力で成し遂げるエロの暴力
個人的には、『LOSER』~『DOCTOR』にかけての草野華余子提供曲による妖艶アダルティーターンも外せません。
赤い着物を纏い、獣のような鋭い視線でギターをかき鳴らした『LOSER』。
以前、『LiTTLE DEViL PARADEアリーナツアー』にてギター演奏を披露したときよりも磨きがかかっていて、とにかく立ち姿がとてもかっこよく、痺れます。
そして続く、『the end of my world』のラスト。BA.ゆーこーの肩を乱暴気味に掴んで寄せては、両手で顔を覆う。じっと見つめながら、まるでキスをするかのようにLiSAの顔が重なる。
ギリギリを最高に攻めた演出と瞬間をシルエットで伝える照明。
あまりの良さに頭がこの時点でクラクラしてしまうのですが、それは次の『DOCTOR』によってすぐ更新しました。
LiSAのエロ道を開花させたといっても過言ではない元祖の曲に用意された、亀甲縛りの骸骨。
視覚的にも刺激的なソレは、2015年12月の『~メガスピーカー~』公演においても、『DOCTOR』の演出に使用されたもので、当時も骸骨との濃厚な絡みにフロアは騒然とし、もはや伝説となっていました。
その、骸骨視点から映し出されるLiSAの姿は、実に妖艶でアダルティ。注がれる熱っぽい視線がまるで自分に向けられているかのように感じられ、胸がぎゅんとなります。
最後も、荒々しい吐息のような音が支配する中、骸骨と向き合ったLiSAが潤んだような目で見つめ、そして乱暴にキスを貪るかのように、骸骨(というか固定されたカメラ)に噛みつく。
一連の流れが、もうとにかく心臓に悪い。本当に心臓に悪かったです。まさしく、LiSAによるエロの暴力。それを体現できてしまう、LiSAのパフォーマンス力には脱帽です。
▼『~NEVER ENDiNG GLORY~』との繋がり
余談にはなるのですが、この『DOCTOR』の次に歌われる『Blue Moon』も華余子提供曲なため、実は四曲連続での披露となります。
しかし、『Blue Moon』は他三曲と比べ、セトリに組み込まれる理由は異なるように思えます。
と、いうのは、『Blue Moon』は『~NEVER ENDiNG GLORY~』のMOONを想い、イメージされた楽曲なので、まさしく横浜アリーナ公演で行う意味のある曲だからです。
白いドレスに身を包み、ファンが照らす青いペンライトの海にたたずむ姿。
神秘的だけれども、ちょっぴり切ない。エモーショナルな瞬間にも目が離せません。
『Blue Moon』に限らず、前回の横浜アリーナ公演である『~NEVER ENDiNG GLORY~』とは、物語のアニメーションにもリンクしている部分もあるため、ぜひとも『364+JOKER』と合わせて見ていただきたいです。
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お気づきの方もいるかもしれませんが、↑に出演するにあたって出した書類審査用に書いた文章でした◎
もう数年経っているし、せっかくそれぶりの横アリがあるので、引っ張り出してきました〜なつかしい〜いまだに私はこの音源聞いてません(笑)