見出し画像

【 VARMILO FK2(不屈)】共同開発の創意工夫が盛りだくさん!…なんだけど…

※2024.10.21.
FW3.1.2 により、入力抜けが修正されたようですが・・・
→ 【 VARMILO FK2 】レバーレスコントローラーについて


※2024.10.25.
FW3.2.1 により、応答速度調整可能になったんですが・・・

→ 【 VARMILO FK2 】FWアップデート v3.2.1と設定の紹介

※ FW v3.2.1 更新により評価を訂正しました。


あくまで初心者向けの内容となります。

不具合、FWに関する内容は別記事にて触れております。





新作レバーレスコントローラー 【 VARMILO FK2 】を購入しました!

・・・(´・ω・) コレデ4台目ジャン


「ふもっふのおみせ」と「VARMILO」が共同開発したレバーレスアーケードコントローラーで、専用WEBアプリからラピッドトリガー機能を調整できるデバイスとなります。

ラピッドトリガー機能付きのキーボードをレバーレスコントローラーに実装しました!

っていう欲望を詰め込んだデバイスです。

価格は「ブラック:¥16,980」、「くじら,桜:¥17,980」と比較的リーズナブルな価格設定となっております。

ただし、Windowsのみ対応となりますので、CS機には別途コンバーターが必要となる点には注意してください。






■本体サイズとスペックをざっくり

・サイズ(幅×奥行き×高さはボタン含む):329.23 x 224.22 x 26.80 mm
・重量:1404.2g
・本体、ボタンキャップ素材:ABS
・ボタンサイズ:21mm
・キースイッチ:Cherry MXI Multipoint
・押下圧:初動40g、終点50g
・総ストローク:1.5mm
・アクチュエーションポイント:0.1mm単位で調整可能
・リセットポイント:0.1mm単位で調整可能

ショップページより引用

全体のサイズ感として、

FK2 > Razer KITSUNE > HautePAD R16

の順になり、2機種よりも一回り大きいサイズ。
これでも薄型レバーレスの内に入りますが、その中では厚みがある方です。



・本体の厚さ・

それぞれボタンは含まず、底面の滑り止めは含みます。
FK2:約25mm
Razer KITSUNE:約15.6mm
HautePAD R16:約10.2mm

厚みも増しており1.5倍以上となっているため、ここは個人差で違和感があるかもしれませんが、レバーアケコンやPUNKWORKSHOPを使っているユーザーはこれでも薄く感じるので気にならないと思います。


個人的にはしっかり両手が収まり、傾斜になっている部分に左手の掌底が当たるのでちょうどいいです。

そして底面には全体を覆うほどの滑り止めが貼り付けられており、全く微動だにしない安定感。



・本体重量・

FK2:約1400g
Razer KITSUNE:約800g
HautePad R16:約780g

比較すると約2倍。

しかし、この【 重量感+滑り止め 】の相乗効果により、
膝置き、机上どちらでも安定した操作が可能です。

ボタンキャップは独自のサイズのため、汎用品への交換はできませんが指の滑りなども特に不満はないため問題ありません。





■Cherry MXI Multipoint

ステムは青、銀のどちらかが使用されているようですが相違はなくメーカー側の仕様とのこと。


【 ラピッドトリガー機能 】搭載のキースイッチになります。

デフォルト設定では接点が 0.3mm のラピッドトリガーになっていました。

この機能の変更など調整を行うには専用WEBアプリケーションでのみ対応可能となります。

ちなみに、このキースイッチ自体の総ストローク量は4mmですが、
ボタンキャップが底突きするまでの距離を短くしてショートストローク化している仕組みですね。

ラピッドトリガーによる接点の調節が可能となるため、物理的なショートストローク化が実現できているようです。
やっぱりラピッドトリガーって凄いです。





■静音性◎

① 天板を外した状態
② トップの吸音材を外した状態
③ 吸音材を全部外した状態

※ボタン基盤にも静音シートを貼り付けておりました。
④ 天板裏
ボタン押さえる部分にも静音シートが貼り付けておりました。

・中身が空洞にならないように吸音材で隙間埋め
・ボタンキャップが底打ちする部分に静音シートを貼り付けで静音化
・ボタンキャップは天板で押さえるような設計で抜け防止
・天板裏にも静音シートを貼り付けてボタンキャップが当たる時の衝撃音を吸収
・ボタン穴には4方向に小さい突起があり、ボタンのブレを少なくするようにしてあります

Razer KITSUNE の場合はキースイッチ内部の静音化を施しているため、押したときの静音性は抜群ですが、わずかにボディに全体に響いているような印象でした。

このFK2は中身に吸音材を敷き詰めた堅牢なボディ
ボタン自体もパチンパチン鳴るわけではないので非常に静音性が高いです。


これはキーボードの静音化と同じような手法なので、
やはり共同開発しただけ創意工夫が盛り込まれています。


ボタン音の比較は別途公開しておりますので、参考程度にご視聴ください。






■実際にプレイして感じたこと

拝借させていただいた友人と5時間ほど対戦してみました。
お互いにレバーレスやアケコンを入れ替えたりして感じたことをつらつらと。


手の収まりが良い
◎ 大きさ+重さ+滑り止め=かなりの安定感
◎ あぐらの上でも置ける大きさ(個人差はあります)
1.5mmのショートストローク
○ ボタン入力のON,OFF位置を個別で設定できる
○ 静音性はキーボード感のある音
○ 小径ボタンになれていれば違和感なし
ボタンのストロークにムラがある・・・?
△ ラピトリは慣れないと入力が機敏になる
入力抜けが起こる


といった感じでしょうか。

今までのレバーレスもショートストローク化してきたユーザーとしてはかなり扱いやすいレバーレスに感じます。





■良し悪し、違和感

◎ 静音性が高くキーボードみたいなコトコト音
◎ ラピッドトリガー (専用WEBアプリ
◎ ボタンごとに個別で設定可能 (専用WEBアプリ
◎ キーマッピングが簡単 (専用WEBアプリ
◎ 増設ボタン搭載
◎ 小径ボタンで手の小さい人でも押しやすい

△ ボディが少し重い(安定感を重視した結果)
△ 厚みがある(それでも薄い方)
△ キースイッチ、ボタンキャップのカスタムは難しい
△ 1.5mmのショートストロークの押し心地は個人差で好みが分かれる
ボタンストロークが少し重い
△ PC必須のWEBアプリ設定(ラピトリ、マッピング等)
△ Windowsのみ対応
△ PS5非対応の中ではそこそこ高い

入力抜けが起こる(2024.10.21 FWアップデートにより改善)

✕ 入力抜けしなくなったけどラピトリの性能が低下する
✕ 入力抜けを対策すると応答速度の問題で3F入力がほぼできない

専用WEBアプリによる設定は慣れが必要
  └ マウスやキーボードのカスタムアプリに慣れている人はわかりやすいと思いますが、初めて触れる人にはわかりにくい。簡素的な画面。


※ ボタンの縁周りを押したときの押下圧、ストロークが重くなるようなムラっ気・・・個体差によるもの・・・?

ボタン穴にブレを抑制するための小さい突起が2x4方向にあります。

その突起とボタンキャップのクリアランスが狭すぎるために擦れてしまっているように感じました。
ブレが少なくなっているのは確実ですが、斜め気味に押したときの擦れているようなぎこちなさが出てしまいます。

咄嗟にボタンの縁周りを押した時に感じました。

「ボタンが押せてない・・・ボタンが戻らない・・・」
なんてことはありませんが、

削ってクリアランスをもう少し確保した方がいい気がします・・・。

使用時間が長くなるにつれて擦れている箇所がお互いに摩耗したりホコリや汚れなどが溜まってくるので、違和感を感じたら天板を開けて掃除するほうがいいでしょうね。


Razer KITSUNE、HautePad R16 と比較しても、ボタンストロークに少しぎこちなさがあるように感じることがあります。

毎回ではないのですが、比較した2機種がスムーズでストレスフリーな押し込みに対して、このFK2は少し重たい印象です。




■個人的な総合評価

※ 2024.10.25. FW v3.2.1 更新後

2万円以下では高い完成度・・・だと思っていました

FK2は静音性も高く、ボタンも増設済み。
ボタンサイズは小径サイズで手の小さい人でも扱いやすく、ラピッドトリガー機能も搭載。

天板やボタンキャップ、キースイッチのカスタマイズ幅はありませんが、
ショートストローク化、ラピッドトリガー機能の搭載など

『 一通りカスタマイズされているコンプリートモデル 』


みたいな機種なので、


・・・と言いたいですが、現状での性能面には若干の不満があります。


せっかくのラピッドトリガーの性能が100%引き出せておりません。

現在このデバイスのラピッドトリガーはシステムの応答速度設定を上げることにより、ラピッドトリガーの性能も相対的に引き出しているようです。

しかし、格闘ゲームは60fpsにしか対応していないため、過剰に応答速度を上げてもゲーム側との乖離でフレーム落ちしてしまい、

1F入力した際に時折、入力抜けを起こしてしまう
1F入力が2Fになってしまう時がある
ピアノ押しでの3F入力が4F入力になってしまう

などという欠点があります・・・。

詳細は別記事にて投稿しているので、ご参照ください。





■ まとめ


現状では「 2万円近い値段 」に対して性能面が少し惜しく感じます。

あくまで「 現状 」というのは、
今後のFWアップデートにより改善する可能性があるということです。


本体の大きさ、安定感、ビルドクオリティが高いだけに、中身が少し残念なのが非常に惜しく思えます。

応答速度、ラピトリの改良がされれば2万円以下で一番オススメできるデバイスに化けるんですけどね、う~ん・・・。


FK2の公式商品ページには

としか表記されておりませんので、実際に応答速度がどれくらい可変しているのかはわかりません。

本体のサイズ感や手の収まり具合など自分に合っている部分もあるんですが、ラピトリと入力速度の改善点で使い続けるかはなんとも・・・。


ボタンの押し心地に関しては HautePad R16 の方が好感触でLofreeGhost軸などに換装でき、以前紹介したショートストローク化もできます。

HautePad R16 の方が¥5,000~¥6,000ほど安いので、
2万円でコンバーターも用意する場合にもHautePadが選びやすいです。

FK2を買った友人は特に違和感なく使っていて快適にプレイできているようです。


・ピアノ押ししない
・1F入力、最速入力にこだわらない

というユーザーや初心者への選択肢として視野に入れてもいいですが、
スト6でMR1800以上のユーザーには性能面を鑑みると今は控えた方が良いと思います・・・。

 「 こだわりのあるユーザーには物足りなさがある。」

くらいの参考にしていただければと思います。



それでは良い格ゲーライフを。ノシ

いいなと思ったら応援しよう!