【 Razer KITSUNE 】発売から1年、いまだに中古でも高いレバーレスは完成度も高い
友人が Varmiloのレバーレスコントローラー FK2(不屈)を予約し、
待ちきれずにRazer KITSUNEを買ってから約3ヶ月、待望の FK2 が届いたそうです。
友人は「FK2の方がボタンも小さくて追加ボタンもあるし使いやすい!」
ということで、KITSUNEが不要になったらしく、「 買うよ? 」ってことで格安で譲ってもらいました。
ちなみにFK2を買いたい気持ちはありますが、必死に衝動買いを抑えております。
(´・ω・) デモコレデ3台目ジャン・・・
ってなわけで、(お高いことでも)有名なRazer KITSUNEを手に入れましたので、いろいろ触ってみました。
本体サイズとかは発売からこれまでにいろいろなユーザーが情報を出しているため省きますのでご了承ください。
今回は個人的に気になった部分をメインで記述していきます。
■外観
広い天板。
手の大きい人でも収まりの良いサイズです。
底面には全体に滑り止めが貼り付けてあるので、膝置き、机置きどちらでも安定した操作ができます。
増設ボタンはなく、PS5対応なのでタッチパッドが付いています。
PCで使う場合にはタッチパッドにキー割り当てしないとカーソル移動にしかならないため、そのままでは機能しませんので注意してください。
割り当てるならファンクションボタンなどが良いかと。
■ボタンサイズ
KITSUNEのボタンサイズは他の標準な30Φボタンと同様の大きさですが、
ジャンプボタンはさらに一回り大きく特殊なサイズのため、汎用性に欠けています。
手元にある他のレバーレスと比べてみました。
小ボタン、ジャンプボタンどちらもステム部分は十字の溝なので他のボタンキャップをはめることが可能ですが標準のボタンキャップよりも高さが出てしまいかなり違和感がありましたので推奨しませんし、ボタンキャップ底面が天板に底突きしてかなりパチンパチン煩いです。
■ボタン裏の形状は専用設計
ボタンキャップ裏の形状が専用設計となっており、
プレイ中に脱落することがないように爪で引っ掛かる形状になっていました。
アケコンボタンと同じような仕組みで引っ掛かることによりボタンキャップの脱落がなくなります。非常に有用な設計ですね。
■キースイッチはKeychron規格
一言で表すなら【 静音赤軸 】です。
静音性は非常に高く、「 コトコト 」系です。
Qanba Gravity KS のような押し感に似ている気がしました。
キースイッチの形状やシリコンラバー素材の静音パーツも使っている点も似ているので近い押し感なのかな?という印象です。
ただし、Qanba Gravity KS はタクタイル感がありますが、このRazerキースイッチはリニアタイプです。
押下圧に関してはRazer公式サイトにも記載されておりませんでしたが、
Keychron製の赤軸が40gですので、おそらく同程度だと思います。
やっぱり方向キー側はもう少し軽い方がいいなぁ・・・。
■キースイッチの中身が気になるので分解
これまで幾度となくキースイッチを分解してきた経験から気になってしまったので即バラしました。
左から
トップハウジング、ステム、シリコンラバー(静音)パーツ、ボトムハウジング、
スプリングです。
通常のKeychron製キースイッチにはシリコンラバー素材のパーツは入っていないため、おそらくRazerオリジナルでしょう。
この静音パーツと、ボタンキャップ裏が天板に底突きしないことが静音化への大きな影響を与えていると思います。
試しに他のKeychron軸も分解しましたが、トップハウジング裏の形状が異なるため、静音パーツだけを流用することはできませんでした。ちょっと残念です。
■キースイッチの汎用性
規格が同じ Keychron製ロープロ光学軸であれば交換可能です。
Keychron製 バナナ軸(黄軸)で試しましたが、問題なく使用できました。
・押下圧を下げるスプリング交換は可能?
KailhChocV2軸用に購入し以前紹介したALPS社製スプリングだとスプリング長と巻き数が多くて使えません。
静音パーツを抜けば使えないこともありませんが、スプリング長が長すぎて物理的なショートストロークになります。
これはこれでいいのですが、押し心地が悪くスプリングもヘタりそうです・・・。
KailhChocV1、V2軸のスプリングはそのまま使えば問題なく使用可能でしたので、Kailh ロープロファイルスイッチのスプリングを流用しましょう。
RedPro軸(35g)だとあまり変化がなかったので PINK軸(20g)がオススメです。
■高級機の性能面も申し分なし
◎ 静音性が高い
◎ ボタンの押し心地が良い
◎ 天板の奥行が長くて手の収まりが良い
◎ キーキャップが抜けない
◎ 底面全体の滑り止めで、膝置き、机置きどっちも安定
△ ボタンの増設が実質不可能
△ ボタンの間隔が少し広いため、手の小さい人には不向き・・・?
△ キースイッチのカスタマイズ、改造が難しい
△ 天板のカスタマイズ性が乏しい
└ 自分で印刷して貼り付ける
✕ 本体が高価なのにボタンキャップ、キースイッチの個別販売がないため、壊れたら代えがきかない。ジャンクで見つけて部品取りが最安なのか・・・?
中古相場はずっと3万円前後を維持しているので、中古でも安いとは言えない値段・・・。
■天板のスキンは日本未販売・・・
Razer公式サイトにて日本ストアでは別売りスキンが販売されていません。
現在、海外国内のみ配送に限りラインナップがあります・・・。
個性を出したい人には絶対に売れるはずなんでしょうけど、どうして日本では販売しないのでしょうか・・・。
■個人的評価
製品としてのクオリティは非常に高く、価格を差し置けばほぼ100点なんですよね。
PS5にも対応しておりオンライン、オフライン問わず大会にも問題なく参加できます。
静音性も高くて押し心地も非常に良いです。がしかし、
『 価格が・・・高い・・・ 』
2台目や3台目として買うユーザーにとっても手が出しにくく、増設ボタンなんていらないよっ!ってユーザーでなければいけません。
PS5対応で必要最低限のボタン数かつ、品質が非常に高い。
ハイスタンダードモデルとなっています。
正直、「レバーレスを買いたい!」って人に勧めても買いにくい価格ですし、特に初めてレバーレスを買う人には出費が大きすぎるため、HautePad、FK2など1~2万円以下でレバーレスデビューしたほうが良いかなと・・・。
お金に余裕がある人、中古で2万円以下で見つけた時には買ってもいいかなと思いました。
また、ボタンキャップが割れたりキースイッチが壊れた時に純正品を購入できないので、保証期間外で壊れたら新品を買い直すか中古を買ったり部品取りしなければいけません点も注意が必要です。
それでは良い格ゲーライフを。ノシ