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42nd SPARTATHLON完走

スパルタスロン2024完走しました。
想定外のトラブルもあり、一時はリタイヤや関門が頭をよぎりました。
これほど苦しいレースは初めての経験でした。
前半に補給ができず、60kmでの脱水症状と痙攣から、残り180km以上耐えるだけのレースになってしまいました。

それでも応援してくれた人を想うと、どうしてもリタイヤできませんでした。制限時間までたとえ歩き倒してでも辞めない。自分でレースを終わりにはしないと誓い、進み続けた結果、何とかゴールまでたどり着きました。
夜中は疲労と眠気で、蛇行しながら走行していました。笑

順位やタイムには到底満足できていません。悔しさが残ります。
ただ、これまでの過程、目指した選択には納得しています。これでよかったんだと今は思えています。

ゴールのレオニダス像を前に何を思うか、自分でも興味がありました。
涙もろい自分としては、感極まって泣いてしまうのだろうと思っていましたが、実際には驚くほど清々しく、とてつもない爽快感とともに笑顔でゴールできました。
スタートラインに立つまでには、何度も諦めかけたレース、力不足で情けなく感じたレース、達成感に溢れたレース、死力を尽くしたレースなど様々ありました。
そのどれとも違い、沸き立つ感動と同時にどこか静かな心持ちでその時を迎えました。
何に例えられるだろうかと考えていましたが、いい例えが見つかりません。強いて言うならば、超大作の本を読み終えた時のようでした。
物語の中では、ドキドキするシーンや泣けるシーン、面白いシーンなど様々に感情が揺れ動きます。それも最後の結びになれば、なんとも言えない読了の快感と終わってしまう少しの寂しさに変わります。読み終えた余韻に浸りながら、パタッと本を閉じるあの感覚…
今回のスパルタスロンは私にとっては、1つの物語の結びのようでした。

この左足は次へのスタートライン。

さて、次はどんな物語にしようかと考えています。

レースは思い通りになりませんでしたが、思い描いた生き方をできている自分を、まずは労わりたいと思います。

応援・支援いただいた皆様への感謝は尽きません。
これから必ず返していきます。
今後、レースの振り返りや、個人的な取り組みの振り返りもしたいと思います。来年初参加を目指す方々の参考になれば、このnoteにも意味があるのかなと思います。


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