第30回星の郷八ヶ岳 野辺山高原ウルトラマラソン(レース編①)
当日スケジュール
1:45 起床
2:20 宿出発
3:10頃 会場着(ギリギリ会場近くの駐車場に入れた)
4:00 軽めw-up
4:55 スタート
朝?なのか?いや夜中…草木も眠る丑三つ時に、普段は通らないであろう数の車が野辺山へ向かう。一本道に連なる車の列は、皆同じ目的地を目指している。
それぞれ目的や目標は違えど、今日同じ空間を共有する人たちである時点で仲良くなれそうだ。
ウルトラマラソンでw-upが必要かどうかは人によって意見が異なるかもしれない。最初の数キロがアップという人もいるが、個人的には軽くでもw-upは確実にやった方がいいと思っている。
フルだから必要でウルトラに不要ってことはないと思っている。
筋温を少し上げ、心拍も少し刺激を入れる。関節可動域、接地の確認…いつも通り。いつもやっていることをやらない理由はない。
序盤 誤算、強気
スタート直後、皆さんめちゃくちゃ速い!!
え?こんなに速いの?昨年の優勝タイムから見て、このペースは明らかに速いんじゃないか?と思ったが、自分が知らないだけで、コースを熟知した猛者たちのペース配分なのかもしれない。
とりあえず、少し予定より早めでも余裕を持ちながらついていこうと決め、第二集団に。
第二集団でも4分10/kmくらいのペース。いや、9時間切りどころか、自己ベストより速いペース…
いきなり不安のスタートだったが、この挑戦を楽しむしかない!
野辺山名物の砂利道も淡々と走り、徐々に順位を上げた。
自分は全給水所止まって補給したが、前の方のランナーさんはあまり立ち止まらず、ボトルに入れた水分を走りながらとられていた。
エイドのたびに差ができ、追いついてまた離され…どれだけ自分のレースにロスがあったかを思い知った。
東の横綱と呼ばれる大きな大会で前半だけでも上位で走れるなんて光栄だと、意気揚々、この時はまだ強気で呑気に走っていた。
中盤 研鑽、根気
30kmまではかなり余裕があった。上りもそこまできつくなく、「あれ?意外と走れるぞ?この感じだと楽に75kmくらいまでいけるなー」という呑気さ。
42km通過は3時間15分くらいか?
うーん、速い…ベスト出そう。
その考えは下りであっという間に砕かれる…
下りがなんせキツイ。皆さん下りが速い速い!
上りで先行した方々に、ごぼう抜きならぬ「ごぼう抜かれ」をされた。
走り方なのか、姿勢なのか、腰に激しい衝撃が加わり、大腿部の筋肉がみるみる破壊されていくのを感じた。
そのから細かなアップダウンあっての65km。これはきつい。(今さら)
そうか、東の横綱は、激坂で歩くイメージばかりが先行するが、その本質は激下り。そして激下りからの細かなアップダウンで何もかも持っていかれるという仕組みだ。
野辺山を制するものはウルトラを制す
とはよく聞くが、「下りを制するものが野辺山を制する」が自分にはしっくりくる。
馬越峠まで保たない。ただ、ここで止まり始めたら地獄が待っている。
進むしかない。気合だ気合。
我慢比べが始まった。