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アライグマの毛皮なめし③アルミ鞣し


前回は毛皮を洗って脱脂しました。
今回、ついに毛皮をなめしていきます。

なめしの方法は、次のnoteを参考にアルミなめしにしました。

また、細かい配合については東京都立皮革技術センターのサイトに掲載されている『かわとはきもの』No.167(2014.3)の「近世ヨーロッパの皮革 3.製品皮」を参考にしました。

鞣し液は「NahrungまたはGare」と称
され、明礬と食塩、卵黄、小麦粉の混合物
である。その混合割合は裸皮(脱毛皮)や
水、製品革の性状によって異なる。子山羊
皮の場合、一般的には裸皮重量に対し、水
40〜60%、明礬8〜10%、食塩2%、卵黄
6〜10%、小麦粉18〜25%である。(中略)鞣し液の調製はまず懸濁させた小麦粉液に、前もって熱湯で溶解、50°Cに冷やした明礬と食塩の溶液を加え、さらに熱湯で溶かした卵黄を加える。
鞣しは35°Cで2~6時間あるいは翌朝まで槽中で皮をひっくり返したり、裸足で踏んだりする。

https://www.hikaku.metro.tokyo.lg.jp/Portals/0/images/shisho/shien/public/167_2.pdf

皮の重さを量ると、750 gでした。そのためそれぞれの重さを

  1. 水・・・・・・・・・・400 g

  2. ミョウバン・・・・・・ 75 g

  3. 食塩・・・・・・・・・15 g

  4. 卵黄・・・・・・・・・75 g

  5. 小麦粉・・・・・・・・180 g

としました。300 mlの冷水に小麦粉を溶かし、100 mlの熱湯に食塩とミョウバンを溶かして卵黄を加え、全てをジップロックに入れてよく混ぜます。

全部入るボウルがなかったのでジップロックで混ぜた


これを皮の肉面に塗りたくり、ビニール袋に入れました。35℃に保温する装置はないので、1週間冷暗所に放置して様子を見ることにします。

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