俺屍＃6 主将！……引退なんて早すぎます！前編

2025年1月1日 23:59

あけましておめでとうございます！
本年も、剣道部一族を
よろしくお願いいたします🎍

～前回の剣道部戦史～

【1018年11月】
文責：剣道部足立
メンバー：🌻主将、🌸マネ（さん）、🎸足立、👗井上、📚宇賀神、✨江口

①訓練成果
うが：水の素質を中心に強化

②江口、入部。幻灯撮影。
えぐは棒だらが好物
幻灯を撮るときは漬物石！と言うといいらしい
前は猿のおしりだった
……もっといいかけ声があるのでは

③鳥居千万宮出陣、宇賀神初陣
出撃隊：主将、足立、井上、うが
初めての出陣先

黄色の鳥居から別の階層へ移動でき、
階層が変わるごとに鬼も強くなる。
「火車」「お焔」「地鳴り」「防人」の巻物と、
「兜割り」を新たに入手。
千の界にて燃え髪大将・狐の嫁入りたちとの
戦闘に苦戦。
指輪の力を発動させ、源太コーチの手を借りる。

【1018年12月】
文責：剣道部井上
メンバー：いつめん

①訓練成果
えぐちゃん成長中！えらい✨体力ついたっぽい

②双翼院（雪降ってた～！寒すぎる🥶）
出撃隊：ちゃんマネパイセン、あだっちゃん、
いのーえ、うが

覚えたての風車と地鳴り
みんなやりたがってた🌀🍃🪨
太鼓持ちの戦勝点神過ぎる
併せでなんとか倒しまくった🥁

字の筆致が力強いあだっちゃんと、
絵文字多用の上サマ！
’18年入部の剣道部2期生、みんな書きぶりに
個性がでてそうでいいね
これには主将もにっこり😌

1019年1月

🌻
(…………暗い。温かい。……心地いい。
俺は...…天国に行けたのか)

🌇大照天夕子
「勇者の血を継ぐ子よ
……あなたの名は」

🌻
(ああ、この方はきっと......観音様だ。
名前？……あ……わからない。けど……
これだけは、はっきり”覚えてる”。)
｢……俺、は……主将。剣道部の主将、だ｣

🌇大照天夕子
「……しかと聞き届けました。
剣道部の血を継ぐ子、主将よ
目覚めなさい。あなたに大切な話があります――」

……

🌻
「――！！！ハ……ハァッ……
あ……今……夢、……？ここは？」

🌸
「ッあ……」

🌻
「……君は……」

🌸マネ
「！は、はじめまして……えと……主将……？」

🌻主将
「……！ああ……ああ、そうか……
……はじめまして、マネ。
それと……ようこそ、剣道部へ」

主将とマネがたったふたりで
荒れ放題の京の都にやってきた春から
月日は巡り、
部員が一気に増えて6人体制になりました

俺屍の討伐隊は4人までですが、
現代ならば先鋒、次鋒、中堅、副将、大将
（＋マネージャー）枠がそろっているので
大手を振って団体戦に出られる！
……と、そのくらい戦力が充実し、
いいスタートダッシュをきることが
叶った一年でした

🌸マネ
「あけましておめでとうございます主将！
みんなで考えたんですが、
今年は朱点童子討伐隊の公式選考試合にでて
実力を試してみないかって……どうですか！」

そしてまた新たな一年の幕開けです！
1019年はどんな年になるんでしょうね～

🌸マネ
「……主将？」

🌻主将
（……そろそろ潮時か）

初代当主は寿命が1年6ヶ月なのが固定なので
わかっちゃいたけど、
とうとう主将の健康度が下がり始めました

🌻主将
「あ……ああ、あけましておめでとう！」
（引退が近いこと、
みんなにはまだ黙っておくか……）

🌸マネ
「もーお正月だからってこんな時間まで寝て！
主将が来ないとおせちを
食べはじめられないんですから
みんな待ってますよ！」

🌻主将
「寝正月くらいいいだろ！
……選考試合か。そう……だな。
一年の計はなんとかっていうことだし、
8月に向けて計画を立てるか！
はは、新年から考えることばかりで頭が痛い……
特にここ最近は本当に額のあたりが痛くて……ん」

ぬるり。

🌻主将
「んん？」

🌸マネ
「選考試合の話は広間でしましょ！早く早く！
お部屋失礼しま……え！？
しゅしょ……怪我してるんですか！？
おでこからちっ……血が！！！」

ブシャーーーーーーーー！！！！！！！！！！

🌸マネ
「だれかーーーーーーッ！」

事件性のある悲鳴に
後輩たちがどやどやと駆けつけます

👗井上（敏速2位）
「ちょっと！ちゃんマネパイセンに何して……
血ィーーーーッ！」

🎸足立（敏速3位）
「うわッ主将！？誰にやられたんですか！！」

📚宇賀神（敏速4位）
「鬼の仕業ですか、
どんな鬼だったか詳細に教えてください」

✨江口（敏速6位）
「……ハァッハァ……みんな早……
救急箱持ってきました！」

🌼イツ花
「ぎゃー！！血まみれのオバケェ！！
顔色も真っ白ですっかり紅白になってますよ！」

🌻主将
「これっぽっちもめでたくないわー！！！」

……そんなわけで今回と次回は、
自らの引退時期を悟った主将の
最後の二ヶ月を見届ける回となっています

書きたいことが多すぎて
前後編に分ける形になってしまったのですが、
どうかお付き合いいただければと思います

滋養強壮キャロットと思うと
なんだかおいしそう🥕
漢方だからそういうんじゃないだろうけど

97まで回復しました
絶妙に本調子じゃない数値がリアル

✨江口
「先輩、主将のアレって……」

🌸マネ
「引退が近いってことだと思う。
でもこんなに早いなんて……」

🎸足立
（主将がいなくなったら、
なんて考えたこともなかった……）

📚宇賀神
（これが、朱点の呪いなのか）

🌻主将
｢今月の出撃隊は俺、マネ、井上、江口で行く
出撃先は九重楼。目標はやたの黒蝿様の解放だ｣

👗井上
｢え、主将健康度下がったのに
出陣して本当に大丈夫なの？｣

🌻主将
｢まだ江口の初陣を見届けられてないだろ。な？｣

✨江口
｢......！｣

試しにちゃんマネを隊長に
しようかとも思ったんですが、
イツ花ちゃんに𠮟られちゃいました

双翼院出陣

目標は、やたノ黒蝿様の解放です
上サマが羽黒のお小夜様と
勧誘してお迎えした子なので、
解放するには「木枯らし天狗」
という鬼を倒せばいけるはず
……と妖怪博士の宇賀神が言ってました

イツ花ちゃんも「敵になめられる」って言ってたし、
鬼にもそれなりに知性があるかんじよね

前きたとき（＃4）のトラウマがあるから
ドキドキしてたけど、
あのだるまは不在だったので
七天門もなんなくスルー
ここから先は未踏破の九重楼内部です

🌸マネ
「建物の中、まるで迷路みたい！」

🌻主将
「鬼の姿が見えにくくて先手が取れないな……」

👗井上
「うげ！鬼の大将、
なんかむさいやつになったんだけど！
無理無理無理！！（与ダメ210）（撃破）」

いや～このときの女子ズの頼もしかったこと！
ちゃんマネが前列を薙ぎ払い、
上サマが高火力で青ムキムキ大将を倒すのが
鉄板になってました。
ポニテ男子組もこの勢いに乗って頑張って！！

迷いながらもなんとか三階まで辿り着きましたが
時間をかけすぎていつの間にか火が残り2個に！
いそげいそげいそげ天狗天狗天狗！

👗井上
（あ今、目……あった？）

その後はそのまま3階で戦勝点稼ぎしてました
座敷ワラシがいっぱいいて邪魔なんだよなあ

主将とえぐちゃんが同時に成長！これは嬉しい
技水と火以外の心がすさまじく伸びてくれました
けど主将……体の成長が！！！！！！
これが最後の成長だろうけど……
すんごいよ上がり幅

初代主将の実力だと三階まで！
これからの世代がもっと上の階まで
いってくれることに託しましょう

次回の出陣からは
階段のショートカットも可能になりますし、
前より1歩確実に前進できました

帰ろうか。あだっちゃんと宇賀神が待ってるね

ただいまイツ花ちゃん！
最後に主将の背中をえぐちゃんに
みせることができたし、
神様も解放できたので上々なんじゃないかな

1019年1月・帰還後

『――音に聞く武人たちの多くが
今年も果てたという大江山。

その景色を知ることはもう俺に叶わないが、
改めて何をしたためるべきか思い浮かばず
いまだここに広がっている白紙は、
どこまでも続くまっさらな雪景色のようだ――』

🌻主将
「……出撃記録とは勝手が違って難しいな。
慣れないことはするもんじゃないか」

🌸マネ
「主将、それ……
部誌に何か書いてるんですか？」

🌻主将
「いや、大したものじゃない。
それより大事な話が……
マネには先に伝えておこうと思って」

🌸マネ
「……！次の主将を誰にするか、ですね」

🌻主将
「交神相手選びとは訳が違うしなァ
……余計なもんまで背負わせそうで、
情けないことだが俺には選べなかったんだ。
だからもう、次期主将決めは
あいつら自身に任せることにしようと思う。
あの4人が納得して決めたことならそれで……
あっ！」

🌸マネ
「？」

🌻主将
「ハァ……おい、聞こえてんだろ！
そういうことだから決めとけよ、お前ら！」

🌸マネ
「え？……あー！！
いつの間に盗み聞きしてたの！？」

🎸👗📚✨あいうえ
（（（（ばれてた……！！！））））

🌻主将
「全く……そういうわけで来月の九重楼討伐は
そこの”壁の耳”達に行ってもらう。
ま、その間ひと月たっぷり使って
悩んでもらうさ」

🌸マネ
「ふふ、あたしも大賛成です！」