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俺屍#4 主将!だるまおやじ事変です!

今更ですが、毎回タイトルは
イツ花ちゃんにコールしてもらっている、
という謎設定があります。


~先月の剣道部戦史~
1018年9月 
文責:剣道部 主将

①訓練成果
足立:基礎体力がおおむね向上。術の覚えは今後に期待。
井上:足立同様基礎体力が全体的に向上。精神面も成長。

②宇賀神、入部。性格はややひょうきん。幻灯撮影。

③マネ、新入部員勧誘活動。
→部内会議を経て鹿島中竜様の尽力を賜ることに決定。


タイトルが「剣道部戦史」ですし、
先月の振り返りを部誌っぽくしてみました。
主将は朴訥とした生真面目な文章を書いてそう。

1018年10月


お米もお芋も美味しい季節です!
みんな育ち盛りなので
おいしいものいっぱい食べてほしいね🥢

部員の戦力も整って、
何はともあれ機は熟したということで!
久しぶりにいっちょ出陣しちゃいますか!

討伐オーダーはマネ、足立、井上!
もちろん、ちゃんマネが隊長です!


4月に出陣したときは
主将について回るばかりだったけど、
今月は初陣の後輩ふたりを連れて
いいとこみせるチャンスだね。

薙刀士が剣士ふたりを率いてるの、
なかなか見ることのない組み合わせながら
かっこよくキまってます✨
しびれるねェ ちゃんマネ!

初陣のふたりは後衛に
でも攻撃力はもうちゃんマネを
追い越してるんだね
4月以来だから
実に半年ぶりの出陣

🌻主将
「足立には俺の木の葉二ツ、井上には小鉄を……っと、どこやったかな……」

🌼イツ花
「なんだか張り切っちゃってますねえ。」
👗井上
「そんなにあれこれ心配しなくてもネ……」

🌻主将
「よし。みんな聞いてくれ。回復薬は多めに持たせたつもりだが、いざとなったら引波の御守を使って即時退却するように。薬や符は替えが利くから惜しまず使うこと。……マネ、足立、井上。無事で帰ってこいよ。」

「「「応!」」」

📚宇賀神
「戦った鬼たちの記録もつけてきてくださいね。」

🎸足立
「そんな余裕があればいいけどな。」

🌻主将
「あとはそうだな……ま、思う存分やってこい!」

🌸マネ
「はい!……いってきます!」


出陣先は九重楼。
帝がしょっちゅう討伐強化月間にしてるから
ちょっと気になってたんですよね。

はじめて行くところだけど
ちゃんマネ大丈夫かな?

薙刀士が隊長のこのスクショ、
剣道部一族では激レアなのだ

📚宇賀神
「……あの、主将。もう屋敷の中に入りませんか。風邪でも引かれたらたまりません。」

🌻主将
「あ、ああ……悪いが宇賀神、先に中に入って術の練習をはじめててくれないか。どうにも心配で……もうすこししたら俺もそうするから。」

📚宇賀神
「……はい。(足立と井上が術を全然覚えてないっぽいコト、主将に言ったらどうなるかわかったもんじゃないな。)」

久しぶりといえばこの人も。

こんちわ!

元気してた?
相変わらずの透明感だね。

会って早々、
なんかレクチャータイムが始まりました

ふむふむ
いわゆる経験値ですね
こういうこと言われて
真っ先にカチンときちゃうのは
心火の値が高めの上サマかも
👗井上「だ~れがヘボだって?」
🌸マネ「いーちゃんステイ!ステイ!!」
……レクチャー終了
👗井上「なにあいつ感じ悪っ!」
🎸足立「どうどう」

さあ初戦闘だ!
双翼院にはいなかった敵だ!
先手は取られちゃったけど
痛くもかゆくもないやい!
反撃反撃!やー!

鏡進言だ!
ちゃんマネ頼りにされてるよ~!
ダメージも100超えてたはず

女剣士の装備グラ
鎧武者感あってちょー好き
もちろん上サマの初陣装備は
細部までこだわってるはず

とどめの大将首は
井上に任せた!

進言のしかた一つとっても
足立と井上とで違いが見えてくるような

足立っちゃんは術できなくはないけど
やらないタイプとみた

難なく勝利!
初成長こんな感じ!

これ以降も、初陣ズを鍛えるために
臆せずどんどん進んじゃいます
ダッシュダッシュ🏔

3つそろって戦勝点二倍!
薬はなんぼあってもいいのだ

👗井上
「ひたすら山登りばっか……いつになったら九重楼まで辿り着けるの~!」

またしても!
とんとん拍子!!
また?!
今月すごいラッキーじゃん!
幸先良っ!

スロット以外の勘は特に冴えず
途中で何度も道に迷いましたが、
四年坂、五年坂、六年坂を越えて
あっという間に七天門の敵も一掃。

みんな強い!惚れ惚れするわ~!

👗井上
「ここまで来て……やっと入口って……」

七天門を開けた先には……
いた!だるまおやじの七転斎八起!!

某攻略サイトに「負けるほうが難しい」
と書かれるくらい弱いことでお馴染みの
中ボスが!!これは戦勝点チャンスだ!

🎸足立
(!空気が一気に変わった……)

🌸マネ
「気を付けて!ただの敵じゃないっ!!」

「フォッフォッフォーー!」

強制戦闘シーン突入!


……ここでプレイヤーは痛恨のミスに気がつきました。

主将いないから当主の指輪、使えないじゃん

引波の御守も使えないじゃん

そう。

負けるほうが難しいっていうのは
当主の指輪ありきの話、というのを
すっかり忘れていたんです。

🌸マネ
「あだっちゃん!引波の御守で全員撤退!!」

🎸足立
「……退路が塞がれて使えません!!攻撃します!」

一番攻撃力の高い足立の
通常攻撃でさえ
15しか通らない有様……

🎸足立
「くそっ!こいつ全然歯が立たねぇ!」

きっつい展開になってきた……
ここは足立っちゃんに武人の術を重ね掛けをして
なんとか乗り切るか……?

と思っていた矢先。

!?!?

あっあれっ上サマ!?
武人まだ習得できてなかったんだっけ?

てかあれれれれ泉源氏も???

しゃーないここはちゃんマネ隊長に武人を……

!!!!!!

隊長 武人 未修得 マ?

や      ば       い
え?負ける?
いや諦めちゃだめだ!
まだ何か勝ち筋があるはず!!
とにかく考えろ……考えろ……!

そうこうしてるうちに
井上と足立がダメージを……!
ここの進言に思わずうめき声
攻撃する余裕がなくて
回復や鏡で手一杯

攻撃系の術で使えるのは赤玉の術くらい……
ドラクエでいうメラしかまともに使えません。
これは本当の本当に……こんなところで
詰んでしまうのではないか?

足立っちゃんも上サマも宇賀神も
まだ来たばかりなのに、
来月マネの後輩も来るのに、
もしかしたら。

序盤でこんな状況に立たされたことは初めてで、
このときプレイヤーの視界は
真っ暗になってきていました。

👗井上
「たいちょー!!アレならもしかしたらあのだるまにも効くんじゃない!?」

🌸マネ
「併せ……!うん、やるしかないっっ!!!」

赤玉の術の併せ!!
ダメージは90くらい
これなら……!!
お互いじゃなくて
自分を大事にしなよお゛
あんたたち゛!!泣

道中でいっぱい拾った若葉の丸薬も
ここで底をつき、回復技を使えるのが
足立とマネだけになって戦局がより厳しくなってきました。

回復より先に併せで勝負に出るしかない……!
みんななんとかもってくれ……!!!

もう一回!
もう一回!!
前衛のマネがここで
攻撃を食らったらやばい……
回復して体勢を整えてから!
これで最後だっ!!
どうにかなってくれーーーーっ!!
やった……のか……?

うわああああああ
やったーーーー!!!
しっ死ぬかと思った……

足立っちゃんの心風の上がり
🎸「俺がしっかりしないと……」
のやつでしょこれ

長い長い戦いを終えて、
今月はそのまま帰還しました。
勝った……のか?勝った……
本当に勝ったんだ……


京の剣道部家の屋敷では
主将と宇賀神、イツ花ちゃんが
今か今かと帰りを待ちわびているところです。

🌻主将(バッ!!!!)

たぶん、帰ってきたみんなの姿を見て
主将も宇賀神も内心動揺したと思います。

赤玉の術を連発したから
みんなの装備はすすけてボロボロ。

人一倍身だしなみに気を使う上サマの足元は
山道を駆け回って泥まみれになっていたし、

剣道部ファミリーいち腕っぷしの強い
足立っちゃんはすっかり自信を無くしていたし、

後輩を危険にさらした不甲斐なさと
誰も頼れない心細さに押しつぶされそうだった
ちゃんマネはいっぱいにためた涙がこぼれないように必死でこらえています。

ただでさえ心配して見送った主将の気持ちは
このときもう胸が張り裂けそうだったんじゃないでしょうか。

でもきっとそれだけじゃなくって。
3人が何倍も強い剣士になったことを知り、
それを心から誇りに思う気持ちも、
同じだけ沸きあがったはずです。

🌸マネ
「……っしゅ……主将っ!ぐずっ……マネ隊、九重楼討伐にて、七転斎八起を……ひっく……打倒してただいま帰還しましたっ!!」

🌻主将
「……3人ともよくやった!!!!!おかえり!!!!!」

ずっと張りつめていた緊張の糸が
ほどけたみんなに、よく頑張ったねと
声をかけてねぎらうのが主将の役目であり、
当主の役目なのです。

イツ花ちゃん゛ん゛泣

七天斎八起打倒を達成した
ちゃんマネ隊を祝って、今夜は
大盤振る舞いですね。


1018年11月

ちゃんマネの後輩を
無事にお迎えすることができました。
イツ花ちゃんが作ってくれたごちそうも
一緒に食べたのかな?

先月の出撃隊には
本当に本当に、無事に
帰ってきてくれてありがとうと
思わずにはいられないですね。

あっさりモードとはいえ、
これからはもっと慎重にいこうと決心しました。

次回!
新たな部員の登場
&主将出陣回です!


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