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耳の水を抜くためにサンダードルフィンに乗りに行く

 平日に休みを取ってバイキングに出かけた日、ずっと右耳に水が詰まっていた。普段通り朝温シャワーを浴びたら、なぜかずっと右の耳の奥の水が抜けなかった。頑張ってけんけんぱを繰り返してもどうにもならないので、一旦出かけてみることにした。

 最近あまり着ていなかったワンピースを着て、平日昼に優雅にバイキングに行くというのはとても楽しい。しかし、めかしこんでいても、耳には水が詰まっている。
 鼻が詰まっていると味がわからなくなるけれど、耳が詰まっていても味はわかるのだろうか。けんけんを繰り返したり、電車の中でコントラバスの音を聴いて振動を起こしたりしても相変わらずで、水が詰まったまま店に到着。これは正しい味だろうかと内心不安なままバイキングを終えた。

 バイキングを終えて昼過ぎ。せっかくの休みなので、耳の水を抜くことを目的に新たな目的地に向かうことにした。

 「遠心力がかかったらいいのかもしれない」と思い立ち、都会の最恐ジェットコースターこと「サンダードルフィン」に乗りに行く。

 後楽園駅。東京ドームシティアトラクションズでは、入場料などは不要で各アトラクション単体でチケットを購入できる。スパラクーアと同じ高度から都会の上空をほぼ垂直に落ちるサンダードルフィン(1500円)は都心で絶叫マシンに乗りたくなった時には最適なのだ。(わたしが学生時代に乗った時の料金は1000円で、ビルに空いた丸い穴を通ったり、1回転したりした記憶があるが、値上がりしていたし、ビルの穴は無くなって1回転もしなかった、気のせいだったのかもしれない)

公式サイトより

 サンダードルフィンの怖さは立地にある。真横を見るとビル群、下は車の行き交う道路。命の危険がリアルすぎて怖さに拍車がかかる。週末の混雑具合は知らないが、平日は並ばずに乗ることができた。思い立ったら数分で上空に連れて行かれることなんてそうそうない。

 ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

 降りてきた後も、残念ながら水は詰まっていた。

 サンダードルフィンとセット券が割引で売られていた新作のアトラクションにも乗ってみる。

 暗闇の中を回りながら進む室内ライドは海外のディズニーランドから着想を得ている気がする。途中で逆走するのとかも、WDWのガーディアンズオブギャラクシーのアトラクションを思い出す。こじんまりとしているが、結構こだわりを感じて楽しかった。

 耳の水は相変わらず抜けていなかったが、家に帰る頃には無くなっていた。こんな有給も楽しいなあ。


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