もののけ姫@映画館 記録
この度、新型コロナウイルスに感謝しないといけないことができてしまいました。
と発言すると、たくさんの批判を受けると思います💦
実際に、私の仕事・業界も大きなダメージを負っています。
唯一副業として残っている、有料老人ホームの介護の仕事も負担は大きく増えています。家族の面会やレクリエーションがなくなったことで不穏になった高齢利用者の対応や、消毒の回数増加、職員がコロナウイルスを持ち込むかもしれないというプレッシャー等、身も心も今まで以上に削られます。
今回、コロナの影響でジブリの映画が上映されていること、ランキング上位にあることは知っていました。
千と千尋の神隠し・もののけ姫・風の谷のナウシカ…いずれも何度もテレビの金曜ロードショーやDVDで見ているので、興味こそあれど躊躇してました。ラピュタに関しては、シータの本名や呪文を覚えたりするレベルで妹とはまった時期も…。
いくら映画館がソーシャルディスタンスをとっていても、 また感染者が増加しているタイミングだしなぁ...と映画が始まる数時間前までグズグズと家にいました。
今回、
●旦那が出張中のため、夜が自由に動ける。
●家から自転車で30分圏内にイオンシネマがあるので、レイトショーでも終電を気にせず見に行ける。(実際に映画終了の5分後が大阪メトロの終電でした)
●1日引きこもっていたので、ちょっと外に出たい&平日の夜なので人も少ないかも!?
といった要素が絡み合った結果、もののけ姫を見に行くことを決意。
もののけ姫にしたのは、一番遅く上映していたからなのでたまたまです。
ただ、前回映画館で見た時が7歳と幼く、なんなら映画上映中に体調不良者が出て中断されたりしたので、あまり覚えていません。テレビでも見ていますが、最初っから最後までというのが記憶になかったので結果的にこのチョイスは大正解でした。
改めて見た結果、新たな発見や私の中の感情が掘り返され、揺さぶられ、フラフラ・ガツン・ユラユラといった感じ。(伝わらない気がします…) エンドロールを最後まで見た後に、映画館の椅子から立ち上がるのが一苦労でした。
下記は印象に残った箇所や登場人物について記録していきます。
●アシタカが旅に出る際にヒィ様の周りにいる男たちが悲しむ様。 ヤックルの隣に、同じヤックル(アカシシ)がもう一頭います
●アシタカが石火矢衆をオンブするのをマネするコダマは1組じゃない(うろ覚えですが、3~5組ぐらい?いた気がします。答えが分かった方は教えてください)
●エボシ御前様がたたら場という会社のトップとして、非常に格好良い。 例えば、怪我人を連れてアシタカが来た際の声掛け。
①礼を言うためにアシタカを連れてくるようにゴンザへ指示。
②現場で見殺したも同然の甲六に「よく帰ってきた、すまなかったな」と戻ってきて嬉しいことを伝え、置いて帰ってしまったことを謝罪する。
③甲六の妻のトキにも「私がついていながらすまない」と謝罪する。アフターケア、フォローばっちりではないか。
女達や石火矢衆から非常に信頼されているのが随所随所で伝わってくる。 口を開けて大声で笑う様は見ていて気持ちが良いし、エボシ様は嘘をつかない、信頼できると思える。
石火矢衆の包帯を巻いた人たちは業病(おそらくハンセン病やライ病)だ。
アシタカの腕がエボシを殺そうとした際に、石火矢衆の一人が「その人はわしらを人としてあつかってくださった、たったひとりの人だ。...(中略)...生きることはまことに苦しくつらい。世を呪い人を呪いそれでも生きたい」と語る場面は、今改めて見たときに胸に響いてきました。自殺や安楽死のニュースが溢れ、介護職に就いている今だからかもしれません。どうすれば、人を人として扱うということになるのか、私はちゃんと周囲の人間を尊重できているのか…?と問いかけてきます。
●今回新たにジコ坊についても発見がありました。今まで鼻の赤い、料理上手な悪いおじいちゃんとしてしか見れていなかったのですが(失礼)、現実にいたら彼もまた優秀人材...なのでは?と気がつきました。
例えば、
1.アシタカがお米を買う際に出した金の粒を砂金だと知っていた=知識が豊富
2.やんごとなき方々、帝の勅命を受ける立場ということは、人脈作りや接待が上手いのかもしれない。
アシタカのお椀を雅と言うところや、遠慮なく食べるように声掛けする部分に、なんとなくその理由が表れている気がします。
3.高下駄を履いた状態であるにも関わらず、走るのが早く、身軽。武術もできるスーパーお年寄り(失礼)
4.自分の利益を優先する現実主義。
本人はシシガミの不老不死はあまり信じていないが、命令なので割り切って仕事をしている気もします。
などなど。
もっともっと語りたい部分はあるのですが、少し熱を冷まして冷静になった方がよいのかもしれません。
今日もまた、このへんで。