ブライトンの奇跡は奇跡じゃなかった

今日はこの本を一気読みしました。

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図書館に行ったので、ラグビー本を3冊ほど借りてきました。

私の大好物のRWC2015の選手、関係者に著者の生島淳さんがインタビューをされてエディーさんが就任してからWCが終わって日本を去るまでをエディーさんを中心に選手やコーチ、関係者の方々にスポットを当てて、あの素晴らしい大会の裏では何が起きていたのか、そして彼らの心の動きを記録した本です。

最近感動して泣いたことは覚えてないくらいなかったのですが、これは泣きました。

特に第四章「ボーダーライン」では最終選考で選ばれなかった村田毅選手のストーリーが描かれています。常に厳しく、何を考えているか分からないエディーさんに対する村田選手の葛藤は凄まじいものでした。エディーさんは気にいらないとすぐに「帰ってください」と言ってくる。落ち込む村田選手にメンタルコーチの荒木さん、廣瀬さん、堀江さん、均さん、小野晃征さんのさりげないサポートがとても素敵でした。

とにかく天才的な指導者で、強烈すぎるキャラのエディーさんのラグビーに対する情熱とハードワークが日本のラグビーを変えてくれたのだと改めてわかりました。

エディーさんの力だけでなく、振り回され、常に最高の仕事を要求されながらもついて行ったコーチ陣、通訳、トレーナー、広報、総務の方のご尽力は相当のものだったのですね。

あとは選手たちです。エディーさんはきちんと選手の性格や特性を見極めて、どう接したら成長するかを考えていて、めちゃくちゃ厳しくされる選手と全く何も言われない選手がいたそうです。

選手たちは、「日本代表が憧れられる存在になろう」という目標を掲げ、厳しい練習と代表争いを勝ち抜き、一人一人が全員自分のするべきことをやって、自分を見失うことなく常にチームの調和を考え、前半は廣瀬さん、後半はリーチを中心にこのチームを作り上げ、それまでワールドカップでは1勝しかしたことのなかったチームがプール戦3勝という快挙を成し遂げられました。

ブライトンの奇跡といわれますが、五郎丸歩さんは「これは奇跡ではなく必然です。ラグビーに奇跡なんてありません」と言われました。

それだけの準備をしてきたし、前日にはこれは勝てると選手たちは確信していたのですね。

解説文を畠山選手が書かれているのですが

「未来の人が振り返ったとき、2019年が日本ラグビーの大きなターニングポイントだった、その流れは実は2015年からできていたと言われることを願っている」

まさに既にその通りになっています!

すごい近い未来で!

エディーさんがリーチにブライトンのカフェで言った言葉で締めます。

「自分か感じたままに、自分のハートに従えばいい」

☀️🌕




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