旅日記12
カンチャナブリーのホステルは広い部屋で専用のバスルームで最高だった。
もう一泊しようと予約サイトを見たらこのタイプの部屋はsold outだったので仕方ないのでドミトリーに移動。
次の日は早めに起きて「エラワンの滝」に向かおうとバスターミナルまで歩いた。
バスターミナルに入るとすぐおじちゃんたちがどこ行くの?と声かけてくる。「エラワンの滝」と言うと「今日はやってないよ」と言う「は?どういうこと?」おじちゃんはインフォメーションのお姉さんの所に連れて行ってくれてあーだこーだ言ってる。ポリスだの色んな人が私の周りに集まってきた。
理由はよくわからないけど天気の関係で国立公園自体に入れないらしい。
もう私は山に入ってトレッキングして滝で水浴びするモードだったからがっくり。
「じゃあとこ行けばいいかな?」と少しキレ気味でいうと、列車に乗って田舎の方に行ってみれば?という。んーあんまり惹かれないけど色々見てもそのくらいしかなさそう。
今歩いて来た道をほぼタクシーで戻り、電車を待った。無駄な時間と金を消費してしまった。
とってものどかな田舎の景色がつづく。車内は全員ヨーロピアンのおじいちゃんおばあちゃん。
一時間半ほどで目的地に到着。
とても美しい風景だったけど、暑すぎて私は意識が朦朧としてしまった。ちっちぇー虫が沢山いて気が狂いそうだったし。
帰りの電車まで一時間以上ある。レストランもあるけどここで食べる気は全くしない。
搾りたてのみかんジュースを飲んでちょっと生き返った。
線路の横には洞窟の中に仏像がいた。
これもアトラクション感が否めない。
この中は少し涼しかったから冷たい石の上で犬と一緒に座ってた。
電車は木の椅子で外から入ってくる風は熱風でぐったり。帰りは中国人の団体がうるさすぎて更にぐったり。
駅からホステルは徒歩5分ほど。
チェックインはできたけど、ACが昼間は切られている!!
フロントのお兄さんにここら辺に涼しいカフェないかな?と聞いたら
あっちの方面に歩いていけばあると思うという曖昧な答えをもらい、もう行くしかないから歩いて行ったら13分くらい歩いたところにめっちゃ可愛いいエアコン効いてそうなカフェ発見!
お客私だけ。閉店ギリギリの5時まで居させてもらった。
今日まだ何も食べてない。昨日の夜めっちゃポーションの小さいヌードルしか食べてない。街によってすぐ食べ物が手に入るところとなかなか手に入らないところがある。ここは手に入らないところ。
暑すぎて食べる気しないし、美味しそうと思うものがない、、
切なくなってくる。
30分くらい歩いてやっと、、信頼できそうなベンダーのおじさん見つけた。何があるの?って聞いたらパッタイかご飯に煮豚を乗せたのと言うので煮豚をもらった。ストリートフード見てると暑くてよく腐らないなと思うの。煮豚なら煮込んであるし、濃い汁に浸かってるから大丈夫かなと思った。
この汁には一体何が入っているのだろう?と思いながらも久しぶりのちゃんとしたご飯美味しかった。煮卵もついてた。
シャワー浴びたらやっと冷房がかかった。
突然ですが、昨日カンチャナブリーに向かうバスの中で私人恋しくて泣きました。
泣いてばっか。
ホテルやお店の人としかここ何日も話してないの。
今日の朝親友が「おっす、今どこ?」ってメッセージくれて泣きそうになった。
タイ人は基本観光客のことは全く目に入っていない。ここにウヨウヨいるヨーロピアンも愛想はよくないから全く会話にもならないし、多分私のことはタイ人だと思ってるだろう。私はニューヨーカーに慣れてるから、すごく違和感がある。ニューヨーカーは道ですれ違う時は目を合わせてニコッとしてくれるし、what’s up!とか言ってくれるけど、それもないから。
自分が空気みたいで誰にも気に留められない存在なんですよ。
一人でバックパッカーしてる人ってほんとに少なくてほとんど見ない。何でかわかったよ、一人だと寂しすぎるんだよ。ドミトリーに居たって基本皆ベッドに入って出てこないから誰とも顔を合わせない時ある。街に出たって皆仲間が居るから人と話す機会などはない。オリビアみたいにヨーロピアンで若くて可愛ければそりゃー友達もできやすいだろうが、アジア人の中年女性だとねえ、、、
だからいつもひとりぼっち。世界の片隅か中心かわからないけどひとりぼっち。
以前ある方に誰もいない荒野でひとりぼっちでいられる覚悟はあるのか?と聞かれたけど、荒野で一人でいるより人混みで一人で居る方がきついかも。
ここも超えていかなきゃいけない。
これってほんと究極。
ひとりぼっちで誰も居なくても、何もなくても、真の幸福感はあなたの内側のみにあるということを知る。
外側に見える幸福と言われるものは全て幻である。
これが心からわかったらもう怖いものなんてない。
自分を満たせるのは自分だけ。そしてそのやり方は自分が作ってしまった古い感情を見ていくしかない。
知らない場所を動きながら誰とも話さないから自分を見るしかない。強制的にやらされてる感ある。
それが腑に落ちた上で人と接することができたらどんなに素敵だろう。
自分の脚で立てたらきっと同士が現れる。
誰かに寄り掛かりたいと思うと「まだだよ」という声が聞こえる。
人との触れ合い、心を通わせること、お互いを大切にする思い、それらの大切さもこの経験をしたからこそとても貴重で素晴らしいものだと気づいた。
タイ人ってすっごく笑顔が可愛くて、たまに電車の中や駅で目を合わせてニコッと笑ってくれる女の子がいるの。その時はとても心が温かくなる。
だったら日本に帰ればいいじゃんって自分でも思うんです。でも日本のこと考えると胸がギュッてしてしまうから今はまだ帰る時じゃないと思う。
タイはノービザでは30日間しか居られない。でも一回別の国に出ればそれがリセットされるから、来週はベトナムに一回出ます。
はじめは色んな東南アジアの国回ろうと思ってた。でもやっぱり私の来たかったのはタイなんだよね。今は他の国にあまり魅力を感じない。
前半戦は主要な都市や観光地を回ったから後半戦はあまり観光客の居なそうなところに行けたらいいなと思っている。でも車がないとなかなかハードル高くて。
今まで運転免許の必要性を全く感じないで生きて来たけど、今車運転できたらどこにでも行けるのになって思う。
☀️🌕