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LIVEミュージカル演劇「チャージマン研」R-2 レポ・感想

□注意

ネタバレが多分に含まれています。
観劇予定の方はお気をつけください。
情緒が安定していない。東拓海さんに関して色々喧しい。気にするな!

□公演情報

LIVEミュージカル演劇『チャージマン研!』R-2

日時:2020/10/10~10/18
会場:新宿FACE
出演者:古谷大和、安達勇人、東拓海、若井おさむ
星元結月、篠原麟太郎、藤原祐規、浜ロン、村上幸平
足立雲平、榎太誠、菅野周平、前田航希、溝下翼
(日替わり出演)中村誠治郎、髙﨑俊吾、阿部快征
演出:キムラ真
脚本:伊勢直弘
音楽:手島いさむ
プロデューサー:吉井敏久
※敬称略

観劇予定:現地4回、配信全部

□概要

ツッコミどころ満載で、伝説の“珍”アニメといわれる「チャージマン研!」。
昨年、その「チャージマン研!」が原作となり、まさに今の時代を象徴する「2.5次元舞台」として舞台化が実現しました。冠の通り、LIVEでもミュージカルでも、そして演劇でもあるようでないような何でもあり(?)の舞台作品です。

原作アニメの超展開を体現し、

・主人公の研がなぜか4人
・セリフが毎回4回繰り返される・舞台なのに本番中スマホでの撮影OK
・SNSへの投稿OK・投票制で1話は誰が主人公の研を演じるかわからない

など、舞台の常識をことごとく裏切り......
ありがたいことに話題が話題を呼び、日ごとに観客が押し寄せ、最後は劇場に入りきれない日も続出するなど多くの反響をいただきました。
(以上、クラウドファンディング概要より昨年公演の模様を引用)

そんな、激ヤバ舞台が567に負けず、新宿FACEに帰ってきたぞ!
元のアニメが一話実質5分と非常にコンパクトなため、オムニバスのような形で構成される。一応、以下の回が対象となっている。一応。

※20話『ガールフレンドができた』
※22話『時限爆弾電送テレビ』
※23話『恐怖!精神病院』
25話『雄一少年を救え!』
11話『地球を守れ!』
※印は日替わり

□観劇経緯

東拓海出るー!!!マジかー!!!観る―!!!!

まぁ、きっかけとしてはそれ以上でも以下でもないんですが、初日を見た時点でなんかよく分からない境地に達し、現在未曽有のチャー研ステ中毒に陥っている。
ちなみに初演は未観劇。情けない。

□雑感

たすけてくれ。わけが分からない。

まず、はじまりを聞いてくれ。
私は初日に現地参戦だった。今回のチャー研ステは567対策として分散入場を導入している。チャー研舞台は四方が客席となっているため、北西ブロックは開演60分前~20分前まで、南東ブロックは30分前~開演時間までの入場を推奨している。
もちろん、全員がその時間に会場入りできるとは限らないので、遅れる分には問題なく客席に入れる。
ただ、FACEのロビーはご存じの通り激狭なので、前半入場の人は可能な限り早めの会場入りをお勧めする。もちろん、ドリンク代500円と567にまつわるアンケート用紙の用意は忘れるな。消毒したり、検温したり、チケットを自分でもぎったり忙しいぞ。

会場に入るといわゆる客入れ曲が流れている。多くの舞台やライブである、ああいうやつだ。
それの何が問題かというと、その流れている曲が例の「キ〇ガイレコード」なのだ。
しかも、何やら歌詞が入っている。

「距離を保て」「密を避けろ」「ディスタンス」「マスク」

そう、ジュラル星人による567対策ソングがあの「キ〇ガイレコード」に合わせて永遠に流れているのだ。永遠に!

私は初日が北ブロックだったため、何も考えず意気揚々と開場時間と共に会場入りした。つまり、開演までの待機時間がほぼまるっと60分あった。
分かるな?会場にはレコードを割ってくれるヴァリカンはいない。私は60分間「キ〇ガイレコード ver.No!567」を聴き続けたわけだ。初日に。割と真面目に気が狂うかと思った。チャー研ステの洗礼を受けた気分だった。
更に恐ろしい事には、配信での視聴や2度目の観劇時にはその「キ〇ガイレコード」が当たり前になっている自分がいる。間違いなく自分の中の何かが狂っている。


さて、こんなに書いたのに、まだ客入れ曲の話しかできていない。この調子で書いていくと、論文レベルの超大作になるのでチャー研に倣って超展開を取り入れようと思う。


研と魔王のZoom会議。魔王様の新宿FACEシールドだよ!鼻に穴が開いてるよ!
アルファガンは除菌アルコールスプレーに改造したよ!じっとしてられない研が一人いるよ!
親父にもぶたれたことないよ!魔王は海底基地でステイホームだよ!
OP踊るよ!全体的に作画枚数足りてないよ!作画崩壊研が多いよ!

星くんがチャー研伝説について語ってくれるよ(口パクで)!令和に背負わせるんじゃないよ!

日替わりエピソードやるよ!今日は「精神病院」だよ!まだ初日だよ!お当番は東研!
ぎゃー!ブラ着けたプロレスコスチュームのマッチョだ―!!!星くんなんで居る!
同じシーン4回やるよ!エクストリーム尺稼ぎだよ!ひじぃ!
こ ん な と こ ろ !
星くん「来たよ♪来たよ♪来た来たよ♪」
職員「そこの星くん!待ちなさい!」
ヨーロッパの半分吹っ飛ぶよ!わー!研人形が出てきて5Kになったよ!
お当番研のお着換えタイム!手袋チャレンジ失敗!メットチャレンジ失敗!
刀研再び!今回は4人いるぞ!院長自害の直後にガッツボーズしようとするんじゃないよ!
ボルガ博士!あなたは前回死んだはずでは!耳毛タイム!
研「あなたは以前にジュラルに殺されているんです!」 殺したのは本当にジュラルか?
ボルガ博士!お許しください!全力投球!ドガァアアアアアアアアン!

キャロンはちくわが食べたいよ!ちくわにキュウリを詰めると美味しいよ!
ミッドサマー始まるよ!黒ミサだよ!

キャロン踊るよ!ちくわゲットしたからキュウリ詰めるよ!何だかドキドキだよ!
ちくキュウ横からかじっちゃうよ!ちくわ食べる理由を知ったよ!ジュ滅の刃ね!
「キャロンはちくわを食べたりしない! 泉の呼吸!一の型!相手の右肩を下から切り上げる逆袈裟切り!」
「だから、今やんなければ!キャロンを守るんだ! 泉の呼吸!遠方の方!深呼吸!」
「これ以上被害者を出さないため!もちろん僕は!ジュラルの首に刃を振るいます! 泉の呼吸!そこの方!過呼吸!」
「(ドラゴンボールの話はよく分かんないんDA!ごめんね!アムロ研!)」
※ちくわが食べたい話です。
キャロンがちくキュウ分けてくれるのはお兄ちゃんがピンチの時だよ!

シラスの歌だよ!シラスは魚の種類じゃないよ!
ジュラルーせいじーん!ジュラルーせいじーん!まーおーう!まーおーう!
シラス(ジュラル)の個性あっぴるタイムだよ!藤原ジュラルだよ!
やかん。

休憩。
チャージタイムだよ!
四隅で劇やるよ~(やらない)

チャージマンドリームは星くんだよ!やったね星くん!出番が増えるよ!
神回!25話『雄一少年を救え!』
マ魔王!もっと燃えるがいいや!
ドゥンドゥンやろうじゃねーか!※言ってないです。
ドリーム研登場!研が研を手厚く介護するよ!カンペがあるから安心だね!
何故か、原作アニメを見せられるよ!英検の勉強しようね!
究極の2.5次元だ!地獄が現世に顕現してしまったぞー!!!

星くんだよ!ここから本編だよ!撮影はご遠慮するんDA!

11話『地球を守れ!』 
OPがマジバージョンだよ!めっちゃかっこいいよ!回し蹴り好きかい?うん、大好きSA!
新型567ウィルスと名付けた!アイアン星なんてなかった。
アレ!ですね?ものすごいヤツ!!!
氷帝のアレ始まるよ!研↑君↓!は↑い↓!
天丼するよ(5回)!パパの歌声にため息だよ!東研のメンタルはもうゼロよ!
あれ、おかしいな…何かしょっぱい液体が頬を伝ってるよ??
スカイロッド!行きまーす!アウトだよ!
パンイチ567くんだよ!随一の癒しキャラだよ! 
ヴァリカァン!!!荒ぶる古谷研だよ!情緒が安定してないよ!
日替わりアドリブ台詞に泣いちゃうよ!人類は負けないよ!
ヴァアアアアアアアアアアア!!!!
魔王×研だよ!公式だよ!嘘じゃないよ!まおおおおおおおお↑!濃厚接触はしないよ!
ワチョワチョワチョワチョワチョワチョワチョワチョワチョワチョワチョワチョワチョワチョワチョワチョ
魔王が新宿FACEシールドくれたよ!穴があって感染リスク高いよ!
タラララッタラ~!ちくキュウ~!ヴァリカンありがとう!
アルファガン ver.除菌アルコールスプレーが大活躍だよ!
魔王様ナイスな統率だよ!567くんバイバイ!
濃厚接触はしないよ!よし!
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
さて、KEN値チェックのお時間です、パパ。

エンディングはじゃんけんで掛け声が決まるよ!誰が勝ったか忘れたよ!
チャージーング!GO!!!!!!
OPとキチレコのリミックスだよ!熱出たときに見るタイプの夢だよ!
研の様子が大体おかしいよ!作画崩壊しすぎだよ!

予告型ダブルカテコだよ!EDの倍速だよ!地獄だよ!


観た人なら分かるだろう。一つも虚偽がないことに。「Don't think Feel」を地で行く舞台がチャー研ステなのだ。

2.5次元舞台において露骨に原作と比べるのは野暮だと思うクチだが、あえて比べさせてくれ。チャー研ステにはアニメを超える狂気がある。
原作アニメにあるのはシュールの中の狂気。いわゆる、「静」の狂気だ。個人的な感想だが、コメントも何もない状態でアニメを見た私は、正直そこまでの衝撃を受けなかった。コメント有版を見ることで、このアニメに潜む狂気に気づいたのだ。
対して、チャー研ステである。上述の超展開に見られる「!」の数でご理解いただけるだろう。狂気でぶん殴られるのだ。劇場という閉鎖空間で行われる狂乱のステージ。まさしく、「動」の狂気である。逃げられない。
何も知らない人が迷い込んだら間違いなく、狂っているという感想を持つに違いない。知っていても狂っていると思う。

初日を観劇し終えた私は、直後から謎に気持ちが昂揚してニコ生のアーカイブをエンドレスリピートし始めた。それ以降、謎の昂揚が収まる気配はなくこんなトチ狂った文章を書く羽目になった。

何度も言うが、助けてくれ。
週末にマチソワ現地が控えているんだ。
私はどうなってしまうんだ。

□少し冷静になってみる

前項の深夜テンションに頭を抱えながら、もう少しだけ冷静にチャー研ステのことを考えてみる。いやまぁ、冷静になったところで分からないところは分からないんだが。
現時点で毎公演配信を見て、永遠にコメントを投げる日々。頭のネジは完全に吹き飛んだし、「ディスタンスの曲」にはもはや安心感すらある。
あー、今からロスが怖い。千秋楽の翌日にDVD出してくれ。

ここまで読んでる方の多くはチャー研の何たるかはよくよくご存じだろうが、あのアニメは相当見る人を選ぶ。あのアニメを最も楽しめる媒体は間違いなくニコニコ動画。あの独自のコメント機能との相性が引くほどいい。
そして、ニコ動に生息してるタイプの人種ともクソほど相性がいい。みんなピンとくるだろ?テニミュと同じだもんな。空耳文化はいいぞ。逆を言えば、この文化に馴染みのない人種はチャー研にはハマりづらいのかもしれない。
私?プレ垢9年目を舐めないでおくれ。

そういう意味ではステは、だいぶニコ厨以外にも優しくなっている。いや、前項の感想を書いておいて優しくなっている、と表現するのに違和感がないわけではないんだが、一般人でもチャー研の狂気を浴びれるという意味では、うん。優しい。優しいとは優しいということだ。
ただ、ニコ厨は劇場にいても「wwww」とか「もっと燃えるがいいや」とかその場で打ち込みたい衝動に駆られるという。改めてニコ厨の業の深さを感じた。

□東拓海くんについて

初めはな、かっこいい推しには会えないだろうなって思ってたんですよね。
ビジュアルの時点で全身タイツじゃないですか。厳密に言うとタイツではないんだけど。
今まで拓海くんの役のビジュアルが出たときには「格好がいいやつだ」って思いながら拝んでたんだけど、流石に今回はね、うん。そういう感じではなかったよね。
ただ、研が何故かズタボロになってるビジュアルにはちょっとした動揺があった。普段顔立ち幼い印象なのに、そのビジュアルの腕とか肩が男っぽ過ぎて。別に華奢だと思ってるわけではないんだけど、その辺が見えるような衣装って今までなかったからね。「うわ、男の人」って思った。
私は推しを未だにティーンだとでも思ってるのだろうか。23歳は立派な成人男性だ。

でも、見続けてるとあの衣装はあの衣装で色々見えてくるなって。
身体のラインがしっかり出るから、芝居の時の身体の使い方とか、姿勢とかがすごく分かりやすい。ぶっ壊れたときのインパクトもまた然りの諸刃の剣。
あと、初演組と比べると東研の衣装って、かなり細身に作ってあるよね?上半身も、下半身も。ブーツカットの幅も少し狭め。そのせいかわからないけど、ただただ身体のラインがすげぇ綺麗に見える。足長すぎ、お尻小さすぎ、顔小さすぎ、何あの生き物。スタイルが馬鹿みたいに良い。

泉研の時のウィッグの可愛さ、プライスレス。何あの可愛さ。天使か?推しは天使だったのか???
本人は長いこと黒髪だけど、そうだよ元々木葉さんのウィッグが似合う子なんだよ。明るい茶髪が似合わないわけがなかったな??あと、あのふんわりヘアも顔面に似合ってる!!!可愛い!!!!可愛い!!!!(大事なことなので二回言いました)

んで、チャー研だしな?究極のコメディってことは、カッコいいに振ったシーンがあるとは思わないじゃないですか。あるんですよ、それが。カッコいいシーンが、それも割とたくさん。
顕著なのはジュ滅の刃の殺陣と、本編のOPのアクション。推しが刀振るう姿をまさかチャー研で見られるとは思ってなかったです。

殺陣について知識があるわけじゃないんですけど、やっぱり得物を扱うときに一番映えるのは、振るう瞬間じゃなくて、止めの瞬間なんだな、と実感。ダンスのピクチャーポーズみたいな。ブレなく綺麗に止まってる姿勢がめっちゃかっこよくて刺さるんだよな…。
ジュ滅の「僕に少し譲ってくれ」の後に殺陣からの、4K揃っての止めが入るんだけど、かっこいいよね。
推しの止めポーズ好きかい?うん、大好きSA!

で、本編のOPはとにかく回し蹴り!回し蹴り!!!回し蹴り!!!!!
足が高い!しっかり伸びている!上体の姿勢が良い!蹴った後の動作の余裕に体幹を感じる!!最高です!ありがとうございます!!


と、チャー研のあの惨状を見て、これだけ推しカッコいい、推し可愛いを発見できてしまったのは、ひとえに私の人間性が既に限界だからである。冷静に考えて、これらを他担のチャー研初見の人に布教したところで同意を得られるかと言われると、ちょっと自信がない。それぐらいまでにチャー研の色が濃い。濃すぎて見えない。一般人はカッコよかったり、可愛い推しまできっとたどり着いてくれない。

私たちはよく知っていたはずだよね、東拓海という男の本性をさ……。おとぎ裁判であれだけやらかした男だぞ。なんで、お前初日二日目あたりちょっとまともそうなフリしてんだよ!!!配信でどんどんおかしくなっていってんじゃねぇか!どんどんコメントに「東研キ〇ガイすぎる」ってコメントが増えてきてんだぞ!!!最高かよ、もっとやれ!
今回のようにニコ生配信で全公演を見せていただけたことで、拓海くんがどんどんチャー研カンパニー(観客含)をホームだと認識していく過程が見えた気がする。過程っつーか、急に「あ、ここホームだ!やったろ!」っていう感じになってたけどな。

知らない人はあの辺のヤバい拓海くんを見て、突発的な思い付きであれをやってるって思うんだろうけど、まぁそうじゃないじゃん。大真面目にアドリブ考えてやってるんだよね、いつも通り。大真面目に悪ふざけしてる。
そういう意味では、拓海くんとチャー研ステっていうのはものすごく相性が良かったのかもしれない。ただ、今回は大和さんの代わり(?)に主に雲平さんが犠牲になってて、拓海くんファンとして申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいになっている。拓海くんの全力を受け止めてくださってありがとうございます、本当に。

□まとめ

とりあえず、雑感的な記事はこれで。
毎日配信を見ているせいか全然頭の整理ができてなくて、だいぶ支離滅裂で人格崩壊を起こした文章になってる。これがチャー研ステの怖さか。
初日は狂うかと思った「ディスタンスの曲」も、今では普通だもんな。しっかり洗脳されておる。
ニコ生アンケートは「ふつうだった」を選ぶのが通例になってきつつあるけど、本当にいろんなことが「普通」と感じるようになってきてる。「普通」っていうか、ここではこれが「当たり前」というか。
これまでの人生、これまでの観劇経験で培った常識を、すごい勢いで塗り替えていく作品だわ。こわい。

ちゃんとした感想は全公演観終わってから書くことにします。

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