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ニタチャン ランチ
ニタチャン ランチ を作る私の気持ち。
1ヶ月くらいずっとお弁当作りが続いている。
自分でも、こんなに長く続けられると思っていなかった。
外で買うお弁当は、苦手なものが入っていたり、同じ種類で飽きてしまうので、仕事の中で食事の時間を1番の楽しみにしている私にとって、お弁当作りは大切なミッションである。
外で買うお弁当は、小さいグラタンが入っていない。当然食べ終わり、底に書いてある占いを確認する時間もない。
甘い卵焼きが入っていない。まばらに焼きすぎた“黒”が混入した甘い卵焼きは私の好物だ。入っていないと寂しい。
ご飯に枝豆が入っているお弁当も、まあ見かけない。私は枝豆がかなり好きで、昆布+枝豆、わかめ+枝豆、塩+枝豆、オクラ+枝豆、と、数ある枝豆ご飯の組み合わせから、今日の気分に合わせてお弁当に詰めている。こんなに美味しいのに、お弁当に枝豆が混ざっているのを見た事がない。
あと、手作りのお弁当は、全体的に不完全な状態だ。わかる?この感覚。
お弁当屋さんのお弁当や、スーパーのお弁当は「これが完成系です」と完璧な面でドンと陳列されているのに対し、私が作った手作り弁当はなんとなくガタガタしていて、垢抜けていない。
こんなお弁当を、お惣菜コーナーに並べるのは恥ずかしすぎる。
その不完全さが、愛おしい。
お弁当サイズの小さなハンバーグを作った。インターネットで「ハンバーグ レシピ 簡単」とワードを入れ検索し、最初に出てきたサイトのレシピをサイズを小さくし、真似て作った。
ひき肉をこね、調味料を入れ、油を引いたフライパンにお肉を入れる。
チリチリと音を立てた油に、肉を乗せると、バチバチと肉の表面が焼かれる音が弾ける。肉の焼ける香りはいつでも食欲をそそる。
順番通りに小さなハンバーグを焼き、中まで火が通った事を確認し、皿に出した。
ピカピカの油を纏った、熱々のミニハンバーグを味見。肉汁がちょっと出てしまい、若干パサパサしていたけど、市販のお弁当用ハンバーグより、粗挽き胡椒の味が効いて、肉感が強い。とても美味しかった。
明日、仕事で疲れ切った顔をした私が、お昼に、このハンバーグを喜んで食べてくれる事を考えながら、お弁当箱にハンバーグを詰めた。
現在の私は、昨日の自分がニコニコしながらミニハンバーグを作っていることを思い出し、フフンとした顔でお弁当を食べている。午後も頑張ろうって気持ちになれる。
明日は卵をいっぱい使ったオムライスのお弁当にしようかな。