子ども食堂を始めた原点は...
私が子ども食堂を始めた原点は、2015年8月、大阪府寝屋川市で中学1年生の女の子と男の子が、まさに居場所がなくて、一晩中街をさまよった挙句、見知らぬ男に殺されてしまった事件です。
遺体となった子どもの胃袋はほとんど空だったという報道に、涙が止まりませんでした。誰か一人でも、「ご飯は食べたの?」「うちに泊まっていきなさい」と言ってくれる地域のおせっかいおばさん、おじさんがいれば、この子たちは命を奪われずに済んだのです。
地域に子どもたちの「いのちの居場所」が必要なんだと強く思いました。
緒方美穂子
NPO法人レインボーリボン
(東京都葛飾区)