おばあちゃんの代わり。
子ども食堂は、誰かに頼まれたわけでもないし、やってみて誰も来なかったらやめればいいや〜って深く考えないで始めちゃったの。誰のため?何のため?ってそんなのやってみなきゃわからなかったし。本当に子どもたちは来るのかな〜って半信半疑だったしね。でも始めてみたらね、来たの。理由なんてないよね。来たからあったかい晩ご飯を作って食べて、お母さんがお迎えに来てくれるまで一緒に待ったの。それで十分だなって思った。行政や町の代わりにやるとかそんな大袈裟なことじゃないよ、私はね。しいて言うなら「おばあちゃんの代わり」かな。親戚のおばちゃんや近所のおばあちゃんの代わりで晩ご飯作ってる。ひとりのおばちゃんが近所の子ひとりに食事を用意することも子ども食堂だと思うの。昔はそうやってご近所みんなで子育てを応援できていたもんね。その代わりをしてるつもり。「今日はたくさん来ませんように」って毎週お祈りする(笑)「今夜は子ども食堂が必要な子は少なかったんだな」って思えたらいいなって。
薄葉聖子
クロモンこども食堂
(東京都品川区)