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ラストマイル

アンナチュラルやMIUを見返して、楽しみにしていた作品。

いや〜〜〜面白かった!良かった!良かった!!

やっぱりこの2作を作った人達なだけあって、そこはかとなく暗く、不気味な雰囲気。
誰が犯人か分からず、どの人も信じられず疑いそうになるこのモヤモヤ感は、ミステリ特有だけど、なかなか慣れないな、と思いながら見ました。

映画らしく派手な爆発がガンガン起こり、仕事を止めるか知らない人の命が優先か、を天秤に掛ける社畜たち…
世も末だけど、これが現実、現代日本なんだよなぁ、と思うと、社会人みんな見ろ。と思いました。
何のために働くのかは人によって違うけど、やってて楽しいから、幸せな気持ちも得られるから、が少しでもあるとやっぱりいいよね、と、当たり前だけど思いました。

ミスリードと伏線、ヒントが散りばめられたお話構成が、風呂敷を畳むようにまとまっていく、繋がっていくのは、やはりミステリの面白く、気持ちいいところで、今回もやはり「う、うわ〜〜!」となりました。アドレナリンが出る。
そこにキチンと人間(キャラクター)の思想が乗っかっての行動に繋がっているからすごいすごい。
このキャラたちだったからこうなった、というラスト。

何が正解か分からない社会生活の中で、それでもやっぱり、何よりも命が大事やろ。
誰の命とか関係なく、全てみな平等に命は大切にされなければいけない。と改めて思いました。
そう考え、行動できるトップが増えることを切に願います。


アンナチュラルやMIUのキャラクターたちがワラワラでてきて、生きていることを確認できたことが何よりも嬉しかった。
特にあのアンナチュラルトラウマ回で自殺しようとしていた彼が、まっすぐ前を向いて自分の人生を歩いていることを確認できたことが嬉しかった。
他のキャラクターたちも、もちろん何やかんや言いながらも楽しそうに仕事をしていて、とても嬉しかった。また会えたから。

この脚本家の方の作風は、正直私はしんどくて辛いことが多いのだけれど、キャラクターたちが皆必死にリアルにしがみついてもがいて生きているので、応援せざるを得ない。
だからこそ、再び会えたことが嬉しいのだな、私はこの人たちが大好きだったのだ、と改めて気づけました。

素敵な作品をありがとう。
欲を言えば、また、会いたい。

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